!ネタバレがありますので、これから観覧予定の方はご覧いただかないことをお知らせします。!




さてさて…
昨日と今日、続けての観覧が終わりました。

今回の舞台は当然ながらNACSの雰囲気とは違い、しっとりとした時間が流れる感じでした。
宮城野役の草刈民代さんのファンの方には俳優・安田顕はどのように映ったのでしょうか?

さて率直な感想はというと、オトナな演劇でしょうか。

宮城野と矢太郎との切なく、悲しい恋のお話。

浮世絵士、東州斉写楽の弟子である矢太郎と、女郎・宮城野。
最終的には宮城野は矢太郎の身代わりで写楽を絞め殺した嘘の犯人になるわけですが、きっと本当は一緒に逃げたかったのかな?って思いました。

それを知らない矢太郎は写楽の孫娘と去って行ってしまうのですが、なんとも深い愛情というか、女の魂みたいな熱いものを感じましたね。

矢太郎のために悲しい嘘をつき、何としてでも生き長らえて逃げてもらうために必死に感情を堪える。

矢太郎もある程度は宮城野の思いは感じてはいるが、本心までは気付いていない…

いや~、切なかったけど美しい物語でした。

矢太郎になりきっていた安田さん。
とってもステキ♪
あの牛乳リバースしている方とは思えない(爆)

まさに怪優・安田顕ですよ。
写楽のマネをしながら語る様子はまばたきひとつしないで乗り移ったかのように演ずる…
迫力ありすぎて、こっちも息が止まりそうでまばたきできないくらいでした。

さすが、ナイスガイなお方さま♪

宮城野になりたいくらいでしたよ(^^*)

草刈さんは立ち居振る舞いが美しく、さすがプリマな貫禄でしたね。
ただ、少し生意気をいいますが、セリフを結構多めにかまれており、もったいない…
まぁ誰にでも初めは仕方がないでしょうし、私自身がやれと言われたらかみっぱなしかもしれないから、強くはいえませんけどね。
あと、声が高めなのでもう少しメリハリをつけられたらよいなぁと。
劇中、セリフの中で別の人物を演ずるシーンがあるのですが、なんかイマイチ使い分かれてない感じが。
また感情を込めるところも、良かったシーンとあれ?って感じるところがありました。

あくまでも私個人の感想なので、気分を害された方がいましたらスミマセン。

これから本格的に女優として頑張られるでしょうから、今回、たくさん吸収していただきたいですね。


あと、二日間とも中盤の重要なシーン、今日は矢太郎が宮城野にすがって泣くシーンで携帯がなりました…(怒)
なんで開演前に電源チェックしないかなぁ~
残念でした。

それとこれは会場の造りなんでどうしようもないのですけど、席の配置により、舞台が見えづらいこと。
ハジの方は辛いだろうにと感じました。あれでS席は、残念すぎるよ。
またA列の前に4列ほどSA、SBといったら表記のお席があります。
間違えて座られる方が多く、移動するシーンがたくさん見られました。
SAが最前列で、Aは5列目かな?

思ったより小さなホールで、演者の表情や動きがよくわかり、その点は良かったです。

音楽・効果音も生のバイオリンを使用したりと演出も素晴らしい。
赤い糸が張られた舞台上。最後にその糸がプツリと切れて落ちていくのは、宮城野の心を表現したかのようで印象的でした。

これから大阪、名古屋、札幌などを周り、再び東京公演の千秋楽まで頑張っていただきたい。
最後まで生きた舞台で生きた芝居をと願ってます。


さてまた来週、見に参ります(爆)

何回見るんだろ、私(^_^;)


追伸、
「あばよ」って言うセリフがあるのですが、申し訳ないことに柳沢慎吾氏のネタを思ってしまった(笑)