中世の手形は、どの様に機能したのでしょうか。
中世において、商人の役割を果たしたのは問と呼ばれる人たちです。問が、流通・為替・金融・売買などを差配したと考えられています。
まず、① 問が地方に銭を輸送します。この際、地方の問が京都の協力者・代理人であることもありえます。その場合には、地方の問である程度の銭を常備していたかもしれません。
② 問は荘園の下司から年貢を買い取ります。そのうち、京都の領主に送られる分は手形を発行します。
③ 問は年貢を京都に輸送します。その際、手形も運びます。
④ 問は京都で年貢を売却し、手形と引き換えに領主に銭を払います。
この様にすることで、領主や下司が銭を輸送することなく、手形で年貢を納めることができるようになりました。
