篠崎愛がメジャーデビュー。
8月24日にソニー・ミュージックレコーズよりシングル「口の悪い女」をリリースする。
2006年、14歳のときに芸能活動をスタートさせた篠崎。
グラビアアイドルとしての才を発揮し活躍の場を広げていった彼女だが、芸能界に飛び込むずっと前から歌うことへの情熱を静かに抱いていた。
メジャー1作目のリリースを記念し音楽ナタリーでは篠崎にインタビューを実施。
音楽と共に歩んできたこれまでの歩みから「口の悪い女」に込めた思いまでを聞いた。

※音楽ナタリーより
────活動10年目でのメジャーデビューということで、今回は篠崎さんの音楽的なルーツの部分から今現在に至るまでのお話を聞ければと思います。
子供の頃から歌が好きだったというお話ですが、最初に音楽に興味を持ったきっかけは?
篠崎愛:モーニング娘。さんですね。
小学生ぐらいのときかな。
ずっと「かわいいなあ」って思いながらテレビを観ていて。
────テレビを観ながら一緒に歌う、みたいな。
篠崎愛:そうですね。
友達と「モーニング娘。ごっこ」とかやっていました。
────モーニング娘。ごっこ?
篠崎愛:はい。
モーニング娘。さんの真似をするんです。
「誰が加護ちゃんやる? 辻ちゃんやる?」みたいな。
────ちなみに篠崎さんは誰役だったんですか?
篠崎愛:私は加護ちゃんですね。
────その頃から歌を歌うことが楽しかった?
篠崎愛:楽しかったです。
ただ、人前ではまったく歌えなかった。
────篠崎さんはどんな子供だったんでしょう。
活発なタイプ?
篠崎愛:小学生ぐらいまではけっこう活発で、知らない子にも自分から話しかけて友達になるみたいな感じだったんですけど、なんか急に恥ずかしくなって、どんどん人見知りになっていって。
低学年のときはまだマシだったんですけど、どんどん……まあ、女の子になっていったというか(笑)。
────自我が芽生えて。
篠崎愛:そうですね。
徐々に人と話せなくなってしまって。
────そうなってくると、歌も歌えなくなってしまう?
篠崎愛:あ、でも活発な頃から人前では歌えなかったです。
恥ずかしくて。
だから家で、親がいないときに窓を全部閉めきって歌うみたいな感じでした。
────女の子がよく将来の夢として挙げるものに、看護師や保母さんと並んで「歌手」「アイドル」もあったと思うんですけど、篠崎さんは?
篠崎愛:「将来の夢」の欄にはケーキ屋さんって書いていました。
本当は歌手になりたかったから、一旦「歌手」って強めに書いたあとに消して「ケーキ屋さん」って(笑)。
「歌手」って書いたら「じゃあ歌ってよ」とか言われそうじゃないですか。
絶対歌えないから。
────「人前に出るのが恥ずかしい」といったような気持ちがある中で、なぜ中学時代にはグラビアを始めたんですか?
人前に出るのが仕事、みたいな職業だと思いますが。
篠崎愛:スカウトされて入った事務所が、たまたまグラビアが強い事務所だったんです。
「海外に行けるよ」って言われて、事務所に並んでいる写真集はどれもキレイな海をバックに女の人がかわいく写っているものばかりだったから「いいな」と思って。
────「いいな」と思う気持ちが、引っ込み思案な自分に勝ったということ?
篠崎愛:まあ楽しそうだし、なかなかできることじゃないからっていう思いですね。
それに「いつか歌の仕事につながるかも」という思いも若干ありました。
だから事務所に入ることにしたんです。そうしたら、写真集とかDVDとか、リリースがすぐに決まっちゃって。
でも、海外に行けるとは思っていたけど、水着を着るとはホントに思ってなかったから。
────水着への抵抗はどうやって拭ったんですか?
篠崎愛:最初のうちは拭えないままでした。
「衣装合わせです」って言われて大人の前で水着になんなきゃいけないし、「何これ?」とか思いながらもとりあえずやって。
だから本当に、最初のロケは全然笑えなかったです。
14歳のときに1週間ぐらいフィリピンのセブへ行ったんです。
ホームシックだし全然笑えなくて「どうしよう」って思いながら。
でも、やっていくうちに徐々に慣れていって。

※音楽ナタリーより
────最初のロケでいきなりつらい目に遭っても、すぐ「辞めたい」とはならなかったんですね。
篠崎愛:思いましたよ。
最初の1年は特に。
「もうダメだ!」って(笑)。
辞めたいなと思った一番の理由は、お休みの日が全部撮影なんです。
中学生、高校生のときって遊びたい時期だから……。
────普通の中学生、高校生の青春を捨てなきゃいけないですもんね。
篠崎愛:そう。
友達に「どっか遊び行こうよ」って誘われても「明日撮影だ……」って。
部活にも行けなかったし、夏休みはロケがまとめて入っちゃうから全然遊べなくて、「もうやだ!」って思っていました。
でも、その時期にがんばっていなかったら今こうして活動を続けていられなかったかもしれないし、やっててよかったのかなって思います。
────そうした活動ののちに、篠崎さんが希望していた音楽活動がAeLL.というアイドルグループで実現しました。
でもAeLL.はちょっと特殊でしたね。
ファンと一緒に開墾をしたり。
篠崎愛:あはは(笑)。
すごい特殊なことばっかりやっていたんですよね、私。
いろんなことやってるなーと自分でも思います。
AeLL.の活動はちょっと特殊すぎて……エコとか環境問題とか。
「ん?」 って思ったんですけど(笑)、まあ楽しく3年半続けて。
AeLL.を始めてから、昔からのファンの方には「そんなに笑うんだね」って言われたりしました。
それまで私、全然笑ってなかったらしいです(笑)。
────ははは(笑)。
篠崎愛:私はいつも笑顔だと思っていたんですけど……(笑)。
だから、AeLL.の活動で徐々に素を出せるようになったのかなと思います。
────農業も楽しかった?
篠崎愛:農業もそうですね。
それまではファンの方と触れ合う機会がなかったけど、すごく仲よくなれたし。

────歌の楽しさを改めて感じただろうし、そこで「篠崎愛は歌唱力がある人だぞ」という世間の認知もあって。
AeLL.の活動が今につながっているのは間違いないですよね。
篠崎愛:はい。
◆AeLL. 『舞桜』 PV
────グラビアでの活動もあり、AeLL.での活動もあり、かつタレントとしての活動もあって、篠崎愛という人がどんどん世間に認知されてきた中で、2014年9月でAeLL.が活動を休止することになりました。(2014年9月のラストワンマンライブ後無期限活動休止)
AeLL.が止まったあとも、やっぱり「音楽活動がやりたい」という思いがあった?
篠崎愛:そうですね。
AeLL.が無期限活動休止になったとき、自分が本当にやりたいのはやっぱり歌だって思ったんです。
そこへ協力してくれる方がいたので、インディーズでとりあえずやってみようかっていうことになって。
────ソロになることに関してはどういった思いがありましたか?
そもそもモーニング娘。に憧れていた人だから、また別のグループをやるという選択肢もありましたよね。
篠崎愛:別のグループっていうのはなかなか考えなかったですね。
AeLL.がすごく好きだったから。
だから「やるならソロかな」と思ってましたけど、でもやっぱり急に1人になるってけっこう不安だったし、毎日寝れないくらいでした。
「1人で大丈夫かな。私しゃべれるのかな」みたいな(笑)。
◆あなたにとってAeLL.とは? AeLL.(篠崎愛、西恵利香、石條遥梨、鷹那空実)
────そのへんの不安はずっとあるんですね。
篠崎愛:今は慣れてきたけど、人前に出るのが本当に苦手だったので。
だから、AeLL.のときにいっぱいライブをしていて本当によかったです。
急にソロだったら絶対無理でした。
◆2014.02.27 東京キネマクラブ in 篠崎愛生誕祭 篠崎愛(AeLL.)/あるがままに
────「私が私が」みたいなタイプではないまま、ここまできた感じがありますよね。
篠崎愛:そうですね。
「どうやって隠れようか」みたいなことしか考えてないぐらいだったので(笑)。
────ブログやTwitterなどはその人となりがダイレクトに伝わる場ですけど、篠崎さんの場合はよくわからないんですよね。
とにかくおいしいものを食べて幸せなんだろうなあということは伝わってきます(笑)。
篠崎さんの豪快な食レポ、大好きですけど。
篠崎愛:ありがとうございます(笑)。
だいたいいつも「おはよう」の代わりに「\\\\٩( 'ω' )و ////」で挨拶して、あとは食べ物のことを書いてるだけで……。
────たまに「\\\\٩( 'ω' )و ////」のあと1日の報告が何もなく、3日ぐらい連続で「\\\\٩( 'ω' )و ////」だけが並んでることもありますよね(笑)。
ゴテゴテにトッピングを盛ったうどんを食べた直後に「もう1杯食べたい!」と言っていたり、Twitterでは完全に大食いキャラですけど、あれは事務所的にアリなんですか?

※本人のツイッターより
篠崎愛:あはは(笑)。
いやだから、私も困ってて。
────困っている?
篠崎愛:何をつぶやいていいのかわからなくて。
今はリリースイベントをやっているから「ここ来てね」「あれやってね」とか「楽しかった」とか言えますけど、普段は本当に何もしてないから。
────何もしてない(笑)。
篠崎愛:いや、仕事はちゃんとしているんですけど。
────わざわざ報告するほどのものじゃなかったり、すぐには内容を話せない仕事もありますからね。
篠崎愛:そう。
まだ衣装見せちゃダメなのかな?
とかいろいろ気にしすぎて何も上げられなくて、結果「\\\\٩( 'ω' )و ////」と食べ物だけっていうことになるんです。
晴れてるから空の写真とか、そういうのは嫌なんですよ、私。
────言うことは何もないけど、食べ物については、ストレートにただ「これ、おいしいよ」と。
篠崎愛:そう。
共有したいんです、おいしいものって。
だから、そういうときはTwitterでつぶやいて、みんな見てくれたらいいかなって。
────じゃあCDやイベントの告知ができて、食べ物の話もできる今はすごくいい状態。
篠崎愛:そうそうそう。
ちゃんと生きてますっていうね。
────音楽の話に戻ると、芸能デビュー10年目を迎えた昨年にソロアーティストとしての活動がスタートし、年末にはアルバム「EAT 'EM AND SMILE」がリリースされました。
アルバムではさまざまな方向性を試すかのように、いろんなタイプの曲調が収められている印象でした。

篠崎愛:そうですね。
好きな曲のジャンルもいろいろだし、せっかくのアルバムだからいろんな曲調のものを入れたほうが聴いていても面白いかなとか思って。
あえてジャンルをバラバラにして、ジャケットも白にして歌だけで勝負したいっていう意味も込めたり(笑)。
────グラビアの篠崎愛とアーティスト篠崎愛を切り分けるため、スマートフォンを裏返してビジュアルを隠さないと音楽が聞こえないという思い切った施策もありました(参照:見るか聴くか、篠崎愛が2択を迫るスマホMV「私を、聴いて。」)。
篠崎愛かなり思い切りましたね。
────次はどんなアクションを?と思ったら、満を持してのメジャーデビューで。
メジャーの話をもらったときはどうでしたか?
篠崎愛:うれしかったですよ!
とっても。
メジャーデビューとなるといろんな人が携わってくれるから表現や活動の幅も広がっていくだろうし、どうなっていくのかな?ってワクワクしています。
────メジャーデビューシングル、めちゃめちゃいいタイトルですよね。
篠崎愛:はい。
「口の悪い女」。
◆篠崎愛 『口の悪い女』MV ショートバージョン
────いろんなジャンルの音楽を試したアルバムから一転して、今回はすごく統一感がありますよね。
カップリングを含めて、歌謡曲的なムードで統一されています。
篠崎愛:グラビアでは「癒やし系」というかそういうイメージだと思うので、「メジャーデビューの1発目、なんかインパクトのあるものがいいよね」って考えたときに、ちょっと強めな“悪い方の篠崎愛”を出したら面白いんじゃないか?という話になったんです。
タイトルだけでもインパクトありますよね。
篠崎が「口の悪い女」っていうだけでちょっと引っかかると思うし。
────“悪い方の篠崎愛”と“癒やし系の篠崎愛”、実像としてはどちらが近いんでしょう。
篠崎愛:私は基本的には天使です(笑)。
天使なんだけど、みんな誰しも悪い面はあると思うんです。
私も別に癒やしだけではなくて「こんな部分もありますよ」って。
────「口の悪い女」は往年の歌謡曲にもよくあった、ジャズの要素を取り入れたスウィング感のある楽曲で、そこに乗せる歌の節回しには篠崎さんの好きなハロプロイズム、中でも松浦亜弥さんを彷彿とさせる“あややイズム”を感じました。
かつ、後藤真希さんのような憂いもあって。
篠崎愛:おお。
ありがたい。
松浦さんや後藤さんはもちろん大好きなので、うれしいです。
────篠崎さんにとって、この曲のポイント、聴きどころは?
篠崎愛:歌詞がいいんですよ。
たぶん「わかるー!」っていう女の子がたくさんいると思うんです。
逆に男性はこれを聴いてちょっとハッとしてほしいというか。
この歌に登場する男はホントにダメ男なんですけど、それに対して女はバーッと言いたいことを言うけど、最終的に好きなんですよ。
ダメ男って「かわいいな」って思える魅力があったりするんです。
そういうところが、たぶん女の子は共感できるような歌詞になっています。
────歌に関してはどうですか?
ハイレベルな楽曲を軽々歌いこなしている印象ですけど。
篠崎愛:いや、難しいですよ! とても。
最初に聴いたときは「面白い曲だな、歌いたいな。でも歌えるかな?」って思って。
最初はもっとテンポが遅かったんですよ。
その時点でも私は速いと思っていたんですけど「もうちょっとテンポ上げてみようか」「もうちょっとキー高くしてみようか」って言われて「とんでもない」と思いながら(笑)、この形に行き着きました。
結果すごく素敵に仕上がったと思うのでよかったんですけど、まあ難しいですね。
でも歌い甲斐があるというか、ライブをしていてもすごく楽しいです。

※音楽ナタリーより
────あややイズムを感じる節回しは自然に?
篠崎愛:曲のイメージで自然に出てきたものと、あとは曲を作ってくださった方と話しながら「この感じはどうかな?」「ああいう感じはどうですか?」と提案しながら一緒にやっていきました。
────「口の悪い女」はすでにリリースイベントやテレビ番組などで披露されていますけど、この“黒篠崎”なイメージは、これまでのファンにも受け入れられていますか?
篠崎愛:この間、新橋のお祭りで歌ったら、みんなすごく盛り上がってくれて(笑)。
耳なじみがいい曲だからなのか、一緒に盛り上がってくれました。
────「口の悪い女」が3分35秒で、カップリングの「BAD LOVE」は3分28秒、一番長い「快楽主義」も4分10秒と、全曲がコンパクトなのも歌謡曲らしくていいですね。
篠崎愛:そうですね。
私も長々しているよりサッとまとまってるほうが好きです。
────「BAD LOVE」は「愛と愛をアイヤイヤイ」というフレーズが強烈に歌謡曲っぽくていいですね。
この曲に登場するのもまた、気の強い女性です。
篠崎愛:ちょっと自由でワガママな女っていう感じ。
全体的に大人っぽさを意識して歌いました。
────「快楽主義」はサウンド的には3曲の中では新しめの音ですが、やはり世界観的にはシングル全曲に通じる“歌謡曲感”“大人感”があります。
篠崎愛:そうですね。
あとやっぱり「快楽主義」ってタイトルも大人っぽくって素敵ですよね。
────篠崎さんは芸能歴10年とは言えまだ24歳ですし、童顔なのであまり大人のイメージはないですよね。
大人の女性に対する憧れはありますか?
篠崎愛:憧れはずっとあります。
顔も童顔って言われ続けてきたから大人っぽい顔に憧れたし、年齢的にやっと追いついてきたかなとは思っていますけど、まだまだ全然「子どもみたいだね」って言われるし。
だから歌の世界で大人になれるのは楽しいです。

※音楽ナタリーより
────ここから先、ソロアーティストとしての展望はどのように考えていますか?
篠崎愛:いろいろ話しながら考えているところですね。
────自分から「こうしたい」という希望はそんなにないんですか?
篠崎愛:みんなで話し合います。
スタッフさんから「こういうのどうですか?」って出してもらったものに、「こうがいいと思います」と意見を言わせてもらったり。
みんなで作ってる感じがありますね。
────理想のアーティスト像を具体的に挙げることはできますか?
篠崎愛:私は“癒やしのシンボル”になりたいんです。
癒やしのシンボルなのに「口の悪い女」かよっていう感じですけど(笑)、基本は癒やし系です。
────癒やし系っていうのは篠崎さんがもともと持ってる素質だと思うんですけど、自分でも癒やし系でありたいという気持ちはあるんですか?
篠崎愛:ありますね。
見ているだけで幸せになれる人になりたい。
自然に笑っちゃう……もう、仏みたいな。
────仏が理想像なんですか?
篠崎愛:「歩くパワースポット」みたいな感じ。
キャッチフレーズっぽく言うと(笑)。
────ではもっと先、30代、40代……さらにはお婆さんになったときまで考えて、理想の将来像は?
篠崎愛:お店をやる。
────なんのお店ですか?
篠崎愛:スナックです。
小料理屋。
おいしいごはんが出てくるスナックがやりたくて。
それは中学生の頃からずっと思っているんです。
────それはなぜでしょう。
篠崎愛:食べるのと歌うのが好きなんですよ。
食べて歌えたら最高じゃないですか。
────ああ、スナックには歌とおいしい食べ物、両方ありますもんね。
篠崎愛:お母さんもずっと「ごはん屋さんをやりたい」って言っているから、一緒にやるのもいいし。
私、とにかく楽しいことがしたいんです。
歌ってるときと食べてるときが自分にとって楽しいときだから、それが自分のお店でできたらめっちゃよくない?ってずっと思っていて。
それで将来、「ママ、昔の曲歌ってよ」って言われて「口の悪い女」を歌うっていう(笑)。
────ドンピシャで合いますよね。
スナック「口の悪い女」とかそのままよさそうですもんね(笑)。
篠崎愛:素敵!
────アーティストとしての野望はないんですか?
例えば「武道館のステージに立ちたい」みたいな。
篠崎愛:目先の目標としては、とりあえず生バンドでライブがしたいです。
「口の悪い女」もバンドが入ったら絶対カッコいいと思うし。
────ライブは積極的にやっていきたい?
篠崎愛:そうですね。
たくさんやりたいです。
────歌を続けながらも、まだまだグラビアの需要だって続くでしょうし、タレントとしての需要もある。
そこはバランスよくやっていこうという感じですか?
歌手1本でやりたいという気持ちはない?
篠崎愛:何かに絞ろうとは全然思ってないです。
いろんなことに挑戦したいので、楽しいことをどんどんやりたい。
────ちなみに「楽しいこと」っていうと何が浮かびますか?
食べること以外だと。
篠崎愛:そうなるとやっぱり歌うことですね。ライブが楽しい。
────趣味、特技を見つけたいみたいなこともなく?
篠崎愛:全然ないですね。
私、何してるんだろう。
あ、モノ作りは好きです。
DIYが楽しくて、小屋とか作りたいです。

※本人ツイッターより
────1人で黙々とやるタイプ?
篠崎愛:全然やりますね。
1人でずっとしゃべらずに。
そういうのが好きなんです。
────なんか不思議ですよね。10年もタレントをやっている人なのに、我の強さを全然感じない。
篠崎愛:我の強さ、めちゃくちゃ欲しいですよ!(笑)
取材:臼杵成晃/文:三橋あずみ/撮影:山田薫
※音楽ナタリーより引用

※音楽ナタリーより
キュートなルックスに抜群のプロポーションという他を寄せ付けない魅力を持ち、デビュー以来数々の雑誌表紙を飾る"癒し系グラビアアイドル"として多くの男性だけでなく女性も虜にしてきた篠崎愛ちゃんですが、2011年1月から2014年9月の無期限活動休止に至るまで、4人組アイドルユニットAeLL.の一員として活動!!
バラエティ番組への出演や、女優として映画に出演するなど活躍の場を広げるなか、物まね番組をはじめとするカラオケの得点を競う番組で、歌手本人を打ち負かすなど、様々なジャンルの曲を歌いこなす正確な歌唱力が話題となり、歌うまアイドルとしても大活躍し、知名度を上げていきました。
◆2015年2月11日 THEカラオケ★バトル 歌の異種格闘技戦 篠崎愛 DREAMS COME TRUE 「やさしいキスをして」動画
その後も、独学で歌唱力を磨き続け、ユニット活動休止後の2015年4月、プライベートレーベル「L's Shit recordings」を立ち上げ、幼少の頃からの夢でもあったソロ歌手として、1stシングル『A-G-A-I-N』をリリース!
2015年5月には、1stシングルに楽曲を提供してくれた女王蜂のアヴちゃんと異色のコラボ『売旬 feat. 篠崎愛』をリリースしライブでの共演も実現し、ファン層を拡大!
歌唱力とイメージが採用の決め手となったというサムシング・エルスのラストチャンスを、ナース姿で歌い上げる「AGAスキンクリニック」TVCMが放送されたことで、そのビジュアルのみでなく歌声に更なる話題が集まります。
2015年11月には、そんな歌唱力を存分に味わえるソロ第2弾楽曲として、ニューヨーク各所で行ったプロモーションの様子を収めた、10インチLP・SP盤サイズ48ページフォトブック仕様の『篠崎愛PHOTO&MUSIC BOOK「ヒカリ」』リリース!
2015年12月には、その歌声や人柄に惹かれた国内外で活躍する製作陣から様々なジャンルの楽曲提供され、自身も初の作詞に挑戦するなど楽曲製作からアートワークにいたるまで妥協することなく作り上げたことで、歌手として幅広い可能性を見せることとなった1stアルバム『EAT 'EM AND SMILE』をリリース!
楽曲の充実と共にライブを重ねることで、以前から定評のあった歌声やライブパフォーマンスに磨きをかけ続けていましたが、新たに可能性を広げるためメジャーデビューすることを決意!!
2016年8月24日(水)「ソニー・ミュージックレコーズ」からメジャーデビュー第1弾シングル『口の悪い女』をリリースします!!
メジャーデビュー曲「口の悪い女」は、これまでのキュートで清純な明るいイメージを覆したクールで妖艶なビジュアルに身を包み、ダメな男を叱責する攻撃的な一面と、それを許してしまう女の弱みを色っぽく歌い上げる歌謡曲!
そのほかの楽曲にも共通する、自由に生きる女性の本音を吐き出した歌詞の内容に、男性の方はハッと気付き、女性の方は共感することも出来ると思います。
また、2016年12月7日(水)リリースの新曲「TRUE LOVE」が、2016年10月1日(土)から放送されるTVアニメ「タイムボカン24」エンディングテーマにも決定!!
こちらは、前作からは一転、可憐さや、いじらしい恋心を持つ女性像を表現し、落ち着きのあるしっとりとした歌声と、軽快で心地の良いリズムが合わさったポップミュージックとなっています。
歌の上手さだけでなくライブパフォーマンスにも定評があり、これからの活動がとても楽しみな篠崎愛ちゃんは、歌声だけでなく、少し大雑把に見えてしまいますが飾らない人柄なども魅力のひとつです。
記事を読んだり、歌声を聴いて気になってきている方、TVのほか、ネットの画像や雑誌で水着姿は見かけたことあるけど…という方も、これからの女優活動や歌手活動にも注目してみてください♪
篠崎愛ちゃんは、毎週火曜日放送MBSラジオ『アッパレやってまーす!』(放送は有料制エリアフリーサービス「radiko.jpプレミアム」を使えばPC・スマホで全国どこからでも聴取可能)&毎週水曜日放送AbemaTV AbemaSPECIAL『篠崎愛の初体験ラボ アブナイ生検証バラエティー』にレギュラー出演中!!

篠崎愛ちゃんが出演するその他のメディア・イベントスケジュールはコチラから確認してみてください。
8月24日にソニー・ミュージックレコーズよりシングル「口の悪い女」をリリースする。
2006年、14歳のときに芸能活動をスタートさせた篠崎。
グラビアアイドルとしての才を発揮し活躍の場を広げていった彼女だが、芸能界に飛び込むずっと前から歌うことへの情熱を静かに抱いていた。
メジャー1作目のリリースを記念し音楽ナタリーでは篠崎にインタビューを実施。
音楽と共に歩んできたこれまでの歩みから「口の悪い女」に込めた思いまでを聞いた。

※音楽ナタリーより
────活動10年目でのメジャーデビューということで、今回は篠崎さんの音楽的なルーツの部分から今現在に至るまでのお話を聞ければと思います。
子供の頃から歌が好きだったというお話ですが、最初に音楽に興味を持ったきっかけは?
篠崎愛:モーニング娘。さんですね。
小学生ぐらいのときかな。
ずっと「かわいいなあ」って思いながらテレビを観ていて。
────テレビを観ながら一緒に歌う、みたいな。
篠崎愛:そうですね。
友達と「モーニング娘。ごっこ」とかやっていました。
────モーニング娘。ごっこ?
篠崎愛:はい。
モーニング娘。さんの真似をするんです。
「誰が加護ちゃんやる? 辻ちゃんやる?」みたいな。
────ちなみに篠崎さんは誰役だったんですか?
篠崎愛:私は加護ちゃんですね。
────その頃から歌を歌うことが楽しかった?
篠崎愛:楽しかったです。
ただ、人前ではまったく歌えなかった。
────篠崎さんはどんな子供だったんでしょう。
活発なタイプ?
篠崎愛:小学生ぐらいまではけっこう活発で、知らない子にも自分から話しかけて友達になるみたいな感じだったんですけど、なんか急に恥ずかしくなって、どんどん人見知りになっていって。
低学年のときはまだマシだったんですけど、どんどん……まあ、女の子になっていったというか(笑)。
────自我が芽生えて。
篠崎愛:そうですね。
徐々に人と話せなくなってしまって。
────そうなってくると、歌も歌えなくなってしまう?
篠崎愛:あ、でも活発な頃から人前では歌えなかったです。
恥ずかしくて。
だから家で、親がいないときに窓を全部閉めきって歌うみたいな感じでした。
────女の子がよく将来の夢として挙げるものに、看護師や保母さんと並んで「歌手」「アイドル」もあったと思うんですけど、篠崎さんは?
篠崎愛:「将来の夢」の欄にはケーキ屋さんって書いていました。
本当は歌手になりたかったから、一旦「歌手」って強めに書いたあとに消して「ケーキ屋さん」って(笑)。
「歌手」って書いたら「じゃあ歌ってよ」とか言われそうじゃないですか。
絶対歌えないから。
────「人前に出るのが恥ずかしい」といったような気持ちがある中で、なぜ中学時代にはグラビアを始めたんですか?
人前に出るのが仕事、みたいな職業だと思いますが。
篠崎愛:スカウトされて入った事務所が、たまたまグラビアが強い事務所だったんです。
「海外に行けるよ」って言われて、事務所に並んでいる写真集はどれもキレイな海をバックに女の人がかわいく写っているものばかりだったから「いいな」と思って。
────「いいな」と思う気持ちが、引っ込み思案な自分に勝ったということ?
篠崎愛:まあ楽しそうだし、なかなかできることじゃないからっていう思いですね。
それに「いつか歌の仕事につながるかも」という思いも若干ありました。
だから事務所に入ることにしたんです。そうしたら、写真集とかDVDとか、リリースがすぐに決まっちゃって。
でも、海外に行けるとは思っていたけど、水着を着るとはホントに思ってなかったから。
────水着への抵抗はどうやって拭ったんですか?
篠崎愛:最初のうちは拭えないままでした。
「衣装合わせです」って言われて大人の前で水着になんなきゃいけないし、「何これ?」とか思いながらもとりあえずやって。
だから本当に、最初のロケは全然笑えなかったです。
14歳のときに1週間ぐらいフィリピンのセブへ行ったんです。
ホームシックだし全然笑えなくて「どうしよう」って思いながら。
でも、やっていくうちに徐々に慣れていって。

※音楽ナタリーより
────最初のロケでいきなりつらい目に遭っても、すぐ「辞めたい」とはならなかったんですね。
篠崎愛:思いましたよ。
最初の1年は特に。
「もうダメだ!」って(笑)。
辞めたいなと思った一番の理由は、お休みの日が全部撮影なんです。
中学生、高校生のときって遊びたい時期だから……。
────普通の中学生、高校生の青春を捨てなきゃいけないですもんね。
篠崎愛:そう。
友達に「どっか遊び行こうよ」って誘われても「明日撮影だ……」って。
部活にも行けなかったし、夏休みはロケがまとめて入っちゃうから全然遊べなくて、「もうやだ!」って思っていました。
でも、その時期にがんばっていなかったら今こうして活動を続けていられなかったかもしれないし、やっててよかったのかなって思います。
────そうした活動ののちに、篠崎さんが希望していた音楽活動がAeLL.というアイドルグループで実現しました。
でもAeLL.はちょっと特殊でしたね。
ファンと一緒に開墾をしたり。
篠崎愛:あはは(笑)。
すごい特殊なことばっかりやっていたんですよね、私。
いろんなことやってるなーと自分でも思います。
AeLL.の活動はちょっと特殊すぎて……エコとか環境問題とか。
「ん?」 って思ったんですけど(笑)、まあ楽しく3年半続けて。
AeLL.を始めてから、昔からのファンの方には「そんなに笑うんだね」って言われたりしました。
それまで私、全然笑ってなかったらしいです(笑)。
────ははは(笑)。
篠崎愛:私はいつも笑顔だと思っていたんですけど……(笑)。
だから、AeLL.の活動で徐々に素を出せるようになったのかなと思います。
────農業も楽しかった?
篠崎愛:農業もそうですね。
それまではファンの方と触れ合う機会がなかったけど、すごく仲よくなれたし。

────歌の楽しさを改めて感じただろうし、そこで「篠崎愛は歌唱力がある人だぞ」という世間の認知もあって。
AeLL.の活動が今につながっているのは間違いないですよね。
篠崎愛:はい。
◆AeLL. 『舞桜』 PV
────グラビアでの活動もあり、AeLL.での活動もあり、かつタレントとしての活動もあって、篠崎愛という人がどんどん世間に認知されてきた中で、2014年9月でAeLL.が活動を休止することになりました。(2014年9月のラストワンマンライブ後無期限活動休止)
AeLL.が止まったあとも、やっぱり「音楽活動がやりたい」という思いがあった?
篠崎愛:そうですね。
AeLL.が無期限活動休止になったとき、自分が本当にやりたいのはやっぱり歌だって思ったんです。
そこへ協力してくれる方がいたので、インディーズでとりあえずやってみようかっていうことになって。
────ソロになることに関してはどういった思いがありましたか?
そもそもモーニング娘。に憧れていた人だから、また別のグループをやるという選択肢もありましたよね。
篠崎愛:別のグループっていうのはなかなか考えなかったですね。
AeLL.がすごく好きだったから。
だから「やるならソロかな」と思ってましたけど、でもやっぱり急に1人になるってけっこう不安だったし、毎日寝れないくらいでした。
「1人で大丈夫かな。私しゃべれるのかな」みたいな(笑)。
◆あなたにとってAeLL.とは? AeLL.(篠崎愛、西恵利香、石條遥梨、鷹那空実)
────そのへんの不安はずっとあるんですね。
篠崎愛:今は慣れてきたけど、人前に出るのが本当に苦手だったので。
だから、AeLL.のときにいっぱいライブをしていて本当によかったです。
急にソロだったら絶対無理でした。
◆2014.02.27 東京キネマクラブ in 篠崎愛生誕祭 篠崎愛(AeLL.)/あるがままに
────「私が私が」みたいなタイプではないまま、ここまできた感じがありますよね。
篠崎愛:そうですね。
「どうやって隠れようか」みたいなことしか考えてないぐらいだったので(笑)。
────ブログやTwitterなどはその人となりがダイレクトに伝わる場ですけど、篠崎さんの場合はよくわからないんですよね。
とにかくおいしいものを食べて幸せなんだろうなあということは伝わってきます(笑)。
篠崎さんの豪快な食レポ、大好きですけど。
篠崎愛:ありがとうございます(笑)。
だいたいいつも「おはよう」の代わりに「\\\\٩( 'ω' )و ////」で挨拶して、あとは食べ物のことを書いてるだけで……。
────たまに「\\\\٩( 'ω' )و ////」のあと1日の報告が何もなく、3日ぐらい連続で「\\\\٩( 'ω' )و ////」だけが並んでることもありますよね(笑)。
ゴテゴテにトッピングを盛ったうどんを食べた直後に「もう1杯食べたい!」と言っていたり、Twitterでは完全に大食いキャラですけど、あれは事務所的にアリなんですか?

※本人のツイッターより
篠崎愛:あはは(笑)。
いやだから、私も困ってて。
────困っている?
篠崎愛:何をつぶやいていいのかわからなくて。
今はリリースイベントをやっているから「ここ来てね」「あれやってね」とか「楽しかった」とか言えますけど、普段は本当に何もしてないから。
────何もしてない(笑)。
篠崎愛:いや、仕事はちゃんとしているんですけど。
────わざわざ報告するほどのものじゃなかったり、すぐには内容を話せない仕事もありますからね。
篠崎愛:そう。
まだ衣装見せちゃダメなのかな?
とかいろいろ気にしすぎて何も上げられなくて、結果「\\\\٩( 'ω' )و ////」と食べ物だけっていうことになるんです。
晴れてるから空の写真とか、そういうのは嫌なんですよ、私。
────言うことは何もないけど、食べ物については、ストレートにただ「これ、おいしいよ」と。
篠崎愛:そう。
共有したいんです、おいしいものって。
だから、そういうときはTwitterでつぶやいて、みんな見てくれたらいいかなって。
────じゃあCDやイベントの告知ができて、食べ物の話もできる今はすごくいい状態。
篠崎愛:そうそうそう。
ちゃんと生きてますっていうね。
────音楽の話に戻ると、芸能デビュー10年目を迎えた昨年にソロアーティストとしての活動がスタートし、年末にはアルバム「EAT 'EM AND SMILE」がリリースされました。
アルバムではさまざまな方向性を試すかのように、いろんなタイプの曲調が収められている印象でした。

篠崎愛:そうですね。
好きな曲のジャンルもいろいろだし、せっかくのアルバムだからいろんな曲調のものを入れたほうが聴いていても面白いかなとか思って。
あえてジャンルをバラバラにして、ジャケットも白にして歌だけで勝負したいっていう意味も込めたり(笑)。
────グラビアの篠崎愛とアーティスト篠崎愛を切り分けるため、スマートフォンを裏返してビジュアルを隠さないと音楽が聞こえないという思い切った施策もありました(参照:見るか聴くか、篠崎愛が2択を迫るスマホMV「私を、聴いて。」)。
篠崎愛かなり思い切りましたね。
────次はどんなアクションを?と思ったら、満を持してのメジャーデビューで。
メジャーの話をもらったときはどうでしたか?
篠崎愛:うれしかったですよ!
とっても。
メジャーデビューとなるといろんな人が携わってくれるから表現や活動の幅も広がっていくだろうし、どうなっていくのかな?ってワクワクしています。
────メジャーデビューシングル、めちゃめちゃいいタイトルですよね。
篠崎愛:はい。
「口の悪い女」。
◆篠崎愛 『口の悪い女』MV ショートバージョン
────いろんなジャンルの音楽を試したアルバムから一転して、今回はすごく統一感がありますよね。
カップリングを含めて、歌謡曲的なムードで統一されています。
篠崎愛:グラビアでは「癒やし系」というかそういうイメージだと思うので、「メジャーデビューの1発目、なんかインパクトのあるものがいいよね」って考えたときに、ちょっと強めな“悪い方の篠崎愛”を出したら面白いんじゃないか?という話になったんです。
タイトルだけでもインパクトありますよね。
篠崎が「口の悪い女」っていうだけでちょっと引っかかると思うし。
────“悪い方の篠崎愛”と“癒やし系の篠崎愛”、実像としてはどちらが近いんでしょう。
篠崎愛:私は基本的には天使です(笑)。
天使なんだけど、みんな誰しも悪い面はあると思うんです。
私も別に癒やしだけではなくて「こんな部分もありますよ」って。
────「口の悪い女」は往年の歌謡曲にもよくあった、ジャズの要素を取り入れたスウィング感のある楽曲で、そこに乗せる歌の節回しには篠崎さんの好きなハロプロイズム、中でも松浦亜弥さんを彷彿とさせる“あややイズム”を感じました。
かつ、後藤真希さんのような憂いもあって。
篠崎愛:おお。
ありがたい。
松浦さんや後藤さんはもちろん大好きなので、うれしいです。
────篠崎さんにとって、この曲のポイント、聴きどころは?
篠崎愛:歌詞がいいんですよ。
たぶん「わかるー!」っていう女の子がたくさんいると思うんです。
逆に男性はこれを聴いてちょっとハッとしてほしいというか。
この歌に登場する男はホントにダメ男なんですけど、それに対して女はバーッと言いたいことを言うけど、最終的に好きなんですよ。
ダメ男って「かわいいな」って思える魅力があったりするんです。
そういうところが、たぶん女の子は共感できるような歌詞になっています。
────歌に関してはどうですか?
ハイレベルな楽曲を軽々歌いこなしている印象ですけど。
篠崎愛:いや、難しいですよ! とても。
最初に聴いたときは「面白い曲だな、歌いたいな。でも歌えるかな?」って思って。
最初はもっとテンポが遅かったんですよ。
その時点でも私は速いと思っていたんですけど「もうちょっとテンポ上げてみようか」「もうちょっとキー高くしてみようか」って言われて「とんでもない」と思いながら(笑)、この形に行き着きました。
結果すごく素敵に仕上がったと思うのでよかったんですけど、まあ難しいですね。
でも歌い甲斐があるというか、ライブをしていてもすごく楽しいです。

※音楽ナタリーより
────あややイズムを感じる節回しは自然に?
篠崎愛:曲のイメージで自然に出てきたものと、あとは曲を作ってくださった方と話しながら「この感じはどうかな?」「ああいう感じはどうですか?」と提案しながら一緒にやっていきました。
────「口の悪い女」はすでにリリースイベントやテレビ番組などで披露されていますけど、この“黒篠崎”なイメージは、これまでのファンにも受け入れられていますか?
篠崎愛:この間、新橋のお祭りで歌ったら、みんなすごく盛り上がってくれて(笑)。
耳なじみがいい曲だからなのか、一緒に盛り上がってくれました。
────「口の悪い女」が3分35秒で、カップリングの「BAD LOVE」は3分28秒、一番長い「快楽主義」も4分10秒と、全曲がコンパクトなのも歌謡曲らしくていいですね。
篠崎愛:そうですね。
私も長々しているよりサッとまとまってるほうが好きです。
────「BAD LOVE」は「愛と愛をアイヤイヤイ」というフレーズが強烈に歌謡曲っぽくていいですね。
この曲に登場するのもまた、気の強い女性です。
篠崎愛:ちょっと自由でワガママな女っていう感じ。
全体的に大人っぽさを意識して歌いました。
────「快楽主義」はサウンド的には3曲の中では新しめの音ですが、やはり世界観的にはシングル全曲に通じる“歌謡曲感”“大人感”があります。
篠崎愛:そうですね。
あとやっぱり「快楽主義」ってタイトルも大人っぽくって素敵ですよね。
────篠崎さんは芸能歴10年とは言えまだ24歳ですし、童顔なのであまり大人のイメージはないですよね。
大人の女性に対する憧れはありますか?
篠崎愛:憧れはずっとあります。
顔も童顔って言われ続けてきたから大人っぽい顔に憧れたし、年齢的にやっと追いついてきたかなとは思っていますけど、まだまだ全然「子どもみたいだね」って言われるし。
だから歌の世界で大人になれるのは楽しいです。

※音楽ナタリーより
────ここから先、ソロアーティストとしての展望はどのように考えていますか?
篠崎愛:いろいろ話しながら考えているところですね。
────自分から「こうしたい」という希望はそんなにないんですか?
篠崎愛:みんなで話し合います。
スタッフさんから「こういうのどうですか?」って出してもらったものに、「こうがいいと思います」と意見を言わせてもらったり。
みんなで作ってる感じがありますね。
────理想のアーティスト像を具体的に挙げることはできますか?
篠崎愛:私は“癒やしのシンボル”になりたいんです。
癒やしのシンボルなのに「口の悪い女」かよっていう感じですけど(笑)、基本は癒やし系です。
────癒やし系っていうのは篠崎さんがもともと持ってる素質だと思うんですけど、自分でも癒やし系でありたいという気持ちはあるんですか?
篠崎愛:ありますね。
見ているだけで幸せになれる人になりたい。
自然に笑っちゃう……もう、仏みたいな。
────仏が理想像なんですか?
篠崎愛:「歩くパワースポット」みたいな感じ。
キャッチフレーズっぽく言うと(笑)。
────ではもっと先、30代、40代……さらにはお婆さんになったときまで考えて、理想の将来像は?
篠崎愛:お店をやる。
────なんのお店ですか?
篠崎愛:スナックです。
小料理屋。
おいしいごはんが出てくるスナックがやりたくて。
それは中学生の頃からずっと思っているんです。
────それはなぜでしょう。
篠崎愛:食べるのと歌うのが好きなんですよ。
食べて歌えたら最高じゃないですか。
────ああ、スナックには歌とおいしい食べ物、両方ありますもんね。
篠崎愛:お母さんもずっと「ごはん屋さんをやりたい」って言っているから、一緒にやるのもいいし。
私、とにかく楽しいことがしたいんです。
歌ってるときと食べてるときが自分にとって楽しいときだから、それが自分のお店でできたらめっちゃよくない?ってずっと思っていて。
それで将来、「ママ、昔の曲歌ってよ」って言われて「口の悪い女」を歌うっていう(笑)。
────ドンピシャで合いますよね。
スナック「口の悪い女」とかそのままよさそうですもんね(笑)。
篠崎愛:素敵!
────アーティストとしての野望はないんですか?
例えば「武道館のステージに立ちたい」みたいな。
篠崎愛:目先の目標としては、とりあえず生バンドでライブがしたいです。
「口の悪い女」もバンドが入ったら絶対カッコいいと思うし。
────ライブは積極的にやっていきたい?
篠崎愛:そうですね。
たくさんやりたいです。
────歌を続けながらも、まだまだグラビアの需要だって続くでしょうし、タレントとしての需要もある。
そこはバランスよくやっていこうという感じですか?
歌手1本でやりたいという気持ちはない?
篠崎愛:何かに絞ろうとは全然思ってないです。
いろんなことに挑戦したいので、楽しいことをどんどんやりたい。
────ちなみに「楽しいこと」っていうと何が浮かびますか?
食べること以外だと。
篠崎愛:そうなるとやっぱり歌うことですね。ライブが楽しい。
────趣味、特技を見つけたいみたいなこともなく?
篠崎愛:全然ないですね。
私、何してるんだろう。
あ、モノ作りは好きです。
DIYが楽しくて、小屋とか作りたいです。

※本人ツイッターより
────1人で黙々とやるタイプ?
篠崎愛:全然やりますね。
1人でずっとしゃべらずに。
そういうのが好きなんです。
────なんか不思議ですよね。10年もタレントをやっている人なのに、我の強さを全然感じない。
篠崎愛:我の強さ、めちゃくちゃ欲しいですよ!(笑)
取材:臼杵成晃/文:三橋あずみ/撮影:山田薫
※音楽ナタリーより引用

※音楽ナタリーより
キュートなルックスに抜群のプロポーションという他を寄せ付けない魅力を持ち、デビュー以来数々の雑誌表紙を飾る"癒し系グラビアアイドル"として多くの男性だけでなく女性も虜にしてきた篠崎愛ちゃんですが、2011年1月から2014年9月の無期限活動休止に至るまで、4人組アイドルユニットAeLL.の一員として活動!!
バラエティ番組への出演や、女優として映画に出演するなど活躍の場を広げるなか、物まね番組をはじめとするカラオケの得点を競う番組で、歌手本人を打ち負かすなど、様々なジャンルの曲を歌いこなす正確な歌唱力が話題となり、歌うまアイドルとしても大活躍し、知名度を上げていきました。
◆2015年2月11日 THEカラオケ★バトル 歌の異種格闘技戦 篠崎愛 DREAMS COME TRUE 「やさしいキスをして」動画
その後も、独学で歌唱力を磨き続け、ユニット活動休止後の2015年4月、プライベートレーベル「L's Shit recordings」を立ち上げ、幼少の頃からの夢でもあったソロ歌手として、1stシングル『A-G-A-I-N』をリリース!
2015年5月には、1stシングルに楽曲を提供してくれた女王蜂のアヴちゃんと異色のコラボ『売旬 feat. 篠崎愛』をリリースしライブでの共演も実現し、ファン層を拡大!
歌唱力とイメージが採用の決め手となったというサムシング・エルスのラストチャンスを、ナース姿で歌い上げる「AGAスキンクリニック」TVCMが放送されたことで、そのビジュアルのみでなく歌声に更なる話題が集まります。
2015年11月には、そんな歌唱力を存分に味わえるソロ第2弾楽曲として、ニューヨーク各所で行ったプロモーションの様子を収めた、10インチLP・SP盤サイズ48ページフォトブック仕様の『篠崎愛PHOTO&MUSIC BOOK「ヒカリ」』リリース!
2015年12月には、その歌声や人柄に惹かれた国内外で活躍する製作陣から様々なジャンルの楽曲提供され、自身も初の作詞に挑戦するなど楽曲製作からアートワークにいたるまで妥協することなく作り上げたことで、歌手として幅広い可能性を見せることとなった1stアルバム『EAT 'EM AND SMILE』をリリース!
楽曲の充実と共にライブを重ねることで、以前から定評のあった歌声やライブパフォーマンスに磨きをかけ続けていましたが、新たに可能性を広げるためメジャーデビューすることを決意!!
2016年8月24日(水)「ソニー・ミュージックレコーズ」からメジャーデビュー第1弾シングル『口の悪い女』をリリースします!!
メジャーデビュー曲「口の悪い女」は、これまでのキュートで清純な明るいイメージを覆したクールで妖艶なビジュアルに身を包み、ダメな男を叱責する攻撃的な一面と、それを許してしまう女の弱みを色っぽく歌い上げる歌謡曲!
そのほかの楽曲にも共通する、自由に生きる女性の本音を吐き出した歌詞の内容に、男性の方はハッと気付き、女性の方は共感することも出来ると思います。
また、2016年12月7日(水)リリースの新曲「TRUE LOVE」が、2016年10月1日(土)から放送されるTVアニメ「タイムボカン24」エンディングテーマにも決定!!
こちらは、前作からは一転、可憐さや、いじらしい恋心を持つ女性像を表現し、落ち着きのあるしっとりとした歌声と、軽快で心地の良いリズムが合わさったポップミュージックとなっています。
歌の上手さだけでなくライブパフォーマンスにも定評があり、これからの活動がとても楽しみな篠崎愛ちゃんは、歌声だけでなく、少し大雑把に見えてしまいますが飾らない人柄なども魅力のひとつです。
記事を読んだり、歌声を聴いて気になってきている方、TVのほか、ネットの画像や雑誌で水着姿は見かけたことあるけど…という方も、これからの女優活動や歌手活動にも注目してみてください♪
篠崎愛ちゃんは、毎週火曜日放送MBSラジオ『アッパレやってまーす!』(放送は有料制エリアフリーサービス「radiko.jpプレミアム」を使えばPC・スマホで全国どこからでも聴取可能)&毎週水曜日放送AbemaTV AbemaSPECIAL『篠崎愛の初体験ラボ アブナイ生検証バラエティー』にレギュラー出演中!!

篠崎愛ちゃんが出演するその他のメディア・イベントスケジュールはコチラから確認してみてください。