「誰が」とは誰か | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

「誰が」とは誰か

誰がとは話の発信者、つまり、あなたです。
なんだそんなことか、そんなことはわかっている。
という声も聞こえてきそうですが、ちょっとだけ話をさせてください!

誰がとは話し手であるあなた、文章なら書き手なのですが、
その発信者について意識したことはありますか、ということなのです。
案外、なかったりしませんか??

「誰が」には主に二つあると思ってください。
■一つは自分が知っている「誰が」
■もう一つは相手(聞き手=誰に)が知っている「誰が」
つまり、自分にとって「誰が」と相手にとっての「誰が」があるということです。

整理しましょう。
便宜的に話者(書き手)は「あなた」、
受け手(読み手)は「相手」、ということにします。
あなたはあなたにとって変わらない存在です。
と同時に、あなたは相手との関係で成り立っている存在でもあるのです。
相手との関係で、あなたという存在が変化するのですね。

わかりますか??

例えば、「お父さん」という存在を考えてみます。
「お父さん」は息子や娘にとってお父さんですが、
妻から見れば夫で、友達から見れば友達で、
会社では上司であり同僚であり部下でもあるでしょう。
「誰が」が変化していますよね??
相手が違えばあなたは違った存在になります。
これに伴い、当然、あなたの使う言葉は変わってくるはずです。
また、変わってこなくてはいけません。

お父さんに敬語は使うけど、息子には使わない。
上司には丁寧に話すけど、同僚にはフランクに。
と、まあ、こんな調子で変わってきます。

文章でいうなら、誰に読まれているか。
相手にとってあなたはどんな存在か。
自分を、二つの視点から見ることで、文章は違ってきます。
ものすごく上達します。

わずかなことで、大きく違ってくるんです。

では、次回も続けて「誰が」について検証していきます!