近所で行きつけにできる和食ないかしら・・・・と周りに言っていたところ、「このお店きっと好きそうだよ。」と紹介されたのが「食幹 龍土町」。
龍土町のレンガビルのB1F。
ビルの奥にこんな看板があるだけで（通りからは奥まっていてみえない）、隠れ家感満載です！
他の方がいらしたので、入り口からのビューは撮影できなかったのですが、
白木のカウンターから店内を見渡せるシアターっぽい造りも素敵です。
雰囲気がとても素敵なのでシャンパーニュでスタート。
キリッと辛口の「レテルニテ」。
まずはこちらの特徴を知りたくて「つまかせ」コースに握りをプラスすることにしました。
「沖シジミとシジミの濃厚出汁」
暑さでバテ気味の内臓に嬉しい濃厚出汁。
大粒の沖しじみは濃い味わい。
「アサリと旬野菜の浸し」
ハスイモ、オカワカメから出汁の美味しさがにじみ出ます。
アサリはふっくら。
「燻製タコのポテトサラダ」
タスマニア粒ーマスタードの”しだれ”感が美しいです。
自然をきりとったような風情に和食の真髄を感じます。
マッシュドポテトの中に旨みの塊の燻製タコ。
美味しいな〜！！
料理長が松茸の下ごしらえを。
他の方のためでしたが、香りをいただきました（笑）
これもカウンターの醍醐味です。
「イチジクの白和え」
クルミ、白味噌でペースト状に。
酵母感たっぷりのコルシカのヴェルメンティーヌとの相性が抜群。
伝統的な白和えを工夫してワインとあわせた進化系和食です。
そして豪華な「海 盛り合わせ」。
シーフードプレートのようなアレンジが面白い。
宮城産「タカシマオイスター」はとてもクリーミー。
身の甘みが濃い「花咲ガニ」。
「花咲ガニのカニ味噌和え」は玉子のようなコクがあります。
「イワシのガリ巻き」
「蒸しアワビの肝醤油掛け」
柔らかく蒸し上がっていて、一口で肝醤油、ワカメと一緒に。
岩手産「石垣貝ナムル」
「太刀魚南蛮漬け」
「アジタタキ」
「本マグロ」
ボストンから取り寄せたそう。
今では世界中から和食の食材が届くのですね。
友人の「日本酒飲み比べセット」。
同一ブランドで純米、純米吟醸、純米大吟醸を味わいます。
一口ずついただきましたが、それぞれの特徴がハッキリとわかりやすく楽しい。
銘柄の選び方も考えられていますが、なによりも「日本酒の世界を楽しんでほしい」というお店の気持ちが伝わってきます。
サンセールは揚物や火を通したお料理と相性がよく感じました。
「昆布〆スズキのカツ」
昆布で〆たことにより余分な水分が抜けて、ぎゅっと詰まった美味しさ。
とろろ昆布のタルタルソースは、それだけでもおつまみに。
とても印象に残るお料理です。
「黒毛和牛ヒレ」
出汁で低温調理されたA4宮城牛。
スモークで燻したような美味しさがあります。
醤油づけの青唐辛子を少量乗せて、いただきます。
脂と唐辛子の相性がとても美味しい！
お店のスタッフ全員で、それぞれのお料理と相性の良いお酒を選んでいるそうです。
「高砂」は而今で有名な木屋正酒造が原点に戻って作った挑戦酒。
派手な特徴ではなく、食事に寄り添うタイプのお酒です。
お鮨カウンターから握りを3種。
新イカ、サンマ、こはだを。
ガリはキューブ
醤油は刷毛で自分で塗ります。
山葵巻き
「ハマグリと葱の煮ふかし」
甘くトロトロの葱にハマグリの出汁が絡み美味しさ倍増。
山椒が効いています。
「桃ジェラート」
ここまでのお料理があまりにも美味しかったので、デザートもいただいてみたくなりました。
大正解！
熟した桃をそのまま凍らせたかのような自然の甘みがいいですね。
伝統的な和食の手法を守りつつも、今や当たり前になっているワインとの相性も考えた工夫が嬉しいお料理ばかり。
カウンターで職人さんの動きを眺めつつ、一人静かに食事をするのも楽しそうだと思うお店です。
住所： 東京都港区六本木７－５－１１ カサグランデミワＢ１Ｆ
電話： 03-5775-7831
食幹 龍土町 （居酒屋 / 乃木坂駅、六本木駅、青山一丁目駅）
夜総合点★★★★☆ 4.2
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