久々にばななさんの新刊がでたので読みました。
ほんと久々だなぁ。
片岡のにちゃんの話以来かな??
ストーリーは父親を亡くした主人公(よっちゃん)が
下北沢で自分の人生を見つめなおしていく話なのですが
下北沢でバイトしていた私には、出てくるお店や店員さんが
みんな知っているものばかりで、懐かしかった。
内容は、どんどんニッチな世界に入っていくというか
ぜんぜん大衆向けには書いてなくって、せまいせまいターゲットに
とどけばいいというかんじになっている気がした。
そのターゲットに入ってる人からしたら
なんで、私も考えていたけど、もやもやして言葉にできなかったことを
こうも的確に言葉にしてくれるんだろう!ってなるんですよね。
私のことだけどな!
ストーリーとか構成がおもしろい作家さんとか
文章が美しい作家さんとかいろいろいると思うんですが
ばななさんはそういう、共感できる瞬間を捉える力が
ものすごく研ぎ澄まされてる作家さんなのではと
いつも思います。
あと、出だしの文章が好きなことが多い。
季節感の表現も好き。
しかし、いつもかわいい人たちの話だと思いながら
読みはじめてしまうので、その人たちがセックスするところで
いつも「そうだよな、人間だった」とハッとすることが多いんだよなぁ私。
のにちゃんの生まれた経緯も少なからずショックだったし・・・
でも、そういう場合は
「うーん、なんで男女の関係になっちゃうんだよ。そういうんじゃないじゃん。
この人とは、そういうんじゃない関係が心地よかったんじゃん。」
っていま思ってても、何年後かに読むと
「あー・・・わかるー・・」
ってなったりするので、おもしろい。
何年後かの自分を楽しみにしたいと思います。はい。
つらつら書いてもた


