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一言劇場

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指の跡を辿れば
呼び起こされる官能
緻密に組み立てられた要素は
次へと向かう階段

夢を見たことがある
今はもう遥か昔
隣にいたあのひとは
風に流れてゆくだけで

足跡を消してゆく
一つ昇るたび
上書きされる快楽に
酔いしれる宵のうち
病を食んで
覚えた痛みを吐き出せば
再び訪れる安寧
繰り返す冒涜

爪を立てて掴んで揺さ振って
ここにいると確かめさせて

自分を愛せたらいい
躊躇わずに

疲れた呟きは
もう何度目になるのか
冷たい指も覚えていないだろう

優しい手
その先を思っては
切なくて泣いた
桃の歌を繰り返す
風を孕んでいた日々

美しくもあたたかくもない世界は
同じだけ綺麗で優しい

いつかの夏 汗を流したあの庭も
例えば そうなのだろうか