試合中、絶対に選手に言われる言葉があります。
「ハンド!」
そう、この言葉。
しかし何度も言うようですが、ボールが手に当たっただけではハンドリングのファウルとはなりません。
競技規則32ページ
”ボールを意図的に手または腕で扱う”
この「意図的」にというのがポイントですね。
故意でなければファウルとはならないのです。
なぜこの「意図的に」という文言が入っているのでしょうか?
思うに、この言葉がなければ、選手がわざと相手選手の手にボールを当てる事例が続出するからでなはいかと。
例えばボールキープしていて相手陣内のコーナーに追い詰められた時。
相手の手にわざと当ててFKを得ようとするでしょう。
ゴール前でシュートコースがDFの体によって、完全に塞がれている時。
FWは相手DFの手にわざと当てて、FKもしくはPKを得ようとするでしょう。
これではサッカーが、手当てゲームに変質する恐れがありますね!
だから「意図的に」の言葉は非常に重要な意味を持つのです。
選手のみなさん、手に当たっただけで「ハンド!ハンド!」と、声高に叫ばないようにお願いしますね。