高齢者向け賃貸住宅管理人の日常徒然 -14ページ目

高齢者向け賃貸住宅管理人の日常徒然

管理業務の中で、日々の出来事を面白おかしく呟くブログです。

こんにちは、管理人です。

朝晩めっきり寒くなりましたね。

 

でも日中は過ごしやすい気温ですので外に出ても

気持ちがいいです。

 

さて、うちの施設の入居者なんですが結構個性的な方が

多いんです。

 

訳ありの方もいますし、ご病気の方もいます。

性格ももちろんそれぞれなのですが、その中で強烈な方の

エピソードを語っていきたいと思います。

 

リアルタイムで強烈なのがあれば随時ご案内しますね。

 

トップバッターは菊りんと呼んでいるジジイです。

ジジイとは失礼かもしれませんが、ここはざっくばらんと行かさせて

ください。

 

なぜ菊りんか?若い方は知らないかもしれませんが、漫画のビーパップ

ハイスクールに出てくるヤンキーキャラで1人いるのですが、それに

そっくりだからです。

 

こちらです。↓ ↓

 

引用 http://blogs.yahoo.co.jp/rx8201102/3783973.html

 

私、人のあだ名を勝手に付けて楽しんでいます。

誰にも伝えず、自分だけでウケている状態ですがね。

 

その菊りんは、まず我が道を行く人で他人の話を聞かない。

すぐ怒鳴りますし、誰とも交流しない。

 

正直周りから煙たがられている状況です。

でもなぜか私の話だけは聞いてくれる不思議なジジイなんです。

 

でも菊りんは末期のガンで余命宣告されているのでした。

可哀想だなと当初思っていましたが、これがやんちゃでトラブルばかり、

すっかり考慮に入れていない自分がここにいます。

 

最初の出会いは彼が外出していて部屋に戻って来ない事件からでした。

昼食の時間にいない、しかも真夏でしたから弱っている体にはよくない。

どこかで倒れているのではと心配していました。

 

すると市の施設から一本の電話が。

お宅の菊りんさんが調子が悪いというので、施設の待合室で横になっています。

引き取りに来てはもらえませんかというものでした。

 

すぐ伺いますと言ったのですが、当日はバイクで出勤でしたので車が無い。

バイクに乗せる訳にもいかないしどうしようかと。

 

ここで悩んでいても仕方ないのですぐその施設に向かいました。

どうも彼は自転車で来ているようでした。

 

すぐ本人に会うとしんどそうな顔、顔色もよくない。

どうしようか・・・

 

取りあえず自転車に乗れる?と聞くと、無理です、しんどいのでここで

休みたいと言うのです。

 

菊りんね、ここではむつかしいよ。いろんな人が来るところだから

ここで横になっていると迷惑になるから、取りあえず違うところで休もうよ。

と伝え外に出ようとしました。

 

すると私の携帯にまた電話が。

相手はうちの母体の社長からでした。

 

事情は聞いているから。

菊りんのお兄さんに連絡が取れ、迎えに行ってもらうから待機しておいて

くれとの内容です。

 

自分としてはホッとしましたし、菊りんも身内が来てくれれば安心だろうと。

それで彼のところへ行き、こう告げました。

もう苦しそうでつらそうで横になっている状態です。

 

菊りん、お兄さんが迎えに来てくれるんだって。

よかったねと伝えると・・・・・

 

パッと目を大きく開き、そして立ち上がり自分に向かって叫ぶのでした。

 

なんで兄貴を呼んだ~!なんで呼んだんだ~!

余計なことをしやがって~と施設中に響きわたるような大声で

怒鳴るんです。

 

何?何?何?

 

さすがに私はビビッて後ずさりしてしまいました。

まさに掴みかからんとするくらいの勢いです。

 

菊りんは目は血走り、辺りをきょろきょろしています。

そして振り向き、言い放ちます。

 

お前か?呼んだのは?

思わず俺じゃないと言ってしまう自分。

ほんとだけど情け無い・・

 

すると猛ダッシュで走り出します。

もう何処へ~って感じです。

 

そして追いつき方を掴むと振りほどき大声で叫びます。

 

勝手な事をするな~!

 

また立ち止まる自分、情けない。

そして猛ダッシュで走り出す菊りん。

 

私は大声で叫びました(心の中で)

菊りん~、お兄さんとは何があったのぉ~?

何があった?菊りん~・・・・

 

68歳の末期がんとは思えない俊敏さで移動し、自転車にまたがり

とうとう出て行ってしまいました。

 

でもこちらは100ccのスクーターです。

すぐ追いついてやるぜと思いながらスクーターにまたがります。

 

でも速かったんです、彼は。

狭い路地に入り全速力で逃げる菊りん。

 

人間業じゃない、凄すぎるよあんた。

ヘルメットを被る自分は思わず叫びました。

 

何があったんだ~?お兄さんとぉ~

教えてくれぇ~菊りん~・・・・・

 

とうとう見失なってしまい、打ちひしがれて帰る自分がいました。

 

結局菊りんは夜帰ってきたのでした。

部屋に行き本人をきつく叱りましたが、彼はずっと黙ってました。

 

ところでお兄さんと何があったの?と聞くとジロリとこちらを

睨み、笑みを浮かべて寝てしまいました。

 

お願い、何があるのか教えてよ~菊りん!

謎多きじじいです。

 

もう気になって眠れない夜でした。