家電量販店に陳列する同じ番組が放送されるテレビモニタを見比べると色味やコントラストが違うことに気づくと思います。
写真の仕事でもクライアントや制作会社など、違うモニタを使っていることが原因で、色味や調子の不一致という難題にブチ当たることが度々あります。
色味というのは味覚と同様、人によって基準が違うので統一するのは難しいですが、この機材があれば複数のモニタや紙媒体間で標準的な色味に調整出来ることが期待されます。
現在発売されているパソコンモニタは昔と比べてどれもメーカー側で基準を持って出荷されているので、この機器を使用する場合は微調整となると思いますが出版社へ提出するプリントの色見本の件もあるので思い切って購入しました。
使い方は付属のCD通りにやれば簡単です。まずはディスクトップPCと ノートPCのモニタの色合わせからスタート。
2台のパソコンのモニタ調整が終わり比べてみると・・・・
コントラストは近くなったものの色味はやはり正確には合っていないと感じました。
人の目は微妙な色味の違いもわかってしまうようだし同じ基準のモニタでは無いので
次のステップへ。
モニタとプリンターの色味を合わせる。
現在発売されているハイエンドのプリンターは高性能です。使う用紙によってはお店プリントにも匹敵するクオリティーだと思います。お店にプリ
ントを出せば、その時点で色味はお店の機械やオペレーターの感性に委ねられるけど、このツールを使えばモニタで見たままのプリントが出力されるらしい。早速やってみました。
おおっ!!!これは近いぞ!!感動しました。ただ、この機器は測色した部屋の環境光の色も読み取るのでプリントした用紙を違う部屋(蛍光灯の違う)で見ると当然ながら違います。
また、印刷で使う場合、印刷業者に専用のカラーパッチさえ出力してもらえばほぼ正確にフィニッシュのシュミレーションが出来るので便利です。