12月1日、学生の就職活動が解禁になった。


驚いたことに、今は大学の3回生の途中から就職活動をするらしい。


私が面接官を担当した90年代半ばも、そうだったかもしれないが覚えていない。


大学3回生といえば、専門分野を深く勉強、研究する時期だ。


大学は、就職するためのステップでは、少し寂しい気がする。


話は変わるが、面接官の経験から、求人する側の優秀な人材を選ぶのは非常に難しいことを痛感した。


優秀な人材と評価して採用したが、入社後の姿勢を見ると、あまりにも違うことだった。


就活する側は、なんとしても良い会社に入りたいから当然のことだが、能力以上に見せたがる。


就活塾というのもあるらしい。


しかし、今は終身雇用の時代とは違う。


自分の能力を誇大表現しても、不幸になるのは会社だけでなく、自分自身だ。


普段、新聞や本を読んでいなくても、普段から読んでいるフリをしている人が多い。


面接官の時、記事の内容ではなくその人の考えを聞くようにしていた。


本当に物事を考えている人、自分の考えを持っている独創的な人を選ぶようにしていた。


それは、会社に入社してから、自分で決断、判断することが数多くあるからだ。


それでも、入社後、評価と異なった人が多かったが、中には、非常に優秀な人に入社して頂いた。


とにかく、求人する側と就活する側が、求める人材が一致することが両者が幸せになることだ。


就活する人は、自分の考えを持ち、明確に表現することだ。


そして、本当に自分の能力を求められている会社に就職するべきだ。


入社後、その会社にすがりつくより、その会社から求められる就活をすることをお勧めする。


また、求人する側は、就活する人の人生を預かるつもりで、成績だけでなく本質をぜひ見る努力をして欲しいものだ。