Milky☆めぐみのブログ -23ページ目

Milky☆めぐみのブログ

ブログの説明を入力します。

けれど...。
ある日のお昼休み。あたしは唯一仲良くなった先輩に聞きたくなかったことを聞いてしまった。
それはご飯を食べ終わってあたしが更衣室に入ったとき。そのあとすぐその先輩がやってきた。
〇須さん『なすびはもってきたの?』
あたし『はいっ、持ってきました』
この日のお昼は…珍しく係長が食堂に来て、なにやら紙袋をいくつか下げて来ていた。それは順番に回ってきて、その中身は野菜で色々あった中であたしは大きななすびを選んだ。ー
あたし『…係長って名字なんていうんですか?』
あたしは会話しながらさりげなく聞いてみた。
〇須さん『わたしもよく覚えてないけど大〇じゃなかったかな?たしか..』
あたし『大〇さん…』
そこであたしは初めて係長の名字を知った。
〇須さん『な〇ちゃんとも〇〇ちゃんいるでしょ?』
あたし『はいっ』
〇須さん『あの子たちと同級生だよ』
あたし『あ、そうなんですか!?もしかして…係長はまだ独身なんですか…?』
〇須さん『独身だけど彼女はおる』
(えっ……)
〇須さん『いつだったかな。何年も前だと思うけどここに連れて来たから』
あたし『………。そうなんですか…』
(彼女いるんだ…)
調子に乗って聞かなきゃよかった。と内心で思いながらも引きつりそうになる顔をゆっくり手で触れる。
(いたんだね…)
ショックを受けながらも その半面ある怒りが込み上げてくる…。
(彼女いるんなら近くきたり見たりしないでよ…)
この日からまたあたしの気持ちは複雑になり…気付きはじめていた気持ちを打ち壊しはじめた。
(完全に好きになる前にけじめ付けないと)
こんなことを思って毎日頑張ってはいたけれど、係長が近くを通ったり意味あるのかないのか分からない視線を送ってくるたびに気になってあたしも見てしまう。
見ちゃいけないと決めていた日もすごくあった。気にしないと決めていた日もあった。だけど…
係長のこの行動が徐々にあたしの心を揺さぶり始めていて…うまくコントロールができなくなってきた。
と同時に怒りとモヤモヤ、痛みに襲われる。
“係長”という人に恋をするのだけは嫌だ。そう思った日は何回もある。何度もダメだ、と言い聞かせた日も…。
そんな風に自分なりに必死になっていたけれど…あの想いは一向に消えない。ましては強くなる一方。
(はぁ……)
あたしはもう完全に係長に恋をしてしまっていた。
辛くて苦しいってわかっていながら近くにいたらチラ見してみたり…遠くにいても移動の際にさりげなく見てみたり…。意識してやっていたことではなくごく自然にやってしまっていたことだった。
そのせいで胸の痛みに何度も何度も襲われ、笑顔さえもできないくらいだった…。
そんなある日。ー
あたしが出勤していつものように先輩たちと話していると、その数分後に係長が出勤して事務室へ入った。その姿が横目で見え、一気に苦しみと痛みに包まれ…さっきまであった笑顔が消える…。
(できれば会いたくない…)
前よりも更に強くなる痛みにどうしていいか分からなくて…こんなことを思ってしまう。
それからあたしは切り替えをして作業を始めようと先輩たちから離れてある場所へ向かった。
そこはもう通路で、しかも狭い場所だった。
(早く帰りたいわ…)
そんなことを思いながらうつむいていると誰かがあたしの後ろをゆっくり通った。
(……。もしかして……)
あたしはなんとなく予想できた。できていたけど、気になって右側をみる。
すると係長の後ろを姿が見えた。
(やっぱりね…。だと思った……。こっちから行かなくてもあっちから行けるやん!なんなんよ…ほんとに…)
もう、あたしの心は限界だった。
(むり…。トイレ…)
目頭が熱くなり始めたことに気づいたあたしはすぐさまトイレに駆け込んで個室に入る。するとすぐに涙が溢れ出てきた。
あたし『…意味わからん…!』
トイレをしているわけでもないけれど、意味もなくトイレを流し、その音に紛れてハンカチを口に当てながら少し大きめにそう言った。
そうしたらなんだかちょっと気持ちが楽になった気がした。
(とりあえず仕事がんばろ…)
涙を拭い、トイレから出ると手を洗い始める。
あたし『…スッキリしたっ…』
先輩M『なにがスッキリ?』
あたし『え!?……っ、いった…!!』
思わずこぼれた言葉と先輩の声に驚き、蛇口で腕をぶつけてしまった…。
先輩M『ははは。大丈夫?』
あたし『は、はい……』
(なにやってるん、自分…)
動揺しすぎた自分がおかしく思えたけれど…なにもなかった表情をして作業場に戻っては作業を始める。
先輩S『めぐみちゃんがんばるなー』
近くにいた先輩が小声で言っては微笑みかけてきた。
あたし『はいっ』
先輩S『それ終わったらこっちお願い』
あたし『わかりました』
先輩と話すときはなるべく笑顔でいることを心がけた。だけど…作業中に沈んだ顔をしているのか、何回も先輩たちに声をかけられた。それでもごまかして笑顔で否定を繰り返す…。
(係長のこと。とか言えんもん…)
これだけは絶対に言えない。一緒の職場でもあり、係長という立場なため…あたしが口にしたら係長に迷惑がかかってしまうから。
どんなに苦しくたって、このことは避けたかった。
だからなにを聞かれても嘘をついて突き通し…家に帰っては1人苦しみに包まれる…。
そんな日が数日続き、ある日仕事が終わり…帰宅前に1人になったとき考え事をし始める。
(彼女いたら…あんな行動するんかな…?)
あたしは自転車の横で今までの係長の行動をたどっていく…。

なにがしたいのか…何気に通るときに近い。肩が触れそうになるくらい。
作業中にも関わらず ちょいちょいこっちを見てみたり…移動最中もチラチラをあたしを見ては通りすぎていく…。
(…ほんとに彼女いるん……?)
あたしはなんとなく係長の性格はわかっていたため、なんだか疑問に思えてきた。
(係長って正直な人…やんね……?…ちょっとしたことで他の人いかんよね……?)
こう考えるとどんどん複雑になってモヤモヤが増してくる。
(わからん…。係長にしか……)
あたし『はぁ…』
あたしはため息をつきつつ自転車を押しながらゆっくり歩き出す。

~続く~