最近は部下に好かれたいリーダーが多い。
叱ることや注意することに躊躇する。
「なぜあのタイミングで注意しなかったのか」を聞くと
後から落ち着いて注意しようと思ったと返事が返って来る。
後からって・・・いつやねん?(笑)
そんな時、私はこんな話しをする。
あなたの大切な人がもし危険なことをしようとしていたら、あなたは「ま、後からでいいか」と思いますか?と。
危険とは大袈裟かもしれないけれど、部下の行動に対して「後から」なんていうのはリーダーとしてやるべきことができていないも同然。
優しさとは甘やかすことじゃない。
物わかりのいいリーダーが信頼されるリーダーじゃない。
リーダーは嫌われてもいい。
でも愛情をもって厳しく接しているリーダーには必ず部下はついてくる。
それは叱られたり注意されることに対して「自分のために言ってくれているんだ」と理解できるからだ。
気分で叱ったり、小言ばかりを言ったりするリーダーは「愛情」よりも「自分が中心」だから部下はそこを見抜く。叱ったり叱らなかったり。注意したりしなかったり。軸がないことを部下は瞬時に見抜く。
好かれたいなんて思っているうちはリーダーにはなれない。
好かれる、好かれないなんて感情は相手が判断することで、自分が一定の愛情を持って接していれば厳しくても相手は理解し信頼し、好感度となるもの。
部下の愚痴や会社への不満に「わかるよ」なんて言うリーダーはまったくもって論外だ。
部下を育てるというのは簡単なことではない。
悩むリーダーも多い。
毅然とした態度も厳しさも愛情が根底にあれば必ず伝わる。
そしてそのリーダーの言動が人が育つ環境になっていく。
優しく好かれるリーダーになんてならなくていい。
リーダー育成で私が最初に伝える言葉のひとつです。