第2回は書籍。

青年は荒野をめざす

私はこの本が未だに文庫本に残っていることが嬉しい。
調べてみたところ、初版は66年だったようです。

話の内容としてはとランペッターである主人公ジュンがシベリア経由で渡欧。最終目的地ニューヨークへ向かうお話。

当時、大学生だった私は夢中になって読み、ジュンにようにシベリア経由で欧州を旅してみたいと思いました。まっすぐに突き進むジュンに憧れ、またあまりの熱に圧倒され、自分はジュンの様にはなれないと思い込んだ時期もありました。実際にあんなに破天荒にはなれないと思います(笑)

しかし、主人公ジュンの心理描写に共感する部分は多く、いつの時代でも大切にすべき精神が描かれているように感じます。

この物語の中で何よりもリアルなのは、ジュンが最後に云った言葉でした。
「ぼくの本当に求めていたのは、人生とは何か、というとらえどころのない一つの疑問だったのかも知れません」「ジャズとは何だ? その答えを探すために吹いている。吹きながら求めるんだ」。ああ、と思う。

旅も、人生も、青春も、世界も……そんなすべての大仰な問いに対する、それは一つの、答えにならない答えだと思います。
多くの人と出会いながらその中に色々な答えを見つけ出す。

人生において大切なことを学ぶことが出来る、語り継がれるべき作品だと思います。

$CSC2013のブログ