一インチ1万円だったら、爆発的に普及すると言われた液晶テレビ。


それが、広告によると40インチ、10万円を切っている。


地デジ化、エコポイントも手伝って、多くが売れたようだ。


しかし、これは、誰もが需要の先食いだと警笛を鳴らしていたはずだ。


案の定、液晶テレビの製造メーカーは、軒並み赤字に転落した。


それは、日本だけでなく、世界トップシェアのサムスン、LGにも波及した。


過去何度も書いているが、技術は陳腐化する。


現に新興国でも安いテレビが出回っている。


時間が経てば、どんなメーカーでも参入できる表れだ。


それでも、まだ、テレビに拘って開発しているメーカーの記事を見る。


3Dだの、有機EL、4倍フルハイビジョン、インターネットテレビなどだ。


多くの企業が生産を中止したプラズマテレビがいい例だろう。


極端な言い方をすると、技術者の自己満足の世界だ。


そもそも、テレビという器は、ハードである。


芸人を使ったバラエティーや通販番組ばかりを流すテレビに、そんな機能が必要だろうか。


極端な私見だが、答えはNO、要らない。


今、日本の製造業は、安易な製品作りに陥っている。


すぐに、海外の新興国が追いつき、安いものを作ってくるのは目に見えている。


iPhoneの成功から学べるように、ハードとソフトの両面(アプリケーション)から開発する気概が必要だ。


もう、今の延長線の考え方で作るテレビ事業からは撤退すべきと考えるのは極論だろうか。






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