BTSのSUGA、ミンユンギ、Agust D:MONTH IN MONTH OUT
今すごく眠そうな表情ですね
北京公演をして一昨日帰ってきたんですよ。今日明け方5時まで曲の作業をしていて「今寝なかったら死ぬ」と思ってやっと少し目をつむりました。
最近すごく忙しいでしょう?
BTSがアジアツアーコンサート中なんです。僕の初めてのミックステープがもうすぐ発表される予定です。公演を終えたら曲の作業をして録音をして、韓国へ帰っても作業して録音して、ほとんどコンサート以外は作業だけをずっとしてます。
海外に行ったらどのように作業しますか?
ホテルの部屋でします。機材を全部持って行くんです。ホテルの部屋で録音まで全て出来るようにセッティングして行きます。
それでも明け方5時まで作業するのは大変ですよね。
今日この撮影がなければ睡眠もとらずにずっと作業してたと思います。ミックステープの作業がほとんど最後の段階に入ってるんです。全部僕の曲なので時間がいつもより長くかかります。
ミックステープにはいくつの曲が入っていますか?
トラックは10曲程度入るんですが、まだフィーチャリング曲の作業も全ては終わっていないので確実に答えるのは難しい状況です。
少し前に[GRAZIA]の時に撮ったインタビュー映像を見るとニックネームが’SUGA’ではなかったですね。
はい。今回のミックステープは’Agust D’という名前で発表します。僕が以前歌詞に書いた’DT Suga’を逆に並べ替えました。
DTは僕の故郷大邱、つまりD Townを表します。意味も良くて歌う時もかっこよく、(BTSではない)外で作業するときはこの名前をずっと使うと思います。そういえばミックステープもAugust(8月)に合わせて出るので何かちょっとよく出来ているような感じが・・(笑)
今回ミックステープに入っている音楽はどんな雰囲気ですか?
ヒップホップを基本にした、既存のBTSの音楽とは違った感じです。僕がやりたいことを全て入れました。僕が誰かと作業をしたり誰かにフィーチャリングを頼んだり会社は全く触れないんです。大衆性を考える必要も、音源のランクにこだわる必要もなく作業しました。
歌詞の内容はどのようなものですか?
「え?この人こうだったっけ?」「こんな歌詞を書いてもいいの?」という感想を持たれると思います。歌詞が強い部分もあるし、衝撃的なところもあると思います。とにかく僕の中にある話を全部したので僕はすっきりしています。
どのような理由で会社を通じてアルバム発売ではなくミックステープを出すことにしたんですか?
アルバムと言ってしまうと何か枠の中に閉じ込められるような感じがしました。その上会社でプロモーションもするからなんとなくメロンチャートに上がらなければいけないような負担も生まれました。
ただ僕がやりたい音楽をやるので聴きたい人だけが聴いてくれるといいと思いました。どうせ聴かない人は30秒も聴かないのに無理に多くの人に「沢山聴いてください」と宣伝する必要もないでしょう。だからミックステープにしました。無料で公開してすっきりと!(笑)
普段関心のある分野は何ですか?
夢と青春、現実に対して話をすることがすごく好きです。社会の雰囲気が20代の人たちを急がせる世界じゃないですか。
幼い頃は勉強を強要される。’立派な人間’の基準が明確ですよね。自分だけの夢を持つこと自体が難しい環境です。でもいざ20歳になってみるとそうじゃないじゃないですか。今は’○抛世代’というくらい諦めなければいけないことも多いです。
人々が挫折する理由は未来が見えないからそうなるんです。光が見えればその方向に進めばいいんだけどその光さえ見えないから絶望して進むことが出来なくなる。だから僕の音楽を聴いた方達が慰めを受けて少しでも歩いて行くことが出来るよう願っています。
とても成熟した考えをお持ちですね。幼い頃から音楽をしていたことが理由でそのようになりましたか?
13歳のときにコンピューターでMIDIというものに初めて触れました。歌詞を書くことを始めたのもその頃だと思います。そうこうしているうちに17歳の時、大邱にあるスタジオで仕事をし始めました。
アルバイトですか?
はい。幼い頃から音楽をしていたというよりは仕事をしていたという表現が合います。そんなやり方で作詞・作曲・編曲をしていたから。誰かは僕を見てアンダーグラウンドで活動していたと言ったけど本当はアンダーグラウンドというよりただ大邱で音楽をしていたんです。スタジオで仕事をしながら編曲作業をしたりビートを作って販売もして、そうしながら自然とラップもして公演もしていましたから。
その頃収入はどのくらいでしたか?
ああ、全く無かったです。
仕事をしたそうですね?
その仕事がそうです。収入がなくて当然です。スタジオアルバイトは食費と交通費に使って手一杯です。スタジオのすぐ前に2000ウォン程度のジャージャー麺を売る中国料理店があって、しばらく歩くと1000ウォン程度のチャンチグクスを売る店もありました。毎日悩むんです。1000ウォンのチャンチグクスを食べたら家までバスで帰ることが出来て、2000ウォンのジャージャー麺を食べたらそこから家まで2時間歩かなければいけなかったんです。そんな風に大変でも音楽がやりたかったので耐えられたんだと思います。
その時一緒に音楽をした人達ともまだ連絡をとっていますか?
音楽をやめた人も多いです。「音楽は好きだけど才能が足りない」と言っていたヒョンはヒップホップミュージシャンマネージメントを立ち上げました。一般会社に通うヒョンもいますし、焼肉店を運営するヒョンもいます(笑)
SUGAは音楽の才能があると思いますか?
才能までは分からないけど、音楽をするときだけは本当に真剣です。僕は本当に適当に適当に生きてるんです(笑) でも音楽は適当にすることを受け入れてはだめです。やるからにはちゃんとやらないと。
一緒に作業をしてみたいミュージシャンはいますか?
Knye West(カニエ・ウェスト)。高校生の時バイト代の代わりに駱山(ナクサン)のヒップホップフェスティバルにチケットをもらって行ったことがあります。
そのときのメインがカニエウェストだったんですが、その衝撃を忘れられません。’Power’という曲がちょうど発売された時でした。僕がこれまで見た公演とは次元が違いました。セッションだけでも12人を超えてたから。音楽ではなく芸術だったんです。カニエじゃないですか。言葉が必要ないでしょう。あの方がしたことは何でもトレンドになるから。
歌手としての目標があるとすれば何ですか?
僕は幼い時に希望的なメッセージが込められた音楽を沢山聴いていました。13歳のときに何がそんなに辛かったのか(笑) 僕もそんな音楽を作りたいです。「この人は本当に感動する音楽をつくるんだな」という声が聞きたいです。もちろんそうなるのは難しいだろうけど。(笑)
では人間ミンユンギの目標は何ですか?
良い人になりたいです。でもどうやって全ての人にとって良い人になれるでしょうか。これは僕の欲です。少なくとも正直な人、嘘をつかない人だったらいいです。だから僕がこれまで書いた歌詞のような人生を生きるつもりです。10年、20年が過ぎてもこの歌詞に堂々としていられるように。
音楽の他に関心がある分野はありますか?
ファッションにも関心がありますが、何よりも音楽の機器や音響施設に関心が多いです。だから外国雑誌も沢山見ますし、コミュニティにあがる機器のレビューのようなものもよく読みます。おかげで僕たちの会社には韓国で手に入れるのが難しいマイク、変換機のような機器も多いです。メンバーが外国でスケジュールをこなしながらあれこれ持って来たんですよ。
意外ですね?
スタジオで長い間仕事しているじゃないですか。今は録音からミキシング、マスタリングまで僕が全てしています。周りの人は「それをなんであなたがしているの?」と言うけど(笑) 僕はただこうやって音楽をすることが活力になるし、面白いんです。
ファッションという答えもありましたが。
もちろん関心が多いです。以前は派手なアクセサリーで自分を目立たせようとしてましたが今は少し趣向が変わりました。10000ウォンほどの無地Tシャツを着てもかっこいい人になりたいというか。だから最近はシンプルなものが楽です。
ラッパーですがタトゥーが一つもないですね。
僕も幼い頃はすごくいれたかったです。でも20歳になったらその思いは消えました。最近はファレル・ウィリアムスがタトゥーを消したんです。「自分でもこれを何故したのかわからない」と。僕も後にやりたいことがありますから。慈善事業のようなことをやりたくなったときに悪く映ることもあるだろうから僕は自制しています。
タトゥーを必ず一つしなければいけないならどこに何をいれますか?
足の指に点?
どうしてですか?
出来る限り見えなければいいと思うから。でも分からないですよ。考えが変わって来年には背中がタトゥーで埋まってるかも(笑)
アクセサリーはどんなものが好きですか?
指輪、ブレスレット、ネックレス、時計。全部好きです。前までは本当に高価な時計を持つことが夢でした。男はそうじゃないですか。高級な時計が成功の尺度になったり、その人のアイデンティティを代弁したりもするから。
でもいつからかその欲はさっと消えました。もし僕が良い時計を身に着けていたら人は僕を’かっこいい人’だと思いますか?むしろ拒否感が生まれることもあるという考えが先に浮かびました。誰かに悪影響を及ぼすこともあると考えて慎重になったんです。
慈善事業にも関心が多いようですね。
マスコミは’どれほど痩せているのか’を美の基準にして話題作りをします。でも地球の反対側では食べられなくて飢えて死んでいく人たちもいるんです。そういうものにもっと関心を持たなければならないんじゃないかと思います。そのくらい僕が影響力のある堂々とした人になれたら人々の視線をその方向に向けられるんじゃないかと考えています。
今は本人が考えているその理想的な人にどれくらい近づいていると思いますか?
10%?まだはるかに遠いです。もっとかっこよくならないと。
元記事は1番上のタイトルにリンクしています🔗
訳:충선💜 Twitter @5_csr