【30秒でわかる本記事の要点】

  • 2025年はマクロ環境の変化が激しいため、事前のルール設定が不可欠です。

  • 資産の70〜90%を「コア(守り)」、10〜30%を「サテライト(攻め)」に配分します。

  • 感情による売買を防ぐため、リバランス(再均衡)の**「時期」と「条件」**を固定します。

  • クリプトワークス流チェックリストで、今のポートフォリオが適正か即座に点検可能です。

クリプトワークス,暗号資産

2026年、暗号資産市場は新たなフェーズに入っています。 ETFの普及やマクロ経済の変動により、なんとなくの売買では資産を守りきれない場面が増えています。

この記事では、クリプトワークスが提唱する**「2026年版 運用方針」**について、実務的なルール作りを解説します。長期的な資産形成を目指す個人・法人の方に向けた、迷いをなくすためのガイドラインです。

1. 背景:なぜ今「運用ルール」が必要なのか

ボラティリティ(変動)の質が変わった

かつては単純な「ビットコイン半減期サイクル」だけを見ていればよい側面がありましたが、現在は米国の金利動向や機関投資家のフローが価格に大きく影響します。 <a href="https://cryptoworks.blog/yen-weakness-causes-2025/" target="_blank">円安が長引く背景と2025年の分岐点</a>でも解説した通り、為替リスクも考慮に入れた複合的な判断が求められています。

「感情」が最大のコスト

相場が急騰した時の「もっと買いたい」、急落した時の「すべて売りたい」という衝動は、パフォーマンスを下げる最大の要因です。 事前に「こうなったら、こうする」というIf-Then(もし〜なら)ルールを決めておくことで、感情による損失コストを最小化できます。

2. 手順:ポートフォリオ構築のステップ

運用方針を具体化するための3つのステップを紹介します。

ステップ1:コア・サテライト戦略の配分決定

資産を「守りのコア」と「攻めのサテライト」に分けます。

  • コア資産(目安:70% 〜 90%)

    • 役割:市場平均のリターンを享受し、資産価値を保全する。

    • 対象:ビットコイン(現物/ETF)、イーサリアム(現物/ETF)。

    • 特徴:長期保有が前提。短期的な価格変動では売却しません。

  • サテライト資産(目安:10% 〜 30%)

    • 役割:市場平均以上の超過リターン(アルファ)を狙う。

    • 対象:主要アルトコイン、<a href="https://cryptoworks.blog/perp-dex/" target="_blank">無期限先物型DEX(Perp DEX)</a>を用いたトレード、DeFi運用。

    • 特徴:利益確定や損切りのルールを厳格に適用します。

ステップ2:リバランス(再均衡)のルール化

価格変動により、当初決めた比率は必ず崩れます。これを元に戻す作業がリバランスです。

  • カレンダー・リバランス

    • 「四半期ごと」「半年ごと」など、時間で区切って調整します。

    • (例)3月末にサテライトが増えすぎていたら、利益分をコアまたは現金に戻す。

  • 閾値(しきいち)リバランス

    • 「比率が5%ズレたら」など、変動幅で調整します。

    • (例)ビットコインが急騰し、全体比率の95%になったら、5%分を売却して現金化する。

ステップ3:現金ポジション(ドライパウダー)の確保

常に「投資待機資金(現金)」を持っておくことが、最強のリスク管理です。 暴落時は「安く買うチャンス」ですが、その時に現金がなければただ指をくわえて見ているだけ、あるいは狼狽売りすることになります。 ポートフォリオ全体の10〜20%程度は、常に日本円やステーブルコインで確保しておくことを推奨します。

3. 注意点と税務・コストの最適化

現物とETF、デリバティブの使い分け

  • ETF・現物:長期保有に適していますが、国内税制(雑所得・総合課税)の対象となるケースが一般的です。法人の場合は期末時価評価課税の有無を確認してください。

  • 無期限先物型DEX:ヘッジや短期収益には有効ですが、資金調達率(Funding Rate)の支払いが長期保有のコストになる場合があります。

下落局面でのNG行動

  • ルール外のナンピン買い:計画のない追加購入は、傷口を広げます。

  • 狼狽売り:コア資産は、前提となるシナリオ(例:デジタルゴールドとしての地位確立)が崩れない限り、価格変動だけで売却してはいけません。

4. クリップトワークス流 運用チェックリスト

2025年の運用を開始する前に、以下の項目をチェックしてください。

  • [ ] コア比率は70%以上を維持しているか?

  • [ ] リバランスの頻度(期間または乖離幅)は決まっているか?

  • [ ] 急落時に投入できる現金(日本円/USDC等)は確保済みか?

  • [ ] サテライト枠の損失許容額(いくら損したら撤退するか)は明確か?

  • [ ] 使用する取引所・プロトコルの安全性は確認したか?

5. まとめ

2026年の運用方針で最も大切なのは、**「予測」ではなく「対策」**です。 市場がどう動くかを完璧に当てることは誰にもできませんが、どう動いても対応できる「建玉(ポジション)」を作ることは可能です。

コア・サテライト戦略を軸に、無期限先物型DEXなどのツールも適宜活用しながら、堅実な資産形成を目指しましょう。