もう「CDデータ」も「bridge」も発売してますが・・・とりあえず、「音楽と人」の櫻井氏インタビューの感想です。
いつも通り後手な感じで。
相変わらず買ってないので、記憶違いのことがあるかと思いますが、すみません。
いや、今日はちゃんと「bridge」読みましたよ。
あー今井のストレート・・・かわいかったなぁ・・・。ふー・・・。
また感想は後日・・・書くかも。


「抜けたい」という感じ、ということは、こう・・・捕われ続けてるのかな?と思いました。
それはたぶん、本人たちにしかわからない感覚、でしょうね・・・。


以前、今井さんの歌詞の方が「ヘンに力まなくてやりやすい」というようなことを
言っていたような気がするのですが、それが同時に「力の入れどころがわからない」という
ことになるのでしょうね。
入り込まない分、やりやすい所とやりにくい所があるのかな?

なんか、「独壇場Beauty」の歌詞は、わりと彼とは対照的だと思うんです。
「俺が笑ってみててやる」なんて器、彼にはないでしょ。(←失礼・・・)
というか、彼のような、もがきあがいてる人に向けてのメッセージですよね、この歌詞って。
サビ聞き取れないけど、なんとなくそんな感じがします。

なので、いちボーカリストとして、距離を取ってじゃないと・・・感情移入とかムリでしょ、と思うのです。
今までも「RHAPSODY」とか「GIRL」とか「疾風のブレードランナー」とか、ね。

それにしても、「自分で絞り出した言葉」という表現から、彼の作詞の苦労が窺えます。
どんなに軽い言葉使ってても、朝飯前には書けないですね、きっとw


自意識がどーのこーの、やり取りがどーのこーの・・・って、オメー病院行けよ的なこと言ってますが
本当に彼はこういうところ、正直で、痛々しくて、救いようがなくて、どうしようもなく櫻井敦司ですね。
「疲れてきますね」と言いながら苦笑してるのが目に浮かびます。
人生80年ぐらいだとしたら、もう半分以上生きてるのに、まだそんなことで苦しんで。
まだ自分にとっての、自分の落としどころというかスタンスというかそういうものも定められずにいて。

こういう時に、神というか、運命というか、そういう絶対的な揺らぎない存在に向かって問いかけたくなります。
どうすれば、彼はフラットな何気ない幸せな日常を死ぬまで送ることができるのでしょうか?
あんな顔を、あんな声を与えたから、その分の苦しみを与えているのですか?
って。
誰にも答えが出せないから、絶対的な存在に問いたくなります。


歌がなければ生きていけない、というのはわかりますが(ドラムとか?ムリだよね)、
以前ソロをやったことがあるのに、「バンドがなければ何も出来ない」と思ってるとこが不思議です。
ソロがどういう評価だったかわかりませんが、べつに出来るじゃん、出来てたじゃん、と思ったのですが。
まぁでもたぶんバンドに比べてとてもやりにくかっただろうし、
ソロやったことで逆にバンドだから出来ることにも気付いたんでしょうけど。
でも・・・出来てたじゃん、と思うのですが。


私は、空想とか妄想とか、そういう現実じゃないコトを考えるのが好きなので、
現実が希薄な感じは普段からしてます。
現実をなめてるというか、ちょっと「どうでもいいじゃん」という感覚があるかもしれません。
でも、生きているのは確実に現実で。

彼は、その現実感が希薄じゃなくなって、ちゃんと現実に生きてるって意識になったから、
現実に自分が持っているものを全て失ってしまう恐怖というのが出てきたのではないでしょうか?
現実感が希薄だった頃より、たぶん今の方が幸せで、今の方が苦しいんでしょうね・・・。
というか、別の苦しみ・・・なのかな?

「自分は大切なものを持っている」という自覚は、彼にとって・・・んー、むしろ苦しみを生む要素の一つですよね。
自覚せずに、ただ大切にしていられれば良かったのにね。


そして、すぐ闇の世界に行ってしまう彼・・・。
やっぱり人って変わらないなぁ、と思います。
もちろん変わるところも多々ありますが、やっぱり櫻井敦司は櫻井敦司ですね。

現実で恐怖に慄いているよりも、闇にどっぷり浸ってる方がラクだよね、あっちゃん・・・。
生きているのは現実だから、そうも言ってられないけどさ。
たまには、幸せで怖ろしい現実から逃げようぜ、あっちゃん♪