来年3月の就職者の話題が出ていますね。
就活氷河期と言われた時代の一番はじめに就職したわたしですが、そんな時代はマシな方で昨今までの学生の就活問題は本当に尋常ではない辛さだったと感じています。
そんな中で高卒の就職率が大幅アップし、大卒の就職率も激増。
学生たちが社会に出る一番最初の一歩が正社員雇用増加になることは嬉しい限りです。
しかしですね・・・
その反面で新たな問題もあるのです。
「競争する仕事はしたくない」
「ノルマがある仕事はしたくない」
「できれば人と関わらず自分の仕事に没頭できる仕事に就きたい」
というような何とも驚くニーズがクローズアップされています。
私は仕事で学生たちと接する時間も多いのですが
社会にでるということを勘違いしちゃいけない、と言っています。
社会に出るということは自由になるということではありません。
むしろ学生時代よりも自由はできなくなるものですよね。
そして社会に出るということは自分の価値観だけで選べた友達付き合いとは違い、まったく違う価値観の人や世代を越えた付き合いがあって成り立っているということです。
競争したくない。
仕事は少なからずとも職場でも社外でも数字という誰もがわかる計画な数値で物事の進捗や分析、報告、結果を見るものです。
なので競争はあり得る。
人との競争という視点ではなくても、商品は溢れていてサービスの溢れている中で競合との競争は避けては通れません。
そしてノルマが嫌。
これもですが経営には予算があるのでどの部署でも数値化されています。
それが個人ノルマに割り振りされているだけのこと。
ノルマという言葉に嫌悪感を感じる人も多いと思いますが「予算」は経営に欠かせないものです。
そして!人と関わらず仕事に没頭したい。
これは・・・就職するより個人でなにかしたほうがいいんじゃいですか?と質問したくなりますが、社会とは職場とは周りの人と関わっていくべきものですよね。
そんなニーズの中で事務職希望の若者(男子)が増えているそうです。
こんなことを聴くと現在、事務職に就いていらっしゃる方から「なにを言っているんだ」と言われても仕方がないですよね。
事務職は
ノルマがない。人と関わらない。競争がない。
そう思い込んでいる自体が「社会を知らなすぎる」のです。
多くの部署と繋がる事務職。
人との関わりは多いものです。そして数字もある。競争もある。
草食系が求める就職への希望。
事務職って・・・専門性が高い仕事ということをお忘れなく(笑)
どう働きたいか職業観が持てない若い世代。
しかし、そうではない人も多いのです。
就職がしやすくなった市場。採用する側も、大変ですが
「要望だけを言う新卒」より「要望をしっかり行動していく新卒」を選ぶ会社が多いことを強く出すことが良い採用に結びつくかもしれないですね。