アリス殺し 小林泰三

表紙のイラストの可愛さに衝動買い♪
不思議の国のアリスの世界をある意味見事に再現している、と自分は思う。
あのアリスの世界のおかしな住人達の全く話が前に進まないまどろっこしさがそのままこの世界にも表現されていて
思わず、そうそう!これこれ!と笑いながら納得してしまったと同時になんだか嬉しくもなった。
そしてぶっちゃけリアリティさは微塵も無い。もちろんモデルはさっき言ったようにアリスの国だから
そんなもの必要ないのだ。だから後半の残酷さにも妙に受け入れられる。

夢の中の世界のアリスの国と現実の世界での登場人物たちがリンクしている。
読み手は、現実で先生のこの人は、じゃあ夢の世界ではこのキャラかなぁ、などと
考えたりしながら読んでいくのがちょっと面白い。
ある事件が現実で起こり、夢の中でも事件が起こる。真犯人をみつけないと夢の国ではアリスが
犯人とされているのでアリスが死刑になってしまう。女王の命令は絶対なのだ。
後半からの展開とラストのどんでん返しはなかなか好きである。素直に面白い!





あなたが愛した記憶 誉田哲也

「ストロベリーナイト」などでお馴染みの作家。外れなどないであろう。
そして読了後の満足感は相変わらずである。
ただ、この人の作品は結構容赦ない…気がする。女性には結構ショッキングな描写が相次ぐ。
でもそれもこの方の手法だと、割り切って読むことにする。
リアリティのある刑事たち捜査官たちのやりとりや各々の心情などが読んでいて実に入り込みやすい。
なのでこの作品はオカルト的な部分もあるものの妙に自然に受け入れられ、非常にリアリティがある。
主人公の周りの登場人物や生活している背景など皆が目に浮かぶように感じられてすごくいい。

誰からも彼は非常にいい人だったと評される男が、赤ん坊を手にかけて捕まる。
なぜそんなことになったのか。そこには驚くべき真実が。

話はその男がある女子高生と出会ったところまでさかのぼる。
昔愛した女性を思わせる妙に大人びた少女、その子は今騒がせている連続殺人事件について
知っていることがあるらしく人探しをしてほしいと頼んでくる。

なんかもっといろいろ言いたいがネタばれにつながるので言えないのがもどかしい。(むずむず)
ただこの女子高生は結構魅力的でいい。ただ最初に言ったがこの作者結構容赦ないので
ラストも救いが無い。おおう。
でもとにかく文句なしに面白い!!マジでショッキングな描写をうまく変えれたらこれも映像化したら
見てみたい作品である!(あ、でも変えたら作品としても変わっちゃうのか…)




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