Coreエコシステムは、単なるブロックチェーンプロジェクトにとどまらず、次世代のWeb3インフラストラクチャーとして急速に進化し続けています。今回ご紹介する最新Recapでは、その最新動向と進化の方向性を、13の主要アップデートに凝縮してお届けします。これらのアップデートは、技術的にもビジネス的にも、CoreがWeb3業界においていかに独自のポジションを確立しつつあるかを如実に物語っています。

特に注目したいのは、以下の分野における躍進です:

  • NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン):単なるデジタルアートやゲームアイテムにとどまらず、RWA(Real World Asset:現実世界の資産)と結びつくことで、NFTの用途が新たな金融商品や不動産投資領域にまで広がりつつあります。

  • RWA(現実世界資産)トークン化:従来の金融市場とブロックチェーンネットワークを接続することで、個人投資家でも不動産などのリアルアセットに簡単にアクセスできる環境が整備されています。

  • Web3ゲーミング:Play-to-Earn(遊びながら稼ぐ)、GameFi(ゲーム+DeFi)といった概念を具現化する新しいブロックチェーンゲームがCoreメインネット上で続々とローンチされています。ゲームは単なる娯楽ではなく、資産形成の新たな場として位置付けられています。

  • AI(人工知能)との融合:DeFiやRWA管理の自動化・最適化にAI技術が活用され始めており、「Web3×AI」の次世代インターネットエコシステムへの進化を加速させています。

  • DeFi(分散型金融):Bitcoinを基盤にしたBTCfiなど、よりセキュアで高利回りなDeFiプロトコルの開発・普及を進め、ユーザーにとって魅力的な金融機会を提供しています。

Coreは、これら多様な分野をただ個別に展開するのではなく、互いに連携させることで「エコシステムとしてのシナジー効果」を創出しています。つまり、ゲーム内で得たNFTがDeFiの担保資産になったり、AIがRWAの収益管理を自動化したりと、分野横断的な革新を促しているのです。

こうした動きは、CoreDAOの戦略的ビジョンに裏打ちされたものであり、単なるEVM互換チェーンやLayer1チェーンに留まらない、「Web3時代のハブ」としての役割をCoreが果たそうとしていることを示しています。CoreDAOは、エコシステムの成長をユーザーや開発者と共に築き上げる「コミュニティ・ドリブン」な姿勢を貫いており、そのオープンで参加型の開発姿勢も高く評価されています。

さらに重要なのは、このCoreエコシステムの進化が、暗号資産やWeb3に馴染みのあるユーザー層だけでなく、これからWeb3の世界に踏み出そうとする初心者層にとっても大きな意味を持つことです。たとえば、RWAの不動産トークン化は、従来であれば専門的な知識や大規模な資金が必要だった不動産投資を、誰でも小額からデジタルで行えるようにするものです。こうした「民主化」された金融アクセスこそ、Web3が社会にもたらす最大のインパクトの一つでしょう。

総じて言えば、Coreはもはや「一つのブロックチェーンプロジェクト」ではなく、

  • Bitcoin、EVM、DeFi、NFT、AI、RWA、ゲーミングなど、多彩なユースケースを束ね、

  • 開発者、投資家、一般ユーザー、ゲームプレイヤーといった異なるユーザー層をつなぎ、

  • オープンなコミュニティと市場原理に基づく透明な運営体制を通じて成長する、

「次世代のWeb3経済圏の基盤」としてのポジションを固めつつあります。

今回のRecapで紹介する13のアップデートは、Coreがどのようにしてその未来を切り拓いているのかを知る上で欠かせないトピックです。単なるトレンドや短期的な施策ではなく、CoreDAOが描く長期ビジョンに基づいた着実な進化の道筋と、その現時点でのマイルストーンなのです。

 

1. Core Ignition Season 3 – Phase 1 終了 & Sparks Multiplier(×50倍)

概要と意義
Core上のDAppやDeFi活動への参加を促進するための報酬プログラム「Core Ignition Season 3 – Phase 1」が成功裏に終了しました。参加ユーザーは、期間中の取引量や利用実績に応じて「Sparks」と呼ばれるポイントを獲得します。これは単なるバウチャーではなく、今後のCoreDAOガバナンス投票、エアドロップ、スペシャル特典などに活用できる重要資産です。

Phase 1の成果

  • 利用者数やトランザクション数が前Phasesと比較し大幅増加。特に新規ユーザーの参入が顕著で、コアコミュニティだけでなく広範囲での関心が集まりました。

  • 利用DAppの多様化:DeFiだけでなく、NFT・ゲーム系の活動も報酬対象に含まれたため、エコシステム全体の活性化につながりました。

Sparks Multiplier ×50倍の狙い

  • 高倍率インセンティブとして一気に新規ユーザーの流入を促進。

  • 通常に比べて50倍効率的にSparks取得が可能で、短期間の利用でも報酬獲得可能。

  • CoreDAO側は「参加するメリット」を強く提示し、ユーザーエンゲージメントの底上げを狙っています。

今後への波及

  • 次Phaseへの勢いを加速し、継続的にエコシステム利用を促進。

  • 新しいDAppへの参加敷居を下げ、開発者・コミュニティ双方にとって“勝ちやすい環境”を整える動きと理解できます。


2. RWA(現実世界資産)トークン化プロジェクトのCoreメインネット登場

Mountain View Apts.の意味するもの
Core上に登場した、実際の不動産収益をバックにしたRWA NFTプロジェクト。投資対象はアパート所有権や賃料収入で、保有者には毎年約7%の利回りが金融トークン「$ASX」で支払われます。

技術的背景と仕組み

  • RWAのオフチェーン資産としての現地不動産はスマートコントラクトと連動。

  • 賃料収益を$ASXに変換し、ブロックチェーンを通じて分配するモデル。

  • トークン所有者は、NFTのように流通・二次売買が可能。

意義と市場へのインパクト

  • 従来の不動産投資には高い資金と複雑な手続きが伴いましたが、Core上で低価格からの投資を誰でも可能に。

  • RWAはWeb3が目指す金融の民主化を具現化できる代表領域。Coreがこれで先行者優位を確立すれば、他チェーンへの先例としても強い牽引力になります。


3. BitFlux × Nawa:BTC流動性とDeFiを融合する高利回りLP

LP提供の魅力

  • LP(提供者)はBitFluxとNawaを通じて、BTCをCore上に預け、利回りを獲得。

  • Nawaは自動化されたイールドファーミング戦略を提供し、初心者でも簡単に進出できます。

技術的連携

  • BitFluxはBitcoinとEVM系チェーンを結ぶクロスチェーン技術を活用。

  • LP提供時、BTC受け取りとスマートコントラクト組成を自動処理。

  • 手数料収益ではなく、BTCベースの報酬を得られる点が投資魅力となります。

戦略的効果

  • Core内にBTC流動性が増えることで、BTCfi(BitcoinネイティブDeFi)のエコシステムが拡大

  • 信頼性の高いBTC基盤により、Big capitalユーザー層の導入促進も見込めます。


4. AKKA Finance – Ignition Volumeキャンペーン

キャンペーンの概要

  • 7月4日~18日までの期間限定イベントで、取引1ドルに対して50 Sparksを付与

  • 総額2,000 $COREの報酬プールも設定され、積極的なユーザー参加が期待されます。

狙いと仕組み

  • AKKA Finance上での取引を促進することで、プラットフォームの流動性と利用率を同時に引き上げ

  • Core Ignition全体としてのフェーズ切り替え時期に位置付けられた重要施策

ユーザーへのメリット

  • 短期集中的に取引することで、大きな報酬を得るチャンスがある。

  • スポットトレードや頻回な参加でガバナンス権利(Sparks)獲得も可能


5. Myth Games メインネットローンチ:Core × Web3ゲームの融合モデル

イベントのハイライト

  • 7月5日午前9時EST(日本時間同日22時)に正式リリース。

  • ゲーム内アイテムがNFTとして存在し、オンチェーンで取引・所有が可能。

技術仕様

  • 高性能グラフィクス+スマートコントラクトによる没入型Web3ゲーム

  • ユーザー行動はすべてチェーン上で記録。資産化とゲーム体験を両立

市場への影響

  • P2EやGameFiが主流化する中で、質を担保したゲーム提供は新たなる参入ハードル突破

  • Coreがゲーミング市場において“信頼されるプラットフォーム”としての地位を築く礎となります。


6. Coreの再ブランディング:ビジュアル刷新とユーザーUXの劇的改善

刷新の中身

  • ウェブサイト、トレジャリーダッシュボード、公式資料・バッジなどの全面リニューアル

  • 新しいカラーリングとUI設計が、プロジェクトとしての信頼感・ブランド価値を向上

狙われた効果

  • 初心者の新規流入を意図した設計変更:より直感的でモダンな体験に。

  • トレジャリーハブの視覚化・データ開示は、透明な資金運用姿勢の表明。


7. Miners Rush – サマーイベント開催:放置系ゲームの報酬設計

報酬内容と背景

  • クリスタル獲得量増加:チェスト報酬が10→15にアップ

  • Starterパック強化:250クリスタル+5,000オア

目的と狙い

  • 小さな報酬アップでもモチベーションと継続率に直結

  • 放置系ゲームは「ハマりやすさ」が鍵。気軽さと確実な報酬がコミュニティ継続を支えます。


8. Blockz 新機能ティーザー:RWA×ゲーム資産マーケットプレイス

可能性と先読み

  • RWAトークンとゲーム資産の相互交換・担保活用など多機能マーケットを計画中。

  • NFTマーケットの中でも住居・ゲームアイテムといった異種資産の交換や担保利用に踏み込む可能性あり。

インパクト

  • ユーザーにとっては一つの場所で多様な資産を自由にやり取りできる利便性

  • CoreはRWA×NFT×GameFiを融合させた世界で独自競争力を確立しうる


9. PlayZapGames:アクティブウォレット23,000超でトップdAppに

快挙の背景

  • 単日でアクティブウォレット23,000超えは、Core基盤の高い処理能力を裏付け

  • ユーザー体験が安定していることから、ローンチ後の急激な成長と継続プレイが見込めるdAppとして注目。

経済効果

  • ガスフィー収入の増加がCoreDAOの収益基盤を強化。

  • ゲームをきっかけとした新規ユーザーの取り込み⇒他DAppへの導線形成が進行。


10. One Click Labsと提携:BitcoinネイティブDeFiへの踏み込み

提携効果

  • BTCfiサービス(レンディング、ステーキング、流動性提供)の提供が簡略化。

  • BTCホルダーにとっては直接Coreに流動性供給や収益化が可能な道が開かれます。

技術的な仕組み

  • One Click Labsのウォレット/UI技術を使った手軽なDeFi導線

  • BTC担保のスマートコントラクトによるレンディングや複利益の獲得。


11. ASX × Vaultlayer:AIによる不動産NFT運用最適化

パートナーシップの狙い

  • ASXが提供するRWA不動産NFTに、VaultlayerのAIエージェントが価値分析・最適資産配分を付加。

  • 自動価格調整・収益予測・売買タイミング最適化など、人手だけでは難しい運用をAIが担う

進化の意義

  • RWAの流動性を向上させ、投資家心理のリスク軽減に繋がります。

  • AI×Web3の組み合わせにより、新たな形の投資自動化ソリューションが構築されつつあります。


12. 2025年下半期ロードマップ公開:Coreの未来を描く青図

主要な柱

項目 内容 インパクト
lstBTC導入 リキッドステーキングトークンを導入 BTCエコシステムへの流動性導入が加速
CoreFi戦略 DeFi基盤の全面強化 新金融商品やエクイティ型サービスへ展開
ステーブルコイン・ハードウェア連携 USDT/USDCとTrezorなど連携 アクセス性と安全性の向上
ステーキングアップグレード 新報酬設計・効率化 保有者を惹き付ける仕組み強化
  • CoreがBitcoinとの融合を深化

  • Web3における「誰でも使える金融インフラ」に進化

  • 安全性・UXの向上により、主流ユーザー層を巻き込む準備を進めています


13. AI dApp分野:CoreがAI統合チェーンとしてトップ10入り!

進化したAI統合

  • 不動産NFT管理(ASX×Vaultlayer)、自動資金運用(スマートバルト)など、AIによるWeb3の効率化を推進。

  • AIが価格予測、リスク制御、資産最適化を処理することで、ユーザー体験が高度化。

他チェーンとの比較
Coreは、Render NetworkやFetch.aiなどのチェーンに比べて、

  • Bitcoinベースの安定性+AIエージェントによる資産運用に強み。

  • Web3×AI分野で「安定+自動化+金融サービス」の三拍子を揃えるユニークな立ち位置。


▶ 総まとめ:Coreは「Web3の交差点」を目指す

今回の13項目は、Coreが次のような形でWeb3の未来を牽引しようとしていることを示しています:

  • DeFi、RWA、NFT、AI、ゲームといった分野横断的な機能とユーザー体験を融合

  • Bitcoin×EVM環境として複数レイヤーとの橋渡し役

  • 高いユーザーエンゲージメントと、UX・デザインの改善を両立

CoreDAOは“ハブ型エコシステム”として、単なるLayer1チェーンを超え、「誰もが使える、誰もが参加できる」Web3の未来社会インフラを目指しています。今後もロードマップ実行とアップデートに注目していく必要があるでしょう。