ホテルオーク東京のメセナ活動として1994年以来開催されている「秘蔵の名品」アートコレクション展。第20回「日本の美を極める 近代絵画が彩る四季・花鳥・風情」にブロガーナイトで伺いました。




こちらのアート展を監修した熊澤弘先生によるギャラリートークを拝聴しながらの鑑賞会です。

このアートコレクション展の由来は、1930年にローマで開催された「羅馬開催日本美術展覧会」。大倉財閥二代目の大倉喜七郎が全費用を負担し、横山大観が運営、出品作家を選定しました。日本画を鑑賞するにふさわしい日本の伝統的な空間を創るため、日本人の職人を動員して設営にあたらせらというなんとも大構想なイベントでした。

当時出展された作品が今回も展示されていました。





夜桜 横山大観

時雨 下村観山


深山抄秋 川合玉堂

豊穣 酒井三良(会場では撮影禁止だったので、図録から)

今まで海外の芸術に触れる機会の方が多かったのですが、日本にも立派なパトロナージュがあったのだと、今更ながら勉強になりました。

「日本的な美しさ」に焦点をあてたこのアートコレクション展。
明治以降に西洋文化の洗礼を受けたからこそ、伝統的な日本の美的感覚が発展し、日本独特の芸術表現に磨きがかかったそうです。
その中でも日本人の感受性が強く発揮された領域があります。

★山水画の伝統から発展した風景画による彩り豊かな四季の表現。
★江戸期の花鳥風月の伝統をひく花、植物、動物の愛らしい描写。
★浮世絵伝統から発展した風情豊かな女性像表現。

「四季」、「花鳥」、「風情」をキーワードに、明治から昭和初期まで日本人が「美しい」と感じてきたものが81点の作品で紹介されています。



8月31日までホテルオークラ東京別館「アスコットホール」で開催されています。
詳細は、
 こちら をご覧ください。