【豪華客船の女王】
世界一有名な豪華客船といっても過言ではないのがキュナード・ラインのクイーンエリザベス号でしょう。
多彩なアミューズメント施設を搭載した超大型カジュアル客船も増える中、
あのタイタニック号をほうふつとさせる古きよき時代の雰囲気をそのまま残した客船、それがこの船です。
英国王室の郵便事業を担っていた王室との縁の深さが今にも受け継がれているこの船会社。
クイーンメリー、クイーンヴィクトリア、そしてクイーンエリザベスと女王の名を冠することを許されているのも誇りと言えましょう。
船の玄関ともいえるグランドロビーには3層吹き抜けのアトリウムがあり、
宮殿の階段を思わせる正面には寄せ木細工で作られた初代クイーンエリザベス号が飾られています。
実はこの寄せ木細工は、現女王のエリザベス2世の甥に当たる彫刻家リンリー子爵の作品。
ロイヤルファミリーゆかりの船にふさわしい装飾ですね。
もちろん船内にはエリザベス2世女王の肖像画や胸像なども飾られており、
王室との歴史を捉えた写真なども多数展示されているので、王室との縁の深さを実感しながら船旅を楽しむことが出来ますよ。
船内の劇場ロイヤル・コート・シアターには専用控え室付きのボックス席があり、
エリザベス女王が座った15番の席も座ることが出来るので、ぜひここに座って王座の気分を味わってみて下さい。
【現在も残るカテゴリー制】
映画「タイタニック」の中でも出てきたように、
大西洋横断の黄金時代は客室のカテゴリーによってレストランや利用できる施設が分けられていました。
しかしそれは単なる階級差別とは少々異なり、王室関係者や著名な文化人などがプライバシーを侵害されることなく船旅を楽しめるようにという配慮であったり、
逆に一般の人々も上流階級の人たちとの間で窮屈な思いをせずに済むようにという、いわば「棲み分け」でもあったのです。
現在もクイーンエリザベスをはじめとするキュナード・ラインの客船ではカテゴリー制を守っており、
客室によって利用できるダイニングが
「クイーンズ・グリル」「プリンセス・グリル」「ブリタニア・クラブ・レストラン」「ブリタニア・レストラン」
という4つに分かれています。
しかしながらスタッフの応対はホワイトスター・サービスと呼ばれる質の高いもので統一されており、
「お客様及び同僚に常に敬意を持って接すること」
「乗務中の船とサービスについてノーと言わないこと」
をポリシーとしている素晴らしいものです。
カテゴリー制はあくまでも「今回は記念旅行なのでランクアップしたい」
「手頃な価格で女王船に乗りたい」といった乗客のニーズに合わせて選択肢を設けていると捉えるのがいいでしょう。
【2019年にも女王船がやってくる!】
クイーンエリザベスの2018年日本発着クルーズはこの3月に行われました。
ワールドクルーズの区間に大阪発着にて7泊8日で設定され、
日本人スタッフの常駐、船内新聞やレストランのメニューも日本語対応されるなどサポートも充実していたこともあり、
あっという間に完売し大好評のうちに終了しました。
今回のニーズの高さを受けて早くも2019年に2本のクルーズが設定されました。
2019年4月19日~28日10日間横浜~函館(北海道)~秋田~金沢(石川県)~境港~釜山~横浜、
4月28日~5月5日8日間横浜~広島~釜山~長崎~横浜の2コースで共に横浜発着です。
10日間は191,000円~、8日間は158,000円~で発売されていますので、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。
女王船ならではの天井が高いダンスホール、英国の麦酒(エール)が味わえる英国風パブ、
本場英国の紅茶とプチスイーツが味わえるアフタヌーンティータイム。
ロンドン名物のビッグベンと同じ会社が作った時計が飾られているロイヤルアーーケードの階段、
初代クイーンエリザベスから引き継いだ地球儀が置かれているライブラリーに
ガラス天井から陽光差し込むガーデンラウンジなどなど、
女王船でしか味わえない至福の空間と時間を楽しむことが出来ますよ!