http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20140217004276_commL.jpgレンボンガン島の病院からヘリポートに向かう古川さおりさん(中央)=17日午後5時49分、三浦英之撮影
 インドネシア・バリ島の救助本部によると、同島沖のレンボンガン島付近でスキューバダイビング中に日本人7人が行方不明になった海域近くで17日午後、5人を発見し、生存を確認したと明らかにした。このうち1人は行方不明だったインストラクターの古川さおりさん(37)で、朝日新聞記者に対して「私は元気です」などと語った。
 バリ島の日本総領事館によると、レンボンガン島の東にあるペニダ島近くのマンタ・ポイントという海域付近で見つかったという。
 朝日新聞記者は17日夕、レンボンガン島の病院内で古川さんの生存を確認。話しかけたところ、古川さんはウエットスーツ姿で「私は元気です。他の4人とは16日に離れた」「4人は生きていると聞いた。デンパサルの病院に向かう」などとしっかりとした口調で話した。古川さんは歩くことができ、同島からヘリコプターで搬送された。
 これとは別に、レンボンガン島の地元警察関係者によると、4人が漂流していたのを釣り人が発見し、捜索活動をしていた船に伝えた。発見された際の詳しい状況は不明だが、バリ島のサヌールの港では救急車が集まっている。
 日本人7人は14日朝、バリ島からボートで沖合に出て午前中に2カ所でダイビングをした。午後1時にレンボンガン島付近で潜水を始めたが、天候が悪化して海水が濁り船長が7人を見失った。不明から4日目となる17日も朝から地元の国家捜索救助庁や水上警察、地元のダイバーらが捜索を続けている。(デンパサル=翁長忠雄、レンボンガン島=三浦英之)