とある売春を嫌う男が、一人の売春婦にこう聞いた。
「あなたは愛する人としかセックスをしないのかい?」
女性は『この男はなんと馬鹿なことを訊いてくるのか』と辟易したものの、仏頂面で答えてやった。
「……ええ、そうよ」
そこで男は激怒して、彼女に唾を飛ばしそうな勢いで怒鳴りつけた。
「それは嘘だ! 君は金を目当てにして多くの見知らぬ男と毎晩とっかえひっかえ寝ているじゃないか! ふざけるな! 馬鹿にするな!」
当然の反論を受けつつも、彼女は冷静にこう反論した。
「あら? 言ってくれるわね。でもそれが何だって言うの? 私は確かに金目当てでセックスをして、そしてその晩にその男と分かれるわ。でもね、ベッドの上の私はどうしたらこの見知らぬ男と今までにないほどの快楽をお互いに得られるか、ずっと考え続けているの」
男は彼女の話がわからないようだった。
「それがなんだって言うんだ。結局君は商売ででも男と寝ているんじゃないか」
彼女は男を嘲って、つい鼻で笑ってしまった。
「だから、愛しているのよ、少なくともセックスをしている間は」
男は話にならないと思ってその場を早足に立ち去ってしまった。
さて、あなたはこの話をどう考えますか?