お彼岸が過ぎて少ししてから末っ子も春休みに入りました。
長男、次男の卒業には桜は見られず、できれば次男の入学に見たかったなと思っていました。
でも急に春らしい陽気になり緑だった蕾もピンクに色付き、そろそろ桜が咲くんだなと家からすぐ近くの桜並木を毎日見て思っていました。
そんな中での雪と寒さが戻り咲きかけた桜も一時中断。
そうと思いきや少しずつ暖かくなった事でピンクの蕾は膨らみ、1つ2つと数えられる程の桜が咲き始めました。
数えられた桜の花は一瞬にして満開になり、桜並木を淡いピンク一色に彩り通りすがる人々は皆足を止めて、菜花と桜のコントラストをカメラにおさめるために一眼レフカメラを持つ人までも虜にしました。
いつの間にか河川敷でお花見をする家族や友人が増え、カメラにとても美しく写るアングルで足を止めて写真を撮る老若男女で賑わいました。
そんな淡いピンクを天井に私は仕事に向かったり、三男と歩きながら感動して歩いています。
でも桜も金木犀のように刹那の花といってもいいのでしょうか…
ようやく咲いた花が風に舞いアスファルトを色付け、花びらだけではなく花そのものが落ちてきます。
週末の昼間は家族連れ等、お弁当を広げたりバーベキューをしていた河川敷は夕方にはちらほらとなり、夜には昼間とは正反対の静けさを取り戻します。
夜桜は夜に色を消し、決して多くはない街頭で照らされるも昼間の色合いはなく白い花に。
風に舞う桜の花びらは少なくないのに掴めないのはどうしてなんだろうと思いながら桜の木を見上げながら思う自分がいて、掴めないから花びらが道を染め上げるのだと納得する自分もいる。
春はどうしてこんなにも風が吹くのだろう。
桜の木から少し離れた場所までも風が駆け抜けて花びらを連れていく。
春はそうして駆け抜けて行くものなんでしょうか。
向かい風ばかりの中、心を満たすのは淡く色付いた花びらと春の香りだけ。
幻想のような桜並木に今はただただ心惹かれる毎日を、喧騒の中感じて1日で色の変わる景色を大切に目に焼き付けています。
よく見ればもう葉桜。
春の訪れはあっという間に春風と共に移ろいでいました。
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