そんなに険しい顔をして、どないしたと?
思わず聞いてしまうような表情である、銅像なのに。
銅像であっても、ここまで表情があると
会話をするのも容易いものである。
険しい人間なんていうのは大抵、
実際に声をかけると銅像みたいに動じないものである。
銅像だけに動像とはいかないものなのだ。
そういう人間には、しばらく冬の夜風を当ててあげたい、
頭どころか、全身が冷たくなるまで。
銅像よ、ありがとう。
その銅像の険しい人間のようにならぬよう、
私は毎日、そよ風に当たっているのだと。
あしからず。