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シルバーリング

大好きなリングと一緒の毎日を書いていきます

男性は大人しくとても穏やかないい人で、決して「切れ者」ではありませんでしたが、いつもコツコツと真面目に仕事をこなしていくマイペースな人でした。精悍でもなく、本当に平凡な男前でもないただの青年でした。
 事件はその夏の衣替えの日に起ったのです。
な、な、なんと彼の両腕が一面真っ黒なモノに覆われているではありませんか。半袖から伸びている彼の両腕が、一面「毛」で覆われていたのです。一瞬目が点になって瞬きすら出来ないほどの衝撃でした。ジーッと見つめる事、数秒?? 私の目は彼の顔と腕を何度行ったり来たりしたことでしょう。その後大爆笑したことは今でも忘れられません。「なんてスゴイの!!」「いや~毛むくじゃらとはこの事?」「ほんとにスゴイのね」と感嘆するやらお見それするやらで、仕事中も「毛談義」をヒソヒソと交わすことでした。
 そして、聞いて良いかどうか迷いながら、「全身スゴイの?」って禁断の質問を・・・ヒソヒソ声で・・・
「う~ん そうですね、胸毛、腹毛から下へと続いていますけど」って。もう想像から妄想へ、笑わないではいられない展開に、職場の一角だけが顰蹙ムードになっていた事は言うまでもありません。
 未だかつてあんなに毛深い人間を見た事はありません。男性ホルモンが多いという事でしょうか・・・余りの見た目とのギャップに本当に驚きました。「なっよちいのに男性的なのか?」と思いつつ、冬になってもYシャツの下の毛むくじゃらを思い浮かべ、一人含み笑いをする私でした。