皆さんこんばんは！

ちょっと前に気になっていた本を読みなおしてみました。

本の題名は

「人間援助の心理学」

もう、絶版になってしまい、

古本屋さんを何件も探しても見つからず、

amazonでやっと見つけた貴重な本です。

読んでみると、改めて勉強になることがありました。

私たち相談援助職が専門職であるためには、専門職として対象者と向き合っていきます。

対象者とは、上下関係なく、対等な関係で接していくことが求められます。

相談援助職を目指す若い方が増えてきていることを聞き、うれしく思うのですが、

耳の痛いこともこの本には記載されていました。

相談援助職を目指す人は、

自分が優位な立場に立ちたいと思って目指している人もいると。

そうしてこのようなことが起こるのかということも、記されていました。

人の相談に乗ることは自分がとても頼りにされていて、

相手よりも自分が優れていると感じてしますからです。

相談する側は、自分の弱い部分をさらすので、

話す相手に遠慮をすることもあるからだと考えます。

相談を受ける側は、無意識のうちに相手の遠慮を察知し、

アドバイスという手段を使って相手より優位にいると考えていることもあるのだとか。

相手に引け目を感じさせるような支援は、

専門職としての力量を問われると私は考えています。

しかし、対象者に失敗したくない、させたくないと考える相談援助職の思いから、

面接時に、対象者をコントロールしようとするため、

脅しに似た面接をしている専門職を観たこともありました。

また、相談援助職自身が失敗することを恐れ、

対象者を脅すような面接をしている現場にも遭遇したことがあります。

あくまで、相談される方の人生ですので、

どう生きるか何を選択するかは、

相談される方が決めることですが、

個人的感情が抑えられなくなってしまっているんでしょう。

そうなってくると、もはやプロとは言えなくなってしまうのですが・・・。

なかなか、耳の痛い内容が記載されていますが、

自分自身の仕事に対する考え方を見直すことができたことに感謝です！！