国家一般職の専門試験 (合格者のアドバイス) | 公務員試験合格・内定のためのデータベース

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<配点>

9分の4

<試験時間>

180分

<問題構成>

憲法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、行政法、ミクロ、マクロ、財政学、行政学、政治学、経営学、社会学、英語一般、英語基礎、心理学、教育学、国際関係の16科目各5問から8科目40問選択

近年の国家一般職の専門択一試験はとにかく難しいです。今年、私は行政職で国家総合職を受験しましたが、経済と法律は一般職の方がよっぽど難しかったです。しかし、上に示した通り、国家一般職の試験では専門択一の配点が極めて高いので、確実に合格するためには高得点を取ることが要求されます。


 それでは、難化の一途をたどる国家一般職の専門試験で高得点を取るためにはどうしたらよいでしょうか。

まず、大切なのは勉強の段階で科目を切らないことだと思います。

それぞれの科目の習熟度にもよりますが、最低でもこの中から10科目は選択できるようにしておくべきでしょう。


近年の国家一般職では特にマクロ経済学や行政系科目が暴走していることが有名ですが、その他の科目においても本番で難しい問題ばかりが出題される年があります。そんな時にその科目から逃げることが出来ないと、5問中0点や1点などを余裕で取ってしまうわけです。今年の試験でも、その他の試験全てに受かるような猛者が国家一般職の個別の科目で0点や1点を取ってしまうのを多く見ています。

10科目用意するにあたって、最もポピュラーなのが憲法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、行政学、政治学、社会学、経営学だと思います。英語が得意な人は英語にいってもいいとは思いますが、少し癖があるようですので過去問で安定して3点以上取れないなら無いものと思って他もしっかりやった方がいいです。

<憲法>

問題難易度はそこそこ高いですが、裁判所ほどではありません。特別区や国税専門官より難しいのは言うまでもありません。確かに、知らない知識は出題されますが、知っているべき知識を確実にし、適切に比較考量することで満点取れるようにできています。確実に5点とりたいところです。

<民法>

裁判所より難しいです。厄介な問題が多いことから捨ててしまう人も多いですが、それ以上に行政系科目が厄介なので、英語がよほど得意な人以外が捨てるのは得策とは言えません。Ⅰ、Ⅱの両方を足して8点が目標だと思います。

<行政法>

憲法と同じか、それ以上に簡単です。行政法が出来ない人は体系図が頭に描けない人や類似概念の相違を明確にできていない人だと思います。要するに勉強不足もしくは勉強法間違えです。5点取れる科目です。


<経済学>

裁判所、特別区、国税専門官と比較して難しいです。特に最近はマクロ経済学において川井先生が憤るレベルの問題が出ている上に、ミクロ経済学においても非典型問題が出題されるなど、難化はとどまるところを知りません。とは言っても、出題される問題には典型問題も多くあるため、最低でも3点は確保できるはずです。ミクロ、マクロ合わせて8点を目標にするのが良いと思います。

 

<行政系科目>

皆一様にとても難しいです。特別区とは比べ物になりません。先生が掲げる目標として、これら4科目で15点というのがあります。しかし、この目標は実際に試験を受けてみるとかなり難しいです。一般職の行政系科目は、過去問から必要な知識をつけてもどうしても切れない選択肢がたびたび出題されます。つまり最後の最後は勘の世界になってしまうのです(最低限の知識もなしに発揮させる勘とはもちろん異なります)。マクロ経済学やミクロ経済学は難しいですが、答えがはっきりと分かるために確実に確保できる点数が自分で推定できます。一方で、行政系科目はいけると思っても最後の勘が外れ、結果1点しか取れない場合などがあり得ます。それを考慮すれば、4科目中いけそうな3科目を選択して10点取るくらいの目標が現実的だと思います。



 

国家一般職の専門択一試験は他の試験と比較して、より確実な知識と理解が求められます。特別区のような問題選択の試験ならば、切れない選択肢がある場合でもその問題から撤退すれば良いだけです。しかし、国家一般職の場合はその科目自体から撤退しなければならないので、曖昧な知識があると自信を持って選べる科目があっという間に8科目以下になってしまうのです。また、一般職の専門択一は難易度が高く、ギリギリの戦いを強いられることになります。わからない肢を放置して正解肢をピンポイントで選んだり、知識からの類推が出来ないことには高得点は望めません。これから勉強するときには、曖昧な知識をつぶすこと、暗記でなく理解することを意識して勉強しましょう。

 国家一般職の専門択一の目標点数は32点がいいと思います。