■30秒でわかる本記事のサマリー

  • 2025年はETF普及や規制整備により、機関投資家と個人が混在する重要な年になります。

  • 資産の70〜90%を堅実な「コア」、残り10〜30%を攻めの「サテライト」に分けるのが基本です。

  • 「価格が○%上がったら一部売る」など、感情を排した**再均衡(リバランス)**ルールが資産を守ります。

  • 税務とコスト(手数料)を意識し、手元に現金を残すことが最大のリスク管理です。


クリプトワークス

 

こんにちは、クリプトワークスです。

2024年は暗号資産(仮想通貨)市場にとって大きな転換点となりましたが、2025年はさらに「実需」と「規制」が交差する重要な一年になると予想されます。

市場が動くとき、どうしても「急いで買わなきゃ」「暴落が怖い」といった感情に振り回されがちです。しかし、長く資産を形成するために必要なのは、感情ではなく**「事前のルール(運用方針)」**です。

今回は、2025年を見据えた**「迷わないための運用方針」**について、実務的な視点で解説します。


1. 2025年の投資環境と「コア・サテライト」戦略

これからの市場環境に対応するため、まず押さえておきたいのが**「コア・サテライト戦略」**という考え方です。これは、資産を「守り」と「攻め」の2つに分けて管理する手法です。

コア(守り):資産の70〜90%

これは、長期的に安定した成長を目指す部分です。

  • 対象: ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、またはこれらに連動するETF。

  • 役割: 資産全体の土台を作ります。短期的な価格変動があっても、数年単位で保有し続けることが前提です。

  • 目安: 運用資産の7割から9割をここに割り当てるのが、リスク管理の観点から推奨されます。

サテライト(攻め):資産の10〜30%

こちらは、より高いリターンを狙うための部分です。

  • 対象: アルトコイン、無期限先物型DEX(Perp DEX)での取引、NFTなど。

  • 役割: 市場のトレンドに乗り、資産の増加を加速させます。ただし、ボラティリティ(価格変動)が大きいため、損失が出る可能性も考慮します。

  • 目安: 最大でも3割程度に留め、万が一価値がゼロになっても生活やメンタルに支障がない範囲で行います。

ポイント

初心者の方は「コア100%」から始めても全く問題ありません。慣れてきてから、少しずつサテライト枠を検討するのが安全です。


2. 「再均衡(リバランス)」のルールを決める

運用方針で最も重要なのが、**「いつ売って、いつ買うか」**というルール作りです。これを専門用語で「再均衡(リバランス)」と呼びます。

上昇時のルール(利確)

価格が上昇すると、資産全体に占める暗号資産の割合が大きくなります。

  • 例: 暗号資産の評価額がポートフォリオの○%を超えたら、超過分を売却して現金(ステーブルコイン含む)に戻す。

  • 効果: 意図せずリスクを取りすぎることを防ぎ、確実に利益を確定できます。

下落時のルール(買い増し・損切り)

逆に価格が下落した時の対応も決めておきます。

  • 積立投資の場合: 価格に関わらず、決まった日に一定額を買い続ける(ドル・コスト平均法)。

  • 一括投資の場合: 当初決めた「撤退ライン(例:-15%)」に達したら、機械的に損切りをする。

感情で判断すると「もう少し待てば戻るかも」と考えて傷口を広げがちです。「数値」をトリガーにして行動することが重要です。


3. ETF・現物・現金の役割と税務

2025年は、米国などを中心に現物ETF(上場投資信託)の選択肢が増えています。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。

種類 特徴 向いている人
現物(直接保有) 24時間365日取引可能。ウォレット管理が必要。 細かい値動きに対応したい人、DeFiを利用したい人。
ETF(投資信託) 証券口座で管理可能。税制が株式と同様(海外の場合)。 既存の株式投資とまとめて管理したい人。長期保有派。
現金(待機資金) 暴落時の買い付け余力。心の安定剤。 全ての人に必須。

税務の留意点(日本国内)

日本の税制上、暗号資産の利益は原則として**「雑所得(総合課税)」**となります。

  • 頻繁な売買(特に暗号資産同士の交換)は、計算が複雑になるだけでなく、納税資金が手元に残らないリスクがあります。

  • **「利確したら、その分の税金相当額(目安:利益の約20〜55%)を日本円で別口座に取り分けておく」**習慣をつけましょう。


4. 運用チェックリスト 2025

最後に、ご自身の運用方針を固めるためのチェックリストを用意しました。投資を始める前、あるいは月次点検の際にご活用ください。

  • [ ] 資産配分は適正か?(コア70%以上、サテライト30%以下になっていますか?)

  • [ ] 「現金」の比率は十分か?(暴落時に買い増せる余力、または生活防衛資金は確保されていますか?)

  • [ ] 売却ルールは明確か?(「なんとなく」ではなく、「○%上がったら売る」と決めていますか?)

  • [ ] セキュリティ対策は万全か?(取引所の2段階認証、ハードウェアウォレットの利用など)

  • [ ] 税金の計算はできているか?(年間の損益概算を把握していますか?)


まとめ

2025年の暗号資産運用は、**「コア・サテライトでのメリハリ」「機械的なリバランス」**が鍵となります。

市場が盛り上がると、どうしても「もっと儲けたい」という欲が出てきますが、長く生き残る投資家は常に**「守り」**を優先しています。

まずはご自身のポートフォリオを点検し、無理のない範囲でルールを設計してみてください。

 


次のアクション

もし「レバレッジ取引(無期限先物型DEXなど)にも興味があるけれど、リスクが怖い」という場合は、次回の記事で解説する**「無期限先物型DEXの仕組みと安全な使い方」**をご覧ください。仕組みを知ることで、リスクをコントロールできるようになります。

(※本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。投資の最終判断はご自身で行ってください。)