曲が始まって、まず「暗っ」と思いました。
もちろん、顔はニヤリです。
ノイジーで、櫻井さんの声にもずっとエフェクトかかってて。
ここまでなの、あんまりないですよね。
 
Aメロ、こういうメロディにあっちゃんの揺らぐような歌い方、合ってますよね。
流れるようなメロディ。
 
Bメロは、ヒデっぽいって思いました。
この曲全体的にレトロな感じがしますが、このいかにもBメロですって感じの
入り方が、ヒデっぽい。
そしてこの流れで、いきなり「粉々」に来るとこが。
そして、「粉々」が、あっちゃんっぽいと思いました。
どういう状況なのか、よくわからんけど。
 
サビメロも、流れるような感じで、やっぱりレトロで。
なんかこう…あっちゃんに合ってるよなぁ、と思います。
「おいでこの腕の中」よりも「月明かり妖しく一人舞う」のメロディの方が、俄然あっちゃんにお似合い。
[くちづけ]が、あっちゃんが今井の世界観構築に協力してる感じなら、
[妖月]はヒデがあっちゃんの世界観構築に協力してますって感じ。
このサビも、低いコーラスがステキ。
でも、サビになっても声にエフェクトかかってるのが意外でした。
サビはスッキリ聴かせるのかと思ったのに。
こっちの方が好きですが。
 
前にもチラっと書きましたが、「溢れるお前の血と涙は 全部私の物 全て」
って表現が狂気を孕んでいるような感じがして、ドキドキします。
櫻井さんって、普段べつにそんな感じじゃないじゃないですか。
なんか、ノホホンとしてるというか、ボンヤリしてるというか。
いやべつにボンヤリした人ってわけじゃないんだろうけど…あんまり、こう、
ガーっとしてないというか。
来るもの拒まず去るもの追わずみたいなイメージなのですが。
でも、そんな人から出てくるのが、こんな病的な独占欲なのが、ドキドキする。
 
間奏。やっぱりヒデ曲の方がギターソロがしっかり入ってますね。
と言っても、コレだけど。
一応、肉食系なところを見せとかないとね。
 
でもやっぱり一番は、この次のAメロでしょう。
「さようなら・・それはとても そう 甘い 僕らに残された 最後の約束」
歌詞については、この間書きましたが、ハッとしました。
命あるものじゃなくても、ね。最後はすべてさようならですね。
もう、この部分、あっちゃんの歌い方もすごくステキ。
よくぞこのテイクを録ったね!って感じです。
この揺らぎ方といい、ビブラートといい、掠れ方といい、たまらん。
これがもしキレイな声で正確に歌ってたら、魅力半減だわ~。
 
あぁ~粉々になりそうな程抱き寄せられてみたいもんだわぁ~…。
黒目だもんで、いかんかしら?
 
「溢れる私の血と涙は」って、「わたし」じゃなくて「あたし」って言ってますよね?
「全部あなたの物 全て」って色っぽいね~色っぽいわぁ~~~。
「舐めて」がもう色っぽいんだけどね。
 
最後のサビリピで、やっとしっかり歌声になりますね。
それまでは、ずっと流れるように揺らぐように歌ってたものね。
最後だけちょっと力強い感じで。
「もう誰のものかも わかんない」が「わからない」じゃないところが意外な感じでカワイイな、と思いましたが、混乱っぷりが櫻井敦司って感じでステキ。
「わかんない」って繰り返してるし。
でも最後の囁き声、「儚い」って聞こえるのですが…やっぱ「わかんない」って言ってんのかな?
 
 
この[妖月]のサウンドは、全体的にノイジーなところが好きです。
今はまだハマってないのですが、このレトロ感、繰り返し聴くとハマるって自分でもわかる…。
断然、[くちづけ]の方がメロディアスなのに、なぜか[妖月]のサビが頭の中でリピートしまくるって日が、きっと来るでしょう。
あ、書き忘れましたが、サビがちょっと裏声っぽくなるとこも好きです。
歌詞は、友人に言わせると「屍鬼だなぁ」って感じらしいのですが、屍鬼をよく知らない私としては「あっちゃんだなぁ」って感じ。
でもこれも、イメージして書いたんでしょうね。