中学生になった時、こんなにも悩む動き回る三年間だとは夢にもおもいませんでした。そしてあれこれ悩んだ結果我が家は通信制高校を選択しました。
なぜ悩んで、なぜ通信制を選んだか。それを書き残しておこうと思います。
小学校を卒業する少し前、中学校に上がるために支援級にいた娘は中学校との面談があった。これから三年間どのようにすごしていくか、その後どう過ごしていくかを支援級の先生との連携を取るためだった。その頃の娘の学力の状態だと通常高校には難しい事と、まずは学校になれるところからがいいとの事で、中学校での定期的に行われる内申にも使用されるテストを受けないことになった。
中学校は半年たたずに不登校になり、適応教室に約三年間休み休み通った。そして、三年になり中学校から進路決定をするための面談が始まった。
担任の先生から「学校に行くか、来年一年かけてどうするか考えるなり、家の手伝いをするとかでもいいとおもいます。」と、話をされた。
学校は支援学校か、面接のみで入れる定員割れの高校。通常校であっても出席さえしてれば卒業できる。入ってくれさえすればこちらはという感じ。ネックは出席日数とテストを受けてないので書ける情報がなさすぎる
ただ、適応教室にいっているとはいえ、不登校だし聴覚過敏だし人の多いところに体調をくずしてしまうのは毎日通うことは難しいだろうから実質何もしないになってしまうだろうという感じだった。
就職は定形の不登校の子でさえ難しいのに、てんかん、軽度知的、発達障害がある子には縁故採用以外は中卒にはほぼないと。
こんなに選択肢がないなんて実際想像もしていなかったし、娘にこの現状を話して自分にはなにもないと思われるのはとても悲しいと思った。
どうにか、選択肢をたくさん作れないかと思った。難しい所も、いい所も含めて説明してこうしたい!ああしたいと娘と考える時間を作りたかった。
そしてあなたには未来の可能性がこんなにもあるんだよと知ってほしかった
そのために私ができることは調べること、お願いに行くこと、それしかない。今まで関わってくれた放デイの先生方や相談員さん、関連就労の職員さんや、役所、サポートセンター、病院、福祉センター、それから友人にも声をかけたり話を聞きに何度も通った。
「この状態の子が中学校後に何ができるか、どんな経験をつめるか些細な情報でもいいし、協力してくれる人を紹介してくれるのでもいい。なにかあれば教えて下さい。」
教えてくれたらそれにします!ではなく、選ぶ可能性だって低いただの選択肢。そんな母の傲慢な話だったのに「muiちゃん(娘)のためなら」と色んな所に相談してくれる人や色んな事を現実にできないか模索してくれる人も現れて3つ目の選択肢を探していたのに選択肢はどんどんと広がっていった。
たくさんの人のおかげで選択肢は初めからすると驚くほど広がった。
・特別支援学校
・全日制の高校
・通信制(県立)
・通信制(支援あり)
・サポート校
・就労移行支援フルで通う
・就労施設(6件)
・お店(5件)
等などたくさんの選択肢が集まったのでいいところ・娘にとって苦しいかもれないところをそれぞれあげてまとめることにした。そして、娘にそれを発表!w
娘に伝える時、まず初めに沢山の人が協力してくれたこと、協力してもらえたのは娘がいつもみんなによくしていることと努力していたことをみんなが知っていたからだと話した。
その上でここにいけば、どんな事が学べてどんな楽しいことがあるか、だけどこんな我慢しなきゃいけないことや辛いことがあるとかを含めて全部一個づつ説明をした。
中学校を卒業したら義務教育じゃない。自分で選ぶことができる。だけど、自分で決めたからこそ責任を持たないといけないし、我慢しなくちゃいけないこともたくさんある。
色々悩んだ末に通常県立校の通信制を選ぶことにした。
この選択は入学するまで色々な人に無理じゃないかと反対やアドバイスをよくもらった。
・全日制なら、授業に出ていればテストはあるが卒業までが楽なんじゃないか
・通信制でも支援を受けれる方じゃないと小学校4年生までの学力しかないのに高校生の問題ができるわけないから苦しめるだけなんじゃないか。
・不登校だし学校に行くこと自体が難しいんじゃないか
それでもこのまま通信制を受験すると決めたのは紛れもなく娘。だから、一緒に頑張ろうと決めた。
行こうと決めた通信制高校は最長9年在籍することが可能。
9年は義務教育と同じ期間で、小学校中学校を色々な場面であまり通うことができなかった娘にとってもう一度体感するいい時間なんじゃないかと思った。
また、発達も軽度の知的もあり精神年齢が他の子よりも低めであるのでちょうどいいと思ったのも事実。
選択肢の中でここの提案は
・毎日じゃない週1頑張って通えばいい
・他に好きな事にも力を残しておける。
・一人ひとり自分で勉強しなくてはならないから難しいけど、ママやデイの力を借りて初めはうつすことから初めてみんなより長い時間かけて覚えていけばいい。
・高校生活を9年と考えて、この9年の間に大好きなイラストやハンドメイド、他にもなにかみつかればそれでもいいから何か働いていける何かを作ってから卒業しよう。
この一年で娘はびっくりするの急成長と初めての体験をたくさんしています。
・学校に休みはあれど必要出席分きちんと登校できた
・友達がたくさんできた。
・病気を理解してくれる人が増えた。
・体育ができている
・学校を友だちとさぼって私に怒られるという体験
・友達とでかける
・友達といえに帰ってくる
・提出期限
・テスト
・学祭
・校外学習
・LINEのやりとり
・イラストの依頼
今、一番キラキラとしています。
来年もまた少し、ステージアップできるんじゃないかと思っていますw