翼君は小さな保育園に通っている2歳の男の子。

翼君は「しらないとこわいぞう」の表紙にある扉を開けるのが大好きです。


ある時、翼君が車で遊んでいるとお友達が車を「チョーダイ」と言いました。

すると翼君は使っているオモチャを取られると思ったのか?とっさにお友達を叩いてしまいました。

すると叩かれたお友達は泣いてしまい、先生が間に入っても翼君はジッと黙ってしまいました。

以前から「ごめんなさい」が言えない翼君を見ていた先生はふと絵本の像さんに

「象さーん!翼君はどーしたらいいですか?」と問いかけました。

そして、問いかけに象さんが答えるように

「神様が悲しむ事をしたらごめんなさい。もうしません」

と先生は表紙にある扉の中の言葉を言ってみました。


すると翼君は、絵本の象さんを見てしばらく考えていましたが……

「ごめんなさい」と素直に謝れました。


そして数日後、

翼君はまたお友達叩いてしまった後、殻に閉じこもってしまったので、先生はまた象さんに問いかけました。

すると翼君はまた謝れました。


同じようなことを繰り返していた数日後、

また翼君がお友達を叩いてしまった時……

翼君は先生が何も言わなくても「ごめんなさい」と謝れました。

あんなにかたくなだった翼君にまるで魔法がかかった様に、それからの翼君は自分から謝れる子どもになりました。


それから翼君は泣いてわがままを言いたい時は像さんの絵本を抱くようになりました。

そうすれば泣き止み、側に絵本を置いて遊びはじめることもできました。


そしてある日の朝、翼君は上半身が隠れるくらいの大きな象のぬいぐるみを抱いて登園するようになりました。


そして翼君はお友達を叩く事もなくなっていました。

象さんは翼君にとても大切な事を教えてくれたのでした。

そして「しらないとこわいぞう」は翼君の心の支えになっていたのでした。




【しらないとこわいぞう】

ヤノミヨコ作


ヤノミヨコさんは五次元スクールの校長先生でもあります。書き物をするときにはヤノミヨコという名前を使ってられます。

そうすると作家の気分になれてアイデアが浮かんでくるのだそうです。

そして絵を描いたのは五次元スクールのアート部門の方達です。

http://5jigenschool.com/about.html