ゆ指の跡を辿れば呼び起こされる官能緻密に組み立てられた要素は次へと向かう階段夢を見たことがある今はもう遥か昔隣にいたあのひとは風に流れてゆくだけで足跡を消してゆく一つ昇るたび上書きされる快楽に酔いしれる宵のうち
や病を食んで覚えた痛みを吐き出せば再び訪れる安寧繰り返す冒涜爪を立てて掴んで揺さ振ってここにいると確かめさせて自分を愛せたらいい躊躇わずに疲れた呟きはもう何度目になるのか冷たい指も覚えていないだろう優しい手その先を思っては切なくて泣いた