前々職で、こんな経営理念があった。


「お客様が望むものを作らない。」というものだ。


営業支援の仕事をして、あらためてこの言葉の意味を自分なりに解釈した。


今、お客様が望んでいるものは、もう既に、似たようなものが市場に出ている。


もしくは、近い将来、競合が発売する可能性が高い。


それは、すでに、顕在化されたニーズだ。


だとすると、すぐに価格競争に巻き込まれる。


お客様が望まないもの?イコール、今はまだ、お客様が気付いていないものだが、


近い将来、顕在化するニーズを解決するものを作る、ということだ。


ということは、これからの市場動向、生活思考の変化を、より細かく見なければならない。


どんな客層で、どんなものが、将来、要望されるのか。


その市場規模は、どのくらいあるのか。


この分析力が問われるのだ。


これが当たれば、価格競争に巻き込まれること無く、先発者利益を得られるのだ。


そこまで目指さなくても、商品開発の際の市場分析が、疎かにされている企業があまりにも多いのが現実だ。


いざ、営業する、販売する場合に、こういった徹底した市場分析による情報が必要なことを経営者には知って欲しいものだ。