先日の宮城旅。
海の幸、牛タン、芹鍋、色々楽しみました。
東京へのお土産は、練り物をあまり食べない友人も大絶賛の「白謙蒲鉾店」の笹かまぼこにしました。
 
 
かまぼこの作り手になるには、国家試験が必要。
私が馴染みがあるかまぼこは、板に盛り付け成形した白かまぼこで、関東でつくられるもの。
宮城を中心に作られる笹かまぼこは、竹、木、金串などに巻きつけて木の葉状に成形。
伊達家の家紋の竹にちなんで笹かまぼこと名付けられたようです。
 
白謙蒲鉾店は石巻に本社があり、大正元年創業というから100年以上の歴史。
 
脂がのっているキチジ(キンキ)のすり身に、味付け、弾力を出すための天日塩を加え、
キャノーラ油を使って揚げています。
だからサッパリして温めなくて美味しくいただけます。
 
 

 

自宅用なので、色々な風味を楽しもうと、帰り際に単品を購入。
仙台駅構内の「おみやげ処」にお店があります。
少量でも保冷袋に入れてくれるのがとても良心的。
 
 

 


帰宅後冷蔵庫に保管し、翌日のお昼に、真いか、しそごま、紅しょうがを。
真いかは、いかの身が粒状に入っています。
紅しょうがはほんのり朱色。
 
お店のおススメ通り、温めず醤油もつけずにそのまま味わいました
ふんわりと弾力があり、ベースのキチジの上品な甘い風味。
その後にそれぞれの具の味わいが際立ちます。
さすが伝統的な名品です。
 
残りは翌々日にいただきましたが、焼かなくても美味しかったです。
 
この量では足りなくて、調べてみたところ都内では三越で取り扱いがあるようです。
早速行かねば!
 
 
かまぼこ生産量、消費量ともに日本一の宮城。
お菓子代わり、お茶請けやおやつとしても食べられてきたそうです。
 
おやつという習慣から生まれたのだと納得の、革新的なかまぼこアイテムに巡り合いました。
 
仙台市内を周遊する「るーぷる仙台」の運転手さんに教えていただいた阿部蒲鉾店の「ひょうたん揚げ」です。
 
 
「阿部蒲鉾店」は、仙台に1935年創業し80年あまりの歴史があります。
本社・本店は繁華街にほど近い中央区青葉区に。
 
「かまぼこは、温度に始まり、温度で終わる」という考えのもと、表面を炙ると焼き魚のような食欲をそそる香りがする美味しい笹かまぼこをつくっています。
 
本店の脇に、
 
 
「ひょうたん揚げ」の売り場が。
 
 
 
こちらがひょうたん揚げ。
ひょうたんのように丸い玉が2ヶ。
ホットかマイルド、好みのケチャップをかけます。
後から他のお客さんの会話をきくと、ケチャップなしもありでした。
 
伺ったのは夕方16時ごろ。
学校帰りの中高生、外回り途中の営業マン、近所の主婦などが集まっています。
テイクアウトや、売り場前にベンチがありその場で食べている人たちも。
 
「当たり」がでたら、もう1本!となっているのも、おやつっぽいですね。
 
 
私はホットで。
 
笹かまぼこを、アメリカンドッグのドーナツの衣をつけて揚げてあります。
外側がカリッとして内側がシットリの衣は、甘い味付け。
最後に香ばしい笹かまぼこにたどり着きます。
 
辛党の私は、「衣がなくてもいいのにな」と思いましたが、友人の「おやつは甘くてお腹にたまるもの」という言葉に納得。
 
考えてみれば、笹かまぼこは良質のたんぱく質。
そこに炭水化物と油分が加わってある意味バランスもとれています。
 
これで軽く腹ごしらえをして、夕食前のアペリティフタイムに突入しました。
(おやつを食べるのも、つまるところ、飲むためです(笑))
 
仙台を訪れる機会があれば、是非試してみてください。