寒さが厳しい季節になりましたね。
最近は各地で雪のニュースを目にすることも多く、
通行止めや物流の遅れといった話題を聞くたびに、
「当たり前の日常」がどれほど多くの条件の上に成り立っているのかを感じます。
雪や大雨、台風、地震。
災害は、ある日突然やってきます。
そしてその影響は、ニュースの中だけの話ではなく、
私たちの生活のすぐそばにあります。
「準備しなきゃとは思っているんですけど…」
日々のご相談の中で、災害への備えについてお話しすると、
多くの方がこんな言葉を口にされます。
「前は準備してたんですけどね」
「賞味期限、切れているかもしれません」
「水だけはと思っているんですが、まだで…」
誰も必要性を否定しているわけではありません。
大切だと分かっている。
ただ、忙しい日常の中で、後回しになっているだけ。
その気持ち、とてもよく分かります。
家は無事でも、生活は止まる
私自身、西日本豪雨を経験しました。
ありがたいことに、自宅に大きな被害はありませんでした。
それでも、水道が約2週間止まりました。
「家が無事なら大丈夫」
そんな考えが、簡単に覆された瞬間でした。
クーラーボックスを抱えて、水を汲みに並んだ日
当時、我が家には水を入れるポリタンクがありませんでした。
大量の水を運ぶ生活になるなんて、想像もしていなかったのです。
そこで、大きなクーラーボックスを抱えて、友人と一緒に井戸に並びました。
重たいクーラーボックスを抱え、
列に並びながら「これで足りるのかな」と思ったこと。
水をこぼさないように、慎重に運んだ帰り道。
今でも、はっきり覚えています。
水を確保すること自体が、こんなにも大変なのか。
そのとき、身をもって知りました。
同じ県内・同じ市内でも、状況はまったく違った
もうひとつ、強く印象に残っていることがあります。
それは、同じ県内、同じ市内でも、
置かれている状況がまったく違ったということです。
ある地域は通行止めで近づけない。
別の地域では水が出ている。
支援物資が届く場所と、届かない場所。
ほんの少し場所が違うだけで、
困りごとも、必要な支援も、まったく違っていました。
「自分の地域は大丈夫」
そう思っていても、実際には何が起こるか分からない。
その現実を、強く感じた出来事でした。
災害対策は「保険」と同じ考え方
リスクマネジメントの視点で考えると、
災害対策は保険ととてもよく似ています。
保険は、
「使わないことが一番いいもの」
でも、もしもの時のために備えておくもの。
災害グッズも同じです。
使わないで済めば、それが一番いい。
でも、もしもの時に
「最低限の生活が守れる」状態をつくるための備え。
だからこそ、完璧である必要はありません。
災害グッズは、特別なものじゃなくていい
・普段飲んでいる水を少し多めに
・よく食べるレトルトや缶詰を切らさない
・電池やモバイルバッテリーを時々確認する
日常の延長線上にある備えが、いちばん続きます。
賞味期限切れは、備えてきた証拠
「賞味期限、切れてるかも…」
それは、一度はちゃんと準備してきた証拠。
年に一度、家計や保険を見直すタイミングで、
災害グッズも一緒に確認する。
それだけで、備えは機能し続けます。
まずは「水」だけでもいい
すべてを揃えなくて大丈夫。まずは水だけ。
目安は、
1人1日3リットル × 3日分以上
ポリタンクがあるだけで、
「運ぶ」という負担は大きく変わります。
今日、できることをひとつだけ
完璧じゃなくていい。
今日できることを、ひとつだけ。
・家に水がどれくらいあるか見る
・ポリタンクがあるか確認してみる
保険も、災害への備えも、
共通しているのは 「使わずに済むのが一番」 ということです。
何も起きなければ、それが一番いい。
でも、もしものときに
「最低限の生活は守れる」と思える状態をつくっておく。
それが、個人にできるリスクマネジメントだと思っています。
雪や豪雨のニュースを見る今だからこそ、
まずは水だけでも、少しだけ見直してみませんか。
使わずに済むことを願いながら、
それでも備えておく。
それが、安心につながる一歩だと思います
※ごちゃごちゃしていますが我が家の防災対策です(^_-)-☆
