動物霊園の人が来るまで

ママと話をしていました。


ミーちゃんは一昨年あたりから

体にできものができて、

抗生剤投与とかしていました。


去年、子宮摘出のときに卵巣が

ものすごく腫れていたので

それも高齢だけどと悩んだけども、

とることにしました。


できものの方は収まったように見えて

またできはじめました。

いたちごっこでした。

※血液検査とかいいろしたんだけど

原因不明で体質だと言うことに


そして今年の2月にメニエールになり、

治らなくともよくはなるので

一生つきあうか、と覚悟を決めたところでした。


3月半ばから食事がとれなくなりました。

最初は「カステラの味を覚えたから

それを食べたいんだろう」くらいだったんですが、

3月下旬からはペットフードは一切受け付けず、

そして、何を食べても吐くようになりました。


4月に入り、とりあえず、芋類だけは摂取できました。

炭水化物を食べることができるのは

動物の本能だそうです。


しかし、それに薬を混ぜて飲ませようとしたけども、

結局それがいやだったのか、もう食べられなかったのか

唯一の芋類も食べられなくなりました。


今週の火曜日には立ち上がれなくなり、

トイレに行くのも人間の手を借りないとできなくなり

それがいやだったのか、水もほとんど飲まなくなりました。


その間、ママは毎日のように動物病院に連れて行き、

栄養剤の点滴や薬剤を注射していました。

動けないときには往診もしてもらいました。


注射を打つ姿を見るのがママはいやだったそうです。

本当に「ブスッ!」と刺すので

犬も叫んでいたそうです。



「○○さんところのお母さんがね、

飼っていた犬がやっぱり年をとって

そして病気になったのね。

最初は病院で治療をしたり、手術をしたりと

手を尽くしたんだけどもね。

でも、ワンちゃんは話ができないでしょ?


痛い、苦しい、やめて、とかいえないけど、

とにかくつらそうだったのね。


それならば、もう治療は一切やめてしまって、

最後まで本人らしくさせてあげようって

まいにちまいにち自分なりの世話をしてね。


最後はそのお母さんの腕の中で

死んでいったんだって。

安らかだったそうよ」



人間も食べられなくなってしまったら

もう、だめでしょう。


家族と同じだから手を尽くしてでも

元気になるという希望があるならば

治療をしてあげたい。


でも、いたずらに寿命を延ばすことは

本人にとって本当は苦しいことなんじゃないかと。



ミーちゃんは最後は本当に苦しそうでした。

とにかくしんどかったんだと思います。

何を食べても吐いてしまう。


内臓がもうボロボロだったみたいです。

今日は口から液がたくさん出ました。


でも、ママのそばで眠るように逝ったので

彼女はとても幸せだったと思います。



私はミーちゃんと約束をしました。

いや、命令かもしれません。

彼女がメニエールになり、少し回復したときにです。


「あなたね、こんなにママによくしてもらっているんだから

ママのつらいもの、悲しいもの

全部もって逝ってあげてよ。

まだ逝っちゃだめだけどね」


ミーちゃんはわかったようなわからないような、

でも、私の目をじっと見て、

決意をしたような感じでした。



今年はママにとっていろんなものが

降りかかる年です。

なので、ミーちゃんが身代わりになってくれたのかもと

私は思うのです。


犬は忠義がありますから。



あとは自宅には犬がもう一匹います。

ロンちゃんはもう17歳です。

おじいちゃんですが、よく食べます。


よたよたしながら生きています。

食べる力がまだまだあるので

とにかく長生きしてほしいですね。


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