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シルバーリング

大好きなリングと一緒の毎日を書いていきます

本出身の先輩がクマみたいな人でした。それは、会社の課内旅行で発覚しました。もともと、頭の毛の薄い方なので怪しいとは思っていました。一緒にお風呂に入ったときではありません。自分から見せてきたわけでもございません。そのお披露目は、各メンバーがたちの悪い酔っ払いに進化した深夜に行われました。
 きっかけは、会社にはどこにでもいるお局さま。今年で40才。彼女曰く、毛深い人がすきー!とのこと。そしたらクマ先輩、満面の笑みで手を上げました。それ、俺です。俺でーす。そして、Tシャツをおもむろに脱ぎ始めました。湧き上がる歓声と悲鳴。お局さまからは黄色い声。
 クマ先輩の見事に生え揃った毛がお披露目。胸毛から、つなぎ目なしにパンツの中へとその草原地帯は続いていました。
 僕が印象的だったのは、もちろんそのシームレスな毛並みなのですが、そこで事件が起きました。悪ふざけをした後輩が、ライターを持ってきたのです。おい、やめろ!僕は止めました。今思えば、僕だけがまともだったのではないでしょうか。
 その草原は、もうちょっとで山火事になるところでした。チリチリと可愛らしく燃えておりました。そういえば、毛深い人はよく毛を抜かれたり、燃やされていますよね。
 毛深いとは、身体を張ることのできる才能だと痛感した出来事でした。