最近のテレビ番組は、食レポと旅を組み合わせた番組が大変多くなっています。「不適切」を気にしすぎて、無難な番組だけになってしまったのでしょうか。
不適切といえば、金曜日のTBS系のドラマ「不適切にもほどがある」見ています。昭和と令和のギャップが結構面白いです。その流れでの連想で、
ドリフの「8時だよ、全員集合!」
とか、
「バカ殿様」
とか、
「11PM」
とか、
「俺たちひょうきん族」
とか、
「風雲、たけし城」
とか、放送が待ち遠しい番組がありましたけど、今はどれも放送上「不適切」な部分があるのでしょうね。(ドリフの大爆笑シリーズは、BSフジで放送していますので、録画して見ています)
で、食レポの話に戻しますと、
芸能人、アナウンサーなど、いろんな人がレポーターになって、食レポをしています。
で、最近気になっているのが、感想がほぼ決まった言葉になっている点、です。
例えば、
牡蠣なら、
「プリプリでミルキーでジューシーです」
牛肉なら
「噛まずにすっととろけます。もうなくなりました」
豚肉でトンカツなら
「見た目よりも柔らかくて、がっつりいけます」
うなぎなら
「秘伝のたれが香ばしくたまらないおいしさ。外はカリっと中はふわっとジューシーです」
麺類、豚骨ラーメンなら
「麺にコシがあり、豚骨ダシと醤油がとても調和して見た目よりもあっさり系です」
フルーツなら、種類に限らず
「甘くてとてもジューシーです。何個でもいけます」
焼き魚なら
「身がふわっふわでやわらかいです」
煮魚なら
「煮汁の味が染みていておいしいです」
和風なべ系、味噌汁類なら
「ダシがよくきいていて、具材からもよい味がでていておいしいです」
小倉あん系の和菓子、まんじゅうなら
「甘すぎず、くどくなく、ちょうどよい甘さのアンコです。外の求肥ももちもちです」
料理に含まれているナッツ類や香辛料なら、
「とてもよいアクセントになっています」
などなど、レポーターは違うのに、同じフレーズの使いまわしが多いように感じます。
そりゃ同じものを食べているのだから、同じ感想になるわな、と突っ込まれそうですが、確かにその通りですね。
でも、なんだかそのレポーター独自のコメントの味付けがあれば、見て食べて感動した気持ちが表現できていれば、と感じます。
ひところ、彦摩呂が言った、海鮮丼などでの
「海の宝石箱や~」
や、石ちゃん(デブやの石塚)の
「まいう~」
など、大ヒットのフレーズは大変有名になりましたね。
このフレーズには、レポーターの「感動」が短く凝縮されて表現されていると思っていて、その料理がどのようにレポーターに映ったかが伝わってくると感じます。
もちろん、
「まいう~」
は、業界用語のひっくり返し法則で、「うまい」を逆にしただけ、とも言えますが、石ちゃんの顔の表情と組み合わされることで、その言葉がおいしさの程度として良く伝わってきました。
こうした個性的な表現が、なんだか懐かしいと感じています。
これも最近のテレビの「不適切な表現」を気にするあまり、無難な似た表現に集約してしまっているのかも、と思ってしまいました。
食レポなのに、なんだか味気ない気がしました。
どうでもいい話でした。
ではでは。
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