どんなことを学ぶにも、段階があります。

野球を始めたばかりの子がプロ野球でプレイすることができないのと同じで、
学習を始めたばかりの頃は難しい問題をとくことはできません。

子どもがプロ野球を目指すためにキャッチボールやバッティングの練習、体力づくりをするのと同様に、
難しい問題を解くためには基本的な問題の反復練習で脳を鍛える必要があります。

ここで言う問題とは、学校のテストや入学試験のことだけではありません。
生きていく上で立ちはだかる、様々な「解決しなければいけない問題」を指します。


脳を鍛える上で最も基礎となる部分、それは「読み書き計算」だと考えます。

正確に読んだり書いたり、さらに聞いたり話したりするということは、相手の考えを正確に吸収し、自分の考えをわかりやすく表現するということです。これはどんな行動をする上でも必要となる、最初(=情報を取り入れる・Input)と最後(=行動して表現する・Output)の部分です。
計算をするということは、単純に数字や式を扱うことだけではありません。先を予想したり、様々な方法を検証したり、といった、考えること全般にあたります。

情報を入れる→考える→表現する、というプロセスはすべての行動に当てはまります。人間はこのプロセスを繰り返すことで経験し、新たな知識を得て、また新たに表現へとつなげていくのです。
そして、このプロセスの最初の段階が、まさに「読む」「書く」「計算」にあたるのです。

しかし、今の教育現場ではこれらの反復練習があまり行われていないことが現状です。そして著しい「基礎学力の低下」を招いています。

子どもが反復練習できない理由には色々あると思います。その中の一つには、気軽に反復練習できる機会がない、というのもあるのではないでしょうか。同じレベルの問題をたくさんそろえるとなると、複数の教材が必要です。また、作るにしても手間がかかり、時間が取れないことが多いでしょう。

基礎学力はとても大切です。どんな子どもたちにも平等に演習の機会が与えられるべきだと考えます。

そこで、基礎学力演習のための無料の教材作成を考えました。
無料としたのは以下のような観点からです。

○ 基礎問題なので解説が必要ない
○ 本来は誰にでも作れる問題である
○ 広く子どもたちに使われてほしい

今後は、放送を通じて開発の様子をお伝えしていこうと思います。
リスナーの方々に力を借りることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。