私の周囲で、店を閉める飲食店が目に付く。


事務所の近くでも、ここ1年で、昼や夜の食事に通ったことがある飲食店が数多く、閉店している。


若者うけするドカ盛りライスの飲食店。


昔ながらのメニューのみのお好み焼き、鉄板焼き屋。


地酒、焼酎が特長の一般飲み屋。


手打ちうどんが看板のうどん、めし屋。


どこも10年以上、店を開けていただろう個人経営の店だ。


そこで、気になるのは、店がある地域の客に営業していないということだ。


私のブログでいう営業とは、マーケティング、広告などの販促、面談(接客)、アフターフォローの全てを含めて、営業と言っている。


厳密には、営業とは、説得販売と限定されたことを指すらしい(専門書では、セリングと書かれている)。


しかし私は、いつも書いているが、営業を「想定客に知らせること」と捉えている。


「想定客」は、市場を調査しなければ分からないから、マーケティングがなければ明確に出来ない。


だから、開業時だけでなく、開店してからも続けなければならない。


「知らせること」は、広告を含め、面談、アフターフォローによる口コミづくりだ。


間違いなく、店を開店する際には、お客の流れや地域の想定客数を調べて場所を決めたのだろう。


いつだったか覚えていないが、ある個人店舗で、開店20年来、チラシ等の営業活動をしたことがないと聞いたことがる。


その20年で、店の前の客の流れが変わり、少しはなれたところに大型量販店が出来、近くにあった商店街が、シャッター商店街になった。


余談だが、事務所がある京都駅南側も、1年前にイオンモールが出来ている。


今なお開店している多くの店も、グルメのインターネットに掲載するのが営業だと思っているようにみえる。


インターネットで店を探すのは、一見さんのお客さんだ。


お馴染みさんにはなりにくい。


店を開店した経営者も、当初は、夢があったはずだ。


店を開いている間は、地域の客へのお知らせを怠ってはならないと思う。


どんな業態でも、顧客を集める営業は、店を空けている間、売っている間は、続けないといけない。



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