長崎市長選全貌33
市民会館から選挙カーと合流し、東長崎地区へ向かう、予定では東長崎ジャスコ前だ、時刻は4時を過ぎていた、現場に到着するが、人影が見えない、少し先に生協のララコープがあるそこには人が多いし出入りがあるはずだ、直ちに街頭演説の場所を変更して、ララコープに向かう、元より動員を掛ける予定もないのだから、とにかく人が多いほうが良い、生協の政治的背景を考えないでもないが、今回、我々は政党支持などない代わりにどこにでも顔を出せるし、支持を訴えることはできる、後は聞いた人がどう反応してくれるかだ、駐車場に選挙カーが入るとすぐ、店長さんから苦情がでた、当たり前の話だ、直ちに車を移動させ駐車所から道路を挟んだ向こうに陣取った、がけ上は民家だ、犬がわんわん吼えている。家人にお話して少しの時間のお許しをもらう、ここからは、応援弁士が二人合流し、3人になっていた、最初に私が紹介するが、何をとちったか、「市議会議員候補」と言ってしまった、横にいた、たうえ氏もあわてて私に間違いを教える、すぐに「長崎市長候補のたうえ」と紹介し、その前に彼を良く知る川原真理さんから話して貰う、その後、本人の演説、この場所では、聴衆も少ないので二人で終わるつもりでいたが、川原真理がせっかくだから県議にもと言うことで、先ほど県議には夢彩都前からとお願いしてあったが急遽、応援弁士になってもらった、前のララコープ駐車場には、車に乗る足を止めて、聞いてくれる人、車から降りて聞いてくれるグループなど、関心を持って聞いてくれている方々を見ることが出来る。やった甲斐はあった。最後には、拍手をもらい、次の場所に移動することができた。先ほどのジャスコ前には選対本部で聞いた人が何人か待ってくれているとの連絡が入ったが、申し訳ないが次の新大工に移動することにした。
長崎市長選全貌34
選挙カーは新大工町に向かう、二日前、高反応が会った町だ、玉屋裏の商店街真ん中に陣取り、川原真理さんの前説から、たうえ氏の演説が始まる、地元商店街の役員さんたちも続々と出てきて聞いてくれている
商工会議所青年部OBの奥様の顔も見える、真剣に聞いてくれている、その時、桜馬場方面から市議候補の選挙カーが商店街の中に入ってきた、我々が街頭演説しているのを知らないようで、宣車のマイクからアピールが聞こえる、次の場所に向かう時間となりたうえ候補者の演説も終わり、自分達の車走り出した時、我々の姿を認めたのか、市議候補者が選挙カーのマイクで私は市長候補者にたうえ氏を推薦しますと、大きな声でご自身が訴えていただいた、そんな風にいろいろな処で色々な方がご支援していただいているのを感じながら、とおりすがりの会釈しか出来ず、次の目的地、駅前に向かった。駅前では到着予定時刻から遅れていたこともあり、せっかく集まってくれた方々が帰ってしまったということだったが、今からでも又、召集を掛けますと駅前の支援者の皆さんからお声を掛けてもらったが、随行支援者の一人から、ここはあまりにも、前市長事件現場から近いので考えるべきだとの声が出た。たうえ氏本人は、まだ到着する前なので、予定地を確認し、街頭演説は止めて、桃太郎「道中を駅前、大黒町市場、五島町、元船町と夢彩都まで行くことを決定する。
長崎市長選全貌35
駅前商店街を抜け、中央郵便局から大黒町市場に入る、市場の皆さんの激励を受け、握手戦術だ、二つの市場を通り抜け、五島町から夢彩都に向かう、車の中から手を振る姿や、クラクションを鳴らして応援してくれる皆さんの後押しを感じながら、桃太郎道中を行なう、本部陣営から電話連絡が入る、横尾候補が5時から同じ場所で街頭演説を行なう予定だが、候補者が少し遅れている選挙カーは既にスタンバイして「千の風に乗って」を流しているとの報告が入る、時間を調整しながら6時から街頭演説に向けての道中を行なう、途中で永田氏から連絡が入る、前回の長崎知事選にでた小久保さんが来てくれています、私は、すぐに「応援演説を依頼してください」
そのような指示を出し協力を依頼すると、快諾の返事をもらう事が出来た、すでに相手候補の街頭演説は終わり、我が選挙カーが陣取ったとの報告を受ける、初めてリレートークができる、頭の中は順番を決めていた、最初に川原真理さん、その次に理論派代表鉄川進氏(たうえ氏の同級生)そして小久保さん、県議、たうえ氏の奥様和代さん、最後にたうえ氏の演説の後、私が盛り上げる、それぞれの立場から彼を紹介、支援の演説を聴衆の皆さんに訴えかける。必ず伝わるはずだ、奥様には彼を支える家族の立場からどんな想いであったのか、市民が一番気にかかり、そして一番身近に感じる部分だ、昨夜、この様なリレートークをしたい、奥さん、あなたも家族の立場でこの事態に何を考え、何を持って立候補を支えたのか話して欲しいと依頼しました。「解りました」即座に答えた彼女の潔さに今回の立候補に掛ける家族の思いを感じたのでした。
長崎市長選全貌36
駅前から大黒町、五島町そして元船町と桃太郎道中は笑顔で、最後の見せ場の一つ夢彩都の向かう、午前中の、気落ちした一瞬から、町々での支援の声に「たうえ氏」も気を取り直し、全力で取り組んでいた、いよいよ、本日のセミファイナル、夢彩都だ、聴衆は既に集まって主人公の登場を待っている高ぶった雰囲気が伝わってくる。惜しむらくは、選挙カーのスピーカー位置が聴衆に向いていない、しかし、昨日の辻たち演説よりはるかにましだ、応援弁士に前に並んで頂き、いよいよ、リレートークの始まりだ、マイクを川原真理さんに渡す。順調な滑り出しだ、それぞれがそれぞれの立場で彼の事を話してくれる、彼の真面目さ、彼の粘り強さ、彼の企画力、そして今、長崎市民が取るべき選択は彼しかいない、そんな熱い思いをしっかり、発言してくれる、そして、たうえ氏の奥様登壇だ、同級生なのに彼の1年大学卒業が遅れたこと、長崎が大好きで、奥様が福岡で就職を決めたのに、又長崎に戻ったこと、長崎大好き、仕事大好き、長崎にとってはお得な人物だということ、そして立候補を決断するまでの苦悩の表情、家族としてその想いに応えた事、朴訥な彼女の話には説得力がありました。そして、候補者たうえ氏の登壇です、ステージはビール箱を2段積み重ねたもの、最初の鉄橋でのハンドマイクでの出馬表明から比べようもないほどの声量で、自らの思いを伝えます。みなさんと一緒に長崎を創りましょう、長崎を誇れる町にしましょう。そんな想いが聴衆のみなさんに伝わります。最後は私です。公務員の職を投げ打って、市長の選択肢として出馬した彼の想いを、出来るだけぶつけ、そしてこの想いを皆さんのお友達、家族、お知り合いの方にも必ずお伝えください。「長崎を愛し、長崎をしる、長崎の人間」を市長にしようではありませんか、その責任は皆さんにあるのですよ、傍観者ではなく、時代を共に創ってください。夢彩都での街頭演説は指示している方々が多く集まり反応が良く成功した感がありました。
長崎市長選全貌37
皆さん、たうえの事を周りの方に話してください、たうえというのは、こんな事を考えている男だ、彼と一緒に長崎を創ろう、そう言ってください、その為には、もっとたうえの事を知ってください、今も演説を聞いて頂きましたが、もう一度聞くともっと良く解りますよ、聴衆から笑いが起こった、笑顔がある、選挙戦の最後にもかかわらずだ、これが我々の選挙なのだ、更に、7時から大丸前で最後の演説をします、是非そのまま移動してくださいと呼掛ける。昨夜ある有力者から、こんなアドバイスを頂いていた、事務所の周りを人だらけにして、中で演説をする、事務所の周りには迷惑なくらい人で一杯にする、そうして勢いを一般市民に見せつるしかもう、方法はないじゃないか、それしか思いつかない、そんなアドバイスだった。
夢彩都のあと、その様にしようかとも考えていたが、今の雰囲気をそのまま大丸前に持って行ったほうが良いと判断し、候補者は県庁から鉄橋、そしてアーケード、大丸前と勤め帰りの方々と握手でコミュニュケーションを取りながら移動していく、道中、奥様に一言二言、応援演説のアドバイスをする、先ほどのリレートークが始まった時から先発隊に指示を出し、鉄橋、ステラ前、大丸前の空き状況報告を受けていた、今の時間全て空いている、他の候補者は来ていない、その報告に5,6人の人間に指示を出し大丸前の場所を確保させたのだ、地盤がある候補者は最後の演説は地元で行なう、地盤も組織も何もない我々は最後の最後まで一般市民に訴えなくてはならない。最後の大丸での演説だ、最後の街頭演説は更にリレートークのラインナップを強化して、更に市民の目で彼を語ってもらおう。
長崎市長選全貌38
選挙カーも、先ほどの反省から充分な位置を確保し、アーケードの隅々まで声が聞こえるようにしてある。演台は、ビール箱4箱、右側にたうえ氏に乗ってもらう、マスコミのカメラも正面に陣取っている。応援弁士が次々と応援演説を始める、浜の町商店街の方の姿も見える、旧知の方の姿も見える、頑張れ、頑張れと目で支えてくれているのがわかる、次だ、先ほどとは違う方に頼みたい、永田氏、田中氏、桐野氏、時間の都合だが、準備してもらう、それぞれが、しっかりした考えを持つ方々だ、永田氏にマイクを渡す、「みなさん今晩は、私は長崎で会計事務所を経営している人間です、選挙になるとなるべく目立たないようにとか、前に立たないようにしてきたのが我々です、しかし、今回はそういうわけには行かないのです。我々の長崎の為、立ち上がってくれた、たうえさんをぜひとも、長崎市長になってもらいたいと、そう願い、行動しなくてはいけない場面なのです、立候補の前日、私はたうえ氏に電話を掛けて4年後に備えたらどうかといいました、本人いわく、永田さん長崎は4年間、待つ余裕がないのです、目の前に大きな問題がいくつも有るのです。そう私に長崎市の現状と自分の決意を語ったのです。そんな大切なときもう隠れている訳にはいけません。みんなで一緒に長崎市をつくりましょう」静に、しかし、熱く語ってくれました。そして、和代夫人です、この三日間、たくさんの経験をしました、出来る限りのことはやりました、でも、どうせなら彼を市長にして下さい。心からの訴えです。聴衆の皆さんがしっかり聞いていただいているのが良く解ります。最後の演説は「たうえ氏」本人です。長崎の市民には大きな力がある、そんな力を結集して、素晴らしい長崎市を創りましょう。市民と市役所とが互いにコミュニュケーションを取って、自分達の街を創ろうじゃありませんか。間をおきながら一言ひとことを大切に訴え続けたのです。
長崎市長選全貌39
「彼は、最後まで皆さんに一票下さいとは言いませんでした」私は昨日たうえ氏と話をしました、選挙も最終日になると候補者は必ず私に一票下さいと言うよ、その言葉にたうえ氏は武田さん僕は最後まで一票を下さいと言わなかったことを誇りにする選挙にしたい、といいました、それは、皆さんと一緒に長崎を創ろう、その意思を市民の皆さんに出して頂きたい、私に頂く一票じゃないのだと、最後まで訴え続けたのです。皆さん彼と一緒に長崎を創ろうじゃありませんか、自分達の手で夢の有る長崎にしようじゃありませんか、簡単なのですよ、目の前に明るい未来があるなら、それを取ればいいだけなのです、それが今なのですよ、しかし、ここにいる皆さんだけでは、力が足りません、ご自宅に帰ってから、今すぐでも結構です、たうえの話を聞いた、一緒に頑張ろうと思う、あんたもそうせんね、と5人の方に電話してください、そしてあんたもそう思ったら友達に電話してね、そう伝えてください。盛り上げて、盛り上げて演説をする、聴衆の皆さんからもそうだ!そうだの声も聞こえてきた、彼は市役所を退職してこの選挙に臨んでいるのです、彼を無職にして良いのですか、長崎の為に働いてもらいましょう。声を張り上げる。いよいよ選挙戦も最後になりました。たうえが皆様にご挨拶に参ります、しっかり手を握って激励とお言葉を掛けてください」頑張ろーコールもなく、たうえ氏の選挙らしく戦った最後まで笑顔の街頭演説だった。演説の中で私が彼の事を紹介した言葉があった。
長崎市長選全貌40
私は業として、人材教育を行っています、長崎市役所の新人研修も6年間実施しております、ちょうど今年の4月10日も新人研修の日でした、その時、新人職員の皆さんに聞いたのです、市役所は市民に対するサービス業といわれるね、それでは、ミスタードーナツもサービス業だね、一体どこが違うのだ、少し、みんなで考えみて、グループで討論させました、そしてグループリーダーが様々な意見を出しました。私がそのとき話したのは、実はこんな事だったのです、市役所にある課長さんがいる、彼と話しているとき彼が言ったのは、「我々市役所職員の仕事はどんな仕事でもいつか必ず市民の為になる仕事なのですよ」 彼は自信をもって、そう私に話しました。貴方達の答えの中に、こんな想いがあればいいですね、つい先日そんな話を研修中にしたばかりだったのです、そしてその話の中の課長さんはこの「たうえ氏」本人の事なのです。どんな仕事にも前向きに進む彼をどうか信じて、彼と、ともに新しい長崎を創る、その当事者になってください。みなさんと一緒に長崎を創って行きましょう。後15分でこの選挙戦も終わります。どうぞ今からでもお友達、知人の方にもう一度ご連絡をいただいて、たうえを信じて私を信じてとお伝え下さい。ガンバローコールをしなさいとか、お勧めはありましたけど、彼はそんな事は似合わない、どうぞ彼の手を取って彼の気持ちをご理解いただき、新しい長崎の一歩を踏み出しましょう。最後の演説が終わった。
長崎市長選全貌41
街頭での選挙活動は午後8時をもって終わった、しかし選挙戦は明日の投票日まで続く、大丸前を後にして元船町の事務所に向かう、候補者は第2事務所、私は第1事務所で、留守の間の報告と、明日からのスケジュール調整を星山氏と行なう、まずは、今からご支援いただい方々にねぎらいの挨拶、備前氏に指示を出し、支援者のみなさまと候補者に第1事務所に集合してもらう、事務所が一杯になるほどの人の数だ、改めてご協力いただいた方々の多さを感じる。だらだらした集合に、「状況報告!」私が叫ぶ、最後尾から備前氏がOKです、揃いました、と報告が掛かる、この様なしっかりした関係が、この選挙を支えた姿だった、マスコミの方々の口からも、急ごしらえの選対だから、もっとバラバラなのかと思っていたら、こんなに活気が合って、まとまっている選対は久ぶりに見ました。そんな事も言って頂いた選対の組織だった。
「みなさん、ありがとうございました。やるべき事はまだまだ、たくさんあるかと、想いますが、私達が今、やるべき事は全てやりきりました、先輩方の皆様も、何もいわず、我々のやりたいようにさせて頂き、しかも高齢にも拘わらず、早朝4時から魚市にも同行いただきました、本当にありがとうございました。」
そんな挨拶の中、私の目から自然と涙がこぼれたのでした。
「手応えはありました、最初はゼロからのスタートだったんです」しかし、それでもやっと土俵に乗った感じです、明日最後の最後まで頑張って、明日は共に喜びましょう。
引き続き「たうえ氏」が挨拶をした。
長崎市長選全貌42
「私が言いたいことの90%はほとんど、武田さんが言ってくれました。
この選挙で私は一票を私に下さいとは言いませんでした、それは一票頂くと、それで終わりになってしまう、と、思ったからです。今回の選挙は一緒に長崎を創ろう、その事に参加しようという市民の皆さんの一票であって欲しかったからです。今回の体験でやりたいことは、ほとんど出来ました、あとは皆さんと喜びを共有する体験がまだ残っているので、明日は必ず皆さんと一緒に喜びたいと思っています。」
事務所前で手を振る人は最後まで一所懸命手を振り、選挙カーの運転をするひとは最後まで事故もなく、遊説隊で移動する人は、満点の笑顔で、全ての支援者の皆様の一所懸命が一つになった選挙でした。ねぎらいの挨拶が終わり、星山氏と候補者の明日のスケジュール及び箱詰め場所、随行員の確認を終え、第2事務所に戻り、たうえ夫人の和代さんに、明日の打ち合わせをする、大切なことは3点、候補者に先だって確認してもらう、
第1点、 明日勝っても、万歳はしない。
第2点、 第2点この選挙に到った経緯を考え軽々に喜ばない。
第3点、 第3点、もし負けたら、私が前に出てマスコミ対応する。
この3点を申し合わせた。
長崎市長選全貌43
ほどなく、別の場所で支持者と懇談していた候補者が来た、「たうえさん、明日、勝った場合、万歳はしない、だけど、何かパフォーマンスをマスコミは欲しがる、どうする?」私の問いかけに、「今回、当選することが出来たら、それは、市政に参加するという意思を示した市民の方の勝利だ、だから市民の皆さんに、お祝いの拍手を贈りたい、どうでしょうか」と、たうえ氏が応える、それは良いですね、ずっと言い続けてきたことだから、それがいい。そうして、明日の段取りを決めていった。たうえさん、明日は午前10時に投票に行ってからは我々の指示で動いてください、自宅以外の場所を確保していますので、そこで待機して結果を待ってください。すでに、マスコミ関係者は投票翌日のスケジュールを求めてきていた、TV各局はじめ、出演依頼が申し込まれていた、もちろん、当選した場合だが。星山氏が対応してくれていた。応援してくれていた福岡の方々が明日、日曜日予定があるため選挙結果を待たず、帰ることになった、最後まで皆さんの名前も覚えるまもなくお別れしなくてはならなかったが、皆さん素晴らしい体験と戦い抜いた誇りを胸に移動していった。「ありがとう」そうして深夜になり、支援者の皆さんも帰路についた。明日は雨のようだ。降らないでほしい。
長崎市長選全貌44
帰宅したのは、深夜2時、この三日間は6時間くらいの睡眠だろうか、しかも気が高ぶって熟睡できない。投票日の朝も6時には目が覚めたが、身体を休ませようと床を離れず、色んな事を考えていた。7時に床を離れ、新聞に目を通す、TVをつける、全てのTV局が伊藤前市長の銃撃事件の特集を行なっていた、投票日に朝からこれでは、投票に影響する、しかも開いた新聞にまで伊藤前市長の追悼特集が組まれている、これはまずいだろう「もしもし、私はたうえ候補の選対本部長武田と申しますが、本日の新聞に伊藤前市長の追悼特集が組まれていますが、投票に影響を与えるのではないですか、投票日の今日、特集を組むことに何か意図的なものを感じるのですが、選管としては、どう思われていますか、公式な見解を求めます。」長崎市選管に電話を掛けた。外は雨、状況は厳しい。後援会組織など組織的に動くところは、雨でもなんでも必ず投票に行く、投票率が悪いときこそ、組織票が優位に立つのは明らかだ、我々のねらいは、一般市民だ、投票所にいってさえくれたら、その場の判断でも、たうえ氏に投票してもらえる期待は持てるが、いかんせん、必ず投票に行きたうえ氏を当選させたいという、意識までは届いていない。
現状の分析から、その様に判断した。再度追い込みを掛けなくては。
長崎市長選全貌45
まずは、投票に行こう、妻と連れ立って近くの投票所へ向かう、時刻は10時を過ぎていた、投票所に向かう僅かな距離を歩くだけで、冷や汗が全身から出てくる。立ち止まり、折からの雨の中で身体が落ち着くのを待つ、肉体的な疲れと精神的な緊張が一緒に心身を襲っているのがわかる。妻が心配するが、少し休むと落ち着き、投票を済ませる、投票台の上の候補者表示を見ると一番右側に「たうえ富久」と書いてある、一番見易い、こんな事にも気になるのが、選対本部長という、今回の役目だしかし、請われてやった仕事じゃない、天が与えたこの機にどう役に立つことが出来るか、そてが、同生同参の同士の役割と自ら起った役割だ、今までは色々な選挙の応援要請があっても、大きな動きや、運動を直接することはなかった、それは私でなくても良かったからだ、しかし今回は違う、私でなくてはいけない、そんな想いでたうえ氏を支える決心をしたのだった。実際、選挙戦になってから、たうえ氏とじっくり話す時間はなかったが、記者会見直前の打ち合わせや、日常の互いのコミュニケーションが密接であったため、未来を睨んだ戦いにズレはなかったように思う、これが一番良かった事なのでしょう。出口には調査票を持ったマスコミ関係者が、投票を済ませた方々の動向調査を行なっている。どうなんだろう、そんな思いに応えるかのように携帯電話が鳴った。
長崎市長選全貌46
経済界の支援者からだ、「よもやと、思うが、たうえ氏がもし、落ちるような事があっても仕事は確保するので心配するな」との電話であった。話はもう一つあったが、聞き置いた。そこまで考えていただいて有難かったが、今は最後の力を結集する時だ、出口調査も気に掛かるが、最後の詰めをしよう。雨が次第に強くなっていった。自宅に戻り、着替えを済まして選挙事務所に行く、事務所に待機している皆さんに最後の激をとばし、友人、知人に確認の電話、メールをお願いする、雨は益々、強さを増していった。候補者が待機しているホテルに向かい、今夜の事を打ち合わせする。午前中投票をすませ、娘のレンタルDVDを返しにいって、買い物をしにデパートに入ったそうだ、随行の田中氏があきれるくらい、普通の感覚だそうだ。彼らしい。私の事務所にとって返し、最後のメールを打った、「今、負けています、友人知人の方にもう一度、確認をお願いします」同時に、携帯アドレスの友人知人に投票に行ったかの確認を行なう。そうして、一通りの仕事を終え、選対本部に戻る、昨夜、マスコミ陣が集まり会場設営の段取りや、カメラ位置の場所割りをしていたが、その準備作業が始まった。第2事務所に行き、更に確認要請をする。私の電話には様々な支援者から様々な情報がもたらされていた。
長崎市長選全貌47
国道沿い、第1事務所には、田中氏が自宅からTVを持ってきて、つけようとしてくれていたが、アンテナ線がない為、すこぶる映りが悪い、それも今回の選挙を象徴しているようで、とにかく映るようにしてくれるようにお願いした。事務所には多くの方が詰掛けていた、時刻は6時を回った頃、第2事務所でお弁当を食べていた時、第2事務所担当の女性が「報告します、現在出口調査では、たうえ氏優位と言う事です」と発表をした。すぐに私は「その発信源は誰ですか
すぐに調べてください」「皆さん、沢山の情報が入りと想いますが、状況報告は選対本部長の私の発表だけを受けてください」「まだ、投票は締め切っていません」第2事務所にいる方はほとんど、たうえ氏の身内の方か、馬場さん関係のボランティアスタッフの方々だ、皆さんにそう伝えて、発信源の人間に注意する、「まだ投票は終わっていない、最後まで気を抜けない選挙だ、状況報告は私を通して行なってくれ」発信者の気持ちは良く解るが、ここが一番大切なときだ、仕事まで休んで、手伝ってもらって、更に注意を受けて、本当に申し訳ないが、大事なことだった。次々と、情報は私のところに入ってきた。今回は立会人も出していない。立候補受理後すぐに、市選管より投票立会人の届出の打診が合ったが、立会人なしで応えていた。したがって、疑問票の扱いなどに立会いできない可能性はあったが、今回、出馬の5名で同姓は女性の二人、たうえ氏の名前は、疑問票になる恐れはない事と考えたのが一点、もう一点は誰を出すことが出来るか18日の時点で支援者の名前すらわからなかったのが、実情だったし、過去の開票作業を見に行った経験から、拘束時間が長いことなどで指名することができなかったのが理由だった。
長崎市長選全貌48
8時を回った、国道沿いの選挙事務所には多くの支援者の方々がお見えになっていた、通常、選挙事務所には、開票が始まり開票所での得票束の積み重ね情報とか、出口調査情報により当落の判断を行なう位の時刻に集まり始めるものだが、今回、全ての独自情報による判断は行なわずNHKの速報によるものだけを、確信情報として取り扱うことを決定し、マスコミ各社の皆さんにもお伝えしてあった。その様な中続々と支援者の方々が席を埋め尽くし、9時頃には用意していた40席あまりのいすが、満杯になっていった。報道各社はカメラを正面に向け、選挙事務所の様子をたびたび、映し出す、正面には星山氏と私が陣取り、しっかり正面(出口のほう、カメラ目線だ)を見据えている。携帯電話が度々なる、たのんでいる訳では、ないのだが、出口調査の傾向や、開票速報が耳に届く、民法各社、各、新聞社の出口調査の結果は、いい勝負をしているとの報告があったいたが、NHKだけは予断を許さぬ状況との分析を持っていること等が報告されている。ザザーと映りの悪いTVが開票速報を始めた、横尾候補1,000票たうえ候補500、横尾候補2000票、たうえ候補1000票、ざわざわと票が開くたびにいろいろな声が聞こえる。なぜか私は落ち着いていた、何かしらの自信めいたものを持っている自分に驚いていた。開票を待つ間もその様な私の雰囲気の中で、明るく笑い声が絶えない選挙事務所であった。その証拠に早めに着ていた川原真理さんに、当選したときの司会までたのんであった。すでに時刻は11時を過ぎようとしていた。
長崎市長選全貌49
緊張した雰囲気ながら、笑みがこぼれる選挙事務所の中では、時折入る、選挙事務所中継が映し出されていた、横尾候補の事務所には、紅白幕が張られ、だるまが用意されていた、そういえば、昨夜、事務所で打ち合わせをしていた私に、女性の記者が、「紅白の幕は張るのですか、だるまは用意するのですか、万歳はするのですか」と聞いてきて、何も用意しないし、万歳もしないと答えると、何もかも逆なのですねと、つぶやいたのを思い出した。さらに、くだんの記者は一言、ぽつりと漏らしたのだった。
そんな相手候補の事務所風景がうつしだされる中、たまたま、民法のTV局が事務所からの中継リハーサルを行なっていた。「こちらは、世襲に反対し、市民から市長をと弔い合戦を戦った、たうえ事務所です」そのようなリハーサルに、今までのマスコミの世襲や、弔いと言うことに執着する報道に苛立ちが爆発し、注文をつけた「たうえは、一度も世襲に反対とか弔い合戦とは言っていない」すぐに、現場のデェレクターが飛んできて「最初の記者発表の時、私はいましたが、確かに言いました」と、私に抗議してきた、「私も現場にいた、その時言ったのは、家族としての、弔いもあるのなら、市職員としての弔いもある」その様にいったのだ、少し興奮気味に話をしていると、先ほどリハーサルをしていた、レポーターが表現を変えますから、と言ってくれた。
時刻は11時30分を少し回っていた。前を通る,NHKのアナウンサーに「あんた、NHKさんでしょ、早く、当確ば出してくれんね」そんな、冗談をいって、場が和んだ矢先だった。
長崎市長選全貌50
「それでは、注目の長崎市長選の速報です」横尾氏2000・たうえ氏1000、事務所前から中継いたします。そんなNHKのアナウンサーの声を聴いていた一瞬、おおーとざわめきが起こった、何が映ったのか前を見ていた私はTVを振り返る「長崎市長選たうえ富久当確」、映りの悪いTVがその文字を映し出した。事務所にいただれも彼もが立ち上がり、喜びの声を上げる、横にいた、川原真理さんも泣きながら、携帯電話で話している。私と星山氏は、商工会政治連盟の上田氏、植松氏、高谷氏、大重氏、川谷氏らとしっかり握手をする、後をみると、田中氏が候補者と電話連絡をしている。どこまでも、持ち場、持ち場で皆さんが最後まで動いてくれていた。開票に先立ち、女性支援者が花束をどうするか聞いてきた「万歳はしない、花束も選対では用意はしない、だけど、気持ちがあれば贈ることはかまわない」と伝えてあった。
5分くらいの時間でたうえ氏が到着した、玄関から皆さんのお祝いを受け、満面の笑顔で和代夫人と入場してきた。だれかすごい、すごい、万歳と叫んだ、気もちはわかるが「万歳はするな」一喝した。高校の同級生と抱き合い、喜びを感じながら、事務所奥まできた「たうえ氏」と私は、しっかり手を握ってこの勝利を確かめ合った。「みなさん、少し話を聞いてください」興奮している皆さんに前振りをして、川原真理さんが言った。「この選挙の始まりを考えると万歳は差し控えたいと思います、その代わり自ら市政に参加すると意思を投じた市民の皆さんに拍手を贈りたいと思います」全員で拍手したさわやかなお祝いだった。
長崎市長選全貌51
たうえ市長の誕生だった、喜びに湧き上がる、事務所の中心にいて、なぜか、冷静な私がいた。お祭ムードの中でも、今回の選挙に到った経緯、つまり伊藤前市長銃撃事件を考えると、軽々に喜んではいけないと戒めていた、たくさんの花束がたうえ氏に渡され本人も喜びにあふれんばかりの笑顔で一杯である、マスコミ各社はたうえ氏が贈られた花束を抱いた写真を撮ろうとしていた、すかさず、私が花束を受け取り、マスコミには、喜びに沸きあがるようなイメージの写真を取らせなかった。同時に和代夫人がたうえ氏の耳元にささやいた。インタビューが始まった。堂々たる受け答えの中、前市長に対する哀悼の言葉から始まり長﨑市民の信託に対する思いと、新市長としての意気込をはっきり伝える、その姿は誰もが安心できるくらいの応対で上滑ったところもない彼の本来持つ姿を現していた。その間、各マスコミは明日のスケジュール調整を星山氏と行なっていた。既に、申し込みが有っていた各TV局などと時間調整が始まっていた。早朝6時NHK生放送8時市役所にて共同記者会見その後も申し込みが詰まっていた。2時から4時まではあけておいて、なにも入れないで欲しい。星山氏にそう伝えた、なにか有るわけではないが、なにか有るときのための空き時間は必要なのだ。多くの方々と喜びの握手をし、勝利の美酒に酔いしれる間もなく明日からの市長としての動きが始まっていた。
長崎市長選全貌52
日付はとっくに4月23日に変わっていた、今晩は酒は飲みたくないと、言う「新市長」はお茶を飲み、多くの支援者の皆さんと語っていた、明日も早い、NNU21のメンバーに頼み、警備しながらホテルまで送ってもらった。しばらくは、充分すぎるほどの注意が必要だと感じていた。劇的な事件の後だ、不測の事態を充分考えての行動が必要だと認識していた。明けて6時新市長を自宅前まで迎えに行き、NHKまで同行する。7時からのニュースに生出演する。8時から共同記者会見場の市役所まで同行、私の役目はここまで、後は公人として、皆様が守ってくれる、そんな想いでしっかり握手して、「たうえ新市長」を見送った。
その後、事務所に戻り、仕事をして午後から、秘書課に向かった、公私の区別の中で秘書課が対応できない所の対処を考える必要があることを示唆してもらう、同時に新市長に対する、警察の警護を依頼する。果たして、心配は直後からあいついて始まった抗議の電話で一層の現実味を帯び、対策が図られるようになった。「より市民と身近になりたいと訴えたのに、警護はつけられないですよ」。という、新市長に不測の事態を起こさないためにも、専門家の意見に従ったほうがいいのではないかと、進言した。
その日1日は、ずっとタクシーで誰かが尾行していた。
長崎市長選全貌53
空き時間を利用して、挨拶回りをしようとした、我々は、NBC長崎放送局でのインタビュー後合流し移動しようとしていた。我々の市長車の運転手さんから後ろのタクシー、ずっとつけていますと、報告があった。「右に曲がって一度、停車してください」私の指示で動きを変える。「まだついてきます」後ろのタクシーも止まった。やっぱり着けている。私が車から降り、タクシーへ向かう「市長をつけているようだけどあなた、どなた?」窓を開けさせ、尋ねる、「新聞記者です」「名刺を頂戴」「何故つけているの、目的は何?」「密着取材です」「そう」短いやり取りの後、車に戻り、たうえ新市長に報告する「新聞記者です、一日密着取材だそうです」戻ろう。別に、やましいことはないが、変に行く先を勘ぐられても嫌だし、何より気分が悪い、市長公舎まで戻り、一休みすることにした。公舎について車を降りると、くだんのタクシーも止まる、すかさず新市長が歩み寄り、「取材なら一言ってください」厳しい一言を投げかけた。広報やマスコミには大変気配りする彼であったが、このタイミングは非常にまずい新聞社の対応だったと思う。新聞記者の尾行には今回の選挙には必ずバックに黒幕がいる、それを暴き出そうというネライがあったようだが、残念ながらこのブログで綴った通り、今回の選挙の全ては利害を考えない純真な行為の結果なのだ。お陰で2時間位ゆっくり考える時間が取れたのは幸いであった。通常、当選してから初登庁まで少し時間が有るものだが、今回は市長不在の為、直ちに市政運営に入る必要があった。まだまだ彼の睡眠不足は続くであろう。
頑張れ!市民の代表!
長崎市長選全貌54
激動の長崎市長選挙に選挙対策本部長として、たうえ市長誕生にかかわった記録として、書き綴ってきた長崎市長選全貌53話も終了する事に致します。時機を見て今だから、話せる裏話も書いてみたいと想いますが、とにかく、全力で走った3日間のまとめはする事ができました。選挙を振り返り、多くの方々のご支援ご協力の結集が今回の結果であったと、改めて関係各位に感謝いたします。我々が送り出した「たうえ市政」を今度はしっかり支え、更には方向性の確認を行ないながら育んでいく責任を持つ必要があると、感じています。
すでに、ご承知のとおり、新市長も就任3ヶ月をすぎ、多忙な毎日を精一杯前向きに進んでいます。
市長の言う、「市民力」が試される時期です。市民として何が出来るか考えてみましょう。
長い間、お付き合いいただきありがとうございました。
まとめ
たうえ長崎市長が2007年4月に、長崎市長選に立候補した時の選挙のありのままを
書いてまとめました。当時の私のブログで綴ったものです。
今年、4月、長崎市長選挙が行われています、既に選挙戦は始まっていて他の立候補者の皆さん方から様々な情報が発信されています。
たうえ市長は最初の選挙から一貫して実践してきたことは、相手方のネガティブキャンペーンを行わない、相手側の非難はしないということでした。
今回の選挙も田上市長らしい選挙戦を戦うと思います。
計画されている市庁舎やMICE設備などの大型投資に避難が集中しているようですが、
市庁舎に至っては他市庁舎と比べても職員一人当たりの勤務スペースは20年後の職員減を考えても他所より狭く現在散在している市役所組織を集中して賃料を無くすなど、決して無駄な設備投資ではないことは明白で、MICEにしても交流施設として投資だけではなく経済効果が見込める施設としてこれからの長崎に必要な施設であると思います。
あまり市民は関心を持っていませんが、たうえ市長の前年平成18年は市職員の人件費・消防費は市の予算全体の35%位を占める割合でした、今年平成30年度予算では25%に削減されています、市長就任当初から手を付けていた財政改革でその分他の予算、障害者・高齢者・子育手支援などに予算が拡充されています。
投資における基金も過去最高の219億円を貯金しており、投資原資として確保しています。
将来に借金を残すことなどではないと思います。
たうえ市長の所信貫徹を期待し「市民と共に創る市政」を目指していきたいと願っています。