「あなたは自由なんですよ」
そう言われても にわかに信じられなかった
私は縛られている
私はとても息苦しい
私は決められた中に 押し込められてる
私に自由なんかない 解放されたい
そう思ってた
そう思ってたんだけど
会社帰り いつものように電車に乗る
降りる駅まで あと一駅
「このまま降りずに どこまでも遠くへ行っても いいんだ」
毎日その駅で降りることを、毎日家へ帰ることを
毎日会社へ行くことを、自分の毎日の生き方を、感じ方を
すべて選んでいるのが 私しかいないことが わかってしまった
このまま消えてしまえば 批判ももちろんあるだろう
がっかりも 嘲笑も 当然ながら あるだろう
だけどなんだか それすらも
「あぁ ただの言葉だ」
音を含んだ言葉なんだな
それをどう感じるのか
それすらも 私の選択
