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CheongShim Gallery

写真で綴る清平聖地の四季

[写真セラピー」の8つの力


セラピーとしての写真の効用として考える要素




1 写真から自分らしさを感じ取る



通常、私たちは言葉で自分の気持ちを表現しますが、


言葉で表現することが苦手な人もいます。


また、自分の意識できないところ(潜在意識)


強い情動を伴った感情を押し込めていることがあります



そんなときに有効なのが、芸術療法的手段です。


そして、そのひとつとして、写真の利用を提唱します。


これが写真セラピーです。



 


 1枚の写真にはたくさんの「物語」がつまっています。


見る人をその出来事のあった時点へと誘い、


そのときの気持ちやそこに至るまでの経緯、


その後の経過までを1枚の写真から思い起されます。



そしてときにはその写真が引き金となって、


人生そのものを振り返り、


現実を見つめ直すことさえも起こります。

 


 つらい思い出や出来事と向き合うことは


大変勇気とエネルギーのいる作業です。


しかし、自分ではどうしようもない出来事を


事実として受け止め、受け入れ


そして静かに悲しみや苦しみを手放すときに癒しが訪れます。

 


人はあまりにもつらい現実に直面すると、


そのときの感情を無意識の領域に押し込めることによって


自分の心を守ることがあります。



通常、カウンセリングでは言葉という手段により、


無意識下にある心の問題の原因と思われるものに


気付かせることで


苦しみを解放させるプロセスが行われます。



しかし、人によっては言葉による感情表現が


得意ではないこともあります。




そのような場合、


イメージを媒体とする芸術療法のような


心理療法が有効で、



そのひとつの手段が写真です。



写真には抑圧している情動が投影されますから、



そこに写りこんでいるもの気がつくことで



気持ちが楽になることがあります。

 


「生きる力を取りもどす写真セラピー」より引用