俺の足で
この頼りない細い足で

今までだっていくつも
旅をしてきたじゃないか

そうだ俺は
思い出を踏み越えて
明日に向かっているんだ

懐かしさに肩を叩かれ
蒼い光に抱かれようと

俺のこの細く頼りない
この足だけが

燃える紅い明日に
希望だけをぶら下げる

明日は
今までよりずっと
あの頃よりずっと

幸せな明日にするだけだ

俺の足は今も
幸いまだ動くみたいだし
俺の腕は今も
痛い肩を引きずりながらもまだジタバタ出来るし
俺の頭は今も

思い出を幸せで越えろって
つぶやく夜明けに。
雨だって

霧雨の中向かう波止場へ
風に打たれ揺れる旗の下

月も星も無い闇の中
船を出す準備をしている

誰も知らない俺の
誰も知らない話

夜明けを待たず 船を出せ
朝日など無くても
明けない夜は無い

ただ

ただ闇に… 闇に
飲み込まれてしまわなければの話だがね
台詞は歌うように。
歌は語るように。

伝えたい大事なフレーズは、音と音の間の静寂に。

鳴っている音の間の
力強い沈黙

訴えかける術を
ほんの少し思い出せ
懐になにもなかったとしても

ハープと声さえあれば
誰かの手を叩かせられる
その証拠にほら

静寂の海の上で
揺れる小船に打つ波音の様
目を閉じて思考を閉ざし
聴覚を奪えば

あの静けさの中すら
私だけのステージなのだ