今年も行って参りました!
昨年も新宿紀伊國屋サザンシアターにてだったと思いますが、約一年…
 
この間、何回師匠の落語を聞いたことか。ありがたい話ですわねkira-kira cube♪-o0020002011563554131.gif
チケットが取りにくい角座での落語会(勉強会)も行かれたし、鶴瓶一門会もだし、本当に鶴瓶だらけな一年でもありました。
 
さてさて、今年の落語会はいよいよ正式に御披露目となりました「かんしゃく」。
そして「お直し」が〆の一席でした。
 
このお直し、遊廓のお話で元花魁と若い衆が夫婦になり、再び夫の借金のために辞めていた遊廓の仕事を始めなくてはならない辛いお話。遊廓といっても一番格が低い、いわば落ちぶれた場所に店を構えた夫。惚れた夫のためにと一肌脱ぎ、白粉をつけ今一度、お客をとることになった妻。
お客相手に少しでも長居をさせるべく、好いた惚れたの言葉の駆け引きで時間をかせぐ。
1本の線香が時計替わりとなり、その線香が無くなるたびに「お直し」と言われる、今で言う「延長」をしてもらい、多少のお足を多く頂戴しようというもの。
しかしあれやこれやと一生懸命にお直し、お直しで相手を引きつけお客相手に奮闘する妻を目にした夫は、その妻がお客に対して色目を使い、お客に口説かれていく姿がたまらなく辛くなり、やきもちを焼いてしまった。
なんともまぁ、みっともない夫。
妻が本気でお客を好きになるはずもない。夫が好きだからこそ、こうして一度辞めた花魁をこんな落ちぶれた場所でやっている。
改めて夫は妻の気持ちに感謝しているところに、例のお客がそんな二人の様子を察してしまい、逆にお客が夫に対して、妻である花魁に「お直ししてもらい~」といった、ダメ亭主に惚れてしまった女性の悲しい性…みたいなものを垣間見られる噺でございます。
 
噺の順番が前後しましたが、前出に書きました通り、今回が正式御披露目となります、「かんしゃく」。
こちらは確か角座で初めてやられた時から何度か聞いたんじゃないかと思いますが、さらに進化と言いますか、回数を重ねて、いろんな間合いとか、言い回しとかが良くなったように思いました。(私ごときが生意気ですがkira-kira cube♪-o0020002011237765689.gif)
 
鶴瓶師匠のかんしゃくは、ご自身の師匠である松鶴師匠のことをモチーフ?にアレンジを加えて作ったもの。
短気で怒りっぽくて、酒好きな松鶴師匠。
その実際に酔っ払って、なんだか悪態ついてたり(笑) 短気な様子が垣間見られる声を録音したテープが流されまして、それを聞いたあとの鶴瓶流かんしゃく。
かなり良かったです。
 
初めて聞いた時はまだまだ荒削りだったけれど、本当に落語って回数重ねるたびに進化といいましょうか、違ってきますね。
 
 
短気で怒りっぽくて酒のみな松鶴師匠だけど、情にはあつかったみたいで、ほろっとさせるセリフもあったりして、好きな噺の一つになりました。
カタカナ文字を言い間違いする姿なんて、かわいい(笑)
アロンアルファが、ファロンファルファ。
オロナインCが、オロナミンC。
マジックインキが、マジックチンキ…
あと、青のマジックチンキ(笑)をよこせ言ったので渡したら、これは青じゃなく空色や!と言い放ち、本人が言う青は緑だったと言う始末。信号機の緑は青なんじゃー!別名は緑とも言う…
そんなムチャクチャな松鶴師匠。
お亡くなりになられて今年で25年だそうですが、一度、そのお姿を拝見してみたかったです。
 
 
「かんしゃく」オススメですので、機会がありましたら、どうぞ落語会に足をお運びくださいませ。
ただ、毎回かんしゃくをやるかはわかりません(笑)
 
 
落語に入る前は定番のトーク。
結構たっぷり話されまして、落語やらないんとちゃうか?と思うくらい、いろいろ話されてました。
主には家族に乾杯で行かれた先々のお話なんですが、以前訪れた石巻のお寿司やさんが復興し、店を再開店させるという連絡が入り、開店日には仕事が入っていて行かれないからと、一足先にたまたまオフだった日に突撃訪問!
 
開店したら一番にくるさかい、頑張って開店させーや~って言った師匠の言葉で寿司屋の店主、がんばりましたよ!
もう辞めようと思っていたのに、その一声で再開店させる気力!すごいですね。
 
突撃訪問は大変喜ばれたことは言うまでもなく、そうした約束をキチンと守るというか、心配りができるからこそ、鶴瓶師匠は愛されるんでしょうな。
 
 
落語会は週末まで続きます。
毎日進化する鶴瓶師匠の落語、次を聞くのが楽しみです。
チケット取れるかなぁ~kira-kira cube♪-o0020002011551387502.gif