私、[くちづけ]の歌詞カードを見て
「お、この部分聞き取れてなかったんだ」
って気付いたところがあります。
しょっぱなから、
「愛し合えると言うの?」
が聞き取れてなかった…。
のに、気付かなかった…。
なんて言ってると思ってたんだろ、私…。
こういう始まりだったんですね~…。
全体をざっと読むと…
君という存在の人が、僕という存在の人に誘われてて、
迷ったりしてたけど、結局そっちに行っちゃう
という流れの歌詞…ですかね?
(だから、「行っちゃう」って一発変換で出てよね…)
こういうことも、歌詞カード見て初めて思いました。
今までは、音としてしか歌詞を聞いてなかった、というか…。
だいたいの言葉の雰囲気を感じてたぐらいだったので。
あと、
「激しい渇きに狂いそう」
も聞き取れてなかったです。
激しい渇き!に、狂いそう!!
うぅ~ん…
「激しい渇きに狂いそう」だって…。
なんか、私がどんだけ言葉を尽くして書いても、この一文に負けるな・・・
と思いました。
さすが、櫻井敦司だなぁ、と。
想いの強さと、色気と。
こんな短い言葉で表現できちゃうなんて。
すげー…。
[妖月]もそうです。
ただのラブソングにしちゃ、切ないっつーか、エロいっつーか…。
「真っ赤な唇を 舐めて」って、たったこれだけなのに、色っぽいなぁ~。
わりとフツーな感じの言葉なのになぁ~…。
これは、ヒデのメロディ効果もありますね、きっと。
「流れるお前の血と涙は 全部私の物 全て」
「流れる私の血と涙は 全部あなたの物 全て」
も、わりとフツーな言葉を使ってるのに、ほんのり狂気が漂うし。
さすがだなぁ、としみじみ思いました。
とにかく、この[妖月]は、櫻井節ですよね。
切なくて、色っぽくて、歪んでて、でもキレイな言葉で。
そして、
「さようなら・・それはとても そう 甘い 僕らに残された 最後の約束」
のフレーズが印象的でした。
あっちゃんは、どんな情景を思い浮かべて書いたのかわかりませんが、
これって、誰と誰でも、そうだなぁと思って。
恋人同士でももちろん、友達同士、家族、…ってゆーか、人みんな。
最後の約束があるとしたら、それは「さようなら」じゃん、と思いました。
ま、そういうことで書いたわけじゃないんでしょうけど。
たぶん、さようならするしか道はない二人のイメージなんでしょうけど。
そういう、抽象的な、物語的なことなんでしょうけど。
でも、意外と現実的で、普遍的…じゃないかなぁ、と思ったのです。
それを「甘い」と表現するところが、櫻井敦司だなぁ、とこれもしみじみ。
メメモリの時も、もちろん好きなフレーズとか言葉とかあったし、
[独B]の今井さんの歌詞にもハッとさせられたり勇気付けられたり
したのですが、今回、この[くちづけ]&[妖月]の歌詞を見て、
この男には、一生かなわんな…と、妙に嬉しい敗北感を感じました。
私なんか、毎日こうやってブログ書いたりしてるのに、自分の想いを
ガーっと書いてるつもりなのに、あっちゃんのたった1行にかなわないもん。
やっぱり、いいわ…櫻井敦司。
もう、内容云々以前に、この人の使用語彙が好きなんだろうな、私…。
ところで、なんで一箇所だけ「苦いよ」なんですかね?
なんか意味あるのかな??
気まぐれ?なんてことないよねぇ???
どっちかっていうと「甘いぞ」を一箇所「甘いよ」にした方が似合うんじゃ…?
似合うっつーか、そっちの方がカワイイような気が…。
ん?瑠璃色ってどんな色???
(こういうことを調べずに歌詞について語るって時点でちょっと…ね)