よく「おもてなしの心を教育するにはどうすればいいですか」と
質問をされることがあります。
飲食店、物販店。サービス向上に力を入れているのは
接客サービス業だけではなく生産、製造、卸、販売など
あらゆる業種が「いかにサービス向上するか」を考え、
様々な取り組みをされています。
おもてなしの心の教育。
現場で教える、研修で教える等もありますが
おもてなしの心を教える一番の方法は素晴らしいサービスを体験させ
体感させることだ、と私は言います。
思いやりや真心に接して感動する経験。
これはなかなか普段は経験できないものかもしれません。
誰かが自分のために思いやりあるおもてなしをしてくださる。
些細なことかもしれませんがお店を出て
お見送りしてくださる店や会社は最近多くあります。
しかし数分後、振り返るとまだずっと見送り、
振り向いた自分に手を振ってくれる店や会社はなかなかありません。
「大切にされている」と感じるのがお客様心理であり顧客満足度になります。
しかしいくら店や会社がこのようなおもてなしの心で接客をしていても自分が気付かなければ意味がありません。
イライラしたり、不平不満が多くあり、仏頂面で心が歪んでいては、どのような素晴らしいサービスにも気付かず過ぎてしまいます。
おもてなしの心を教育するには
経営者や管理者が従業員に対して「おもてなしの心」が
実践できているかどうか、が大切です。
俺がやっている。雇ってやっている。
そんな気持ちで接していては、いくら外で素晴らしいサービスを受けても
従業員の心に響くことはありません。
こんなサービスを受けたから自分も真似てみよう。
会社や店で取り入れるように提案してみよう。
そんな行動のちいさなひとつひとつの積み重ねが
「おもてなしの心」を育める環境となり
素晴らしいサービスが提供できる基礎となっていきます。
「ありがとう」や「お疲れ様」という言葉。
「頑張ろう」や「いつも頑張ってくれているね」という言葉。
そんな言葉が社内や店舗で飛び交う環境は
人の心を豊かにし大切にされている体感が
相手を周りを大切にする心を育む教育となっていきます。
おもてなしの心を育むにはどうすればいいですか?
答えは
「あなたがまずお客様へ従業員へおもてなしの心で接して周りを大切にすることです」
褒める、労う、叱る、声をかける。
愛情ある心で共に働く人に接すること。
そして率先して自ら「おもてなしの心」を実践すること。
これがスタートラインです。
おもてなしの心は学んだからといって習得できることではなく
実践する環境の中で体感し見て感じて触れて学んでいくもの。
それが出来てこそお客様へのサービス向上が実現します。