(2008年・アメリカ)
星3/5 ★★★☆☆
初老の男性教授とその若い教え子の恋愛、
そして生死を描いた映画。
始めは快楽のため、見た目の美しさに惹かれた老人。
でもどこかで互いに惹かれあっていて。
だんだん嫉妬や執着心も生まれて、すれ違って。
でも最後には、見た目の美しさが欠けても
その人を愛している、という恋愛模様を描いています。
「彼女の内面が見えていない」と途中親友に忠告されますが、
最終的に彼女の中身まで受け入れ、これが本当の愛、っていう映画ですかね。
その中で登場する人たちの恋愛模様や死もあります。
主に3人、出演時間は短いけどなかなか複雑。
見舞いに来た主人公を一瞬も見ようとしない親友
(これはきっと病気でわからなくなっただけだけど)。
本当の愛を手に入れられない愛人。
2つの愛に揺れる、不幸な家庭で育った息子。
こっちの人間模様の方が個人的には気になる…。
なぜ互いにひかれていくのか、そこがよくわからなかったのが残念。
だから「愛している」という言葉も、あたしには信じられなかった。
どこかで裏切っちゃうんじゃないかって。
ただ、見終わった後、時間をかけていろいろ考えるという感じもします。
余韻の方が楽しめる映画かも。
きっともっと年齢を重ねれば、深い見方ができる…はず。
芸術にこだわる主人公という設定もあってか、
絵はめっちゃ美しいと思います。そして音楽も。
いつかもう1回見ようかな…。